『Dodge Pro』はサイドチェインの形状をコントロールし、ボリューム・オートメーションを思い通りに調整できる、柔軟でクリエイティブなツールです。現代のダンス・ミュージックの基本である「サイドチェイン・プロセッシング」を自由に調整し、エネルギッシュなリズムを生み出します。またサイドチェイン・ダッキングだけではなく、リズミック・モチーフ、ゲート、その他のエフェクトを使用し、サイドチェインをさらに詳細に設定できます。プリセットを選択できるのはもちろん、各ツールや複数のカーブタイプ、ノート分割を活用しながら独自の波形を描画し、さらにはMIDI経由で最大12のシーンを割り当てられます。

プリセット

ボリューム・シェーピングの完璧な出発点を簡単に見つけることができます。サイドチェインダッキング、トランスゲート、アルペジエーター、スペシャルFXに特化したグローバルプリセットがあります。またプリセットを好みに合わせて広く調整できます。3つのEQバンドとマスター・ボリューム・オートメーションには、最も一般的なシェイプに素早くアクセスするためのシンプルなワンクリック・ソリューションが用意されており、基本的なダッキング、ゲーティング、リズミック・シェイプへのショートカットを提供します。

MIDIシーン

最大12の全く異なる種類のMIDIシーンをプログラムし、MIDIトリガーを使ってすぐに切り替えることができます。これにより、トラック全体でシーンの簡易的な切り替えが可能となります。ライブ・パフォーマンスにも最適なツールです。

高度なラインエディター

オートメーションラインをクリックしてノードを追加し、それをドラッグして形状とカーブを設定します。複雑なカーブ形状も簡単に選択でき、Single/Double/Pulse/Wave/Saw/Step Automationなど、さまざまな種類が用意されています。さらなるプログラミングのために、各プライマリ・オートメーション・ラインには独立して描くことができるセカンドレイヤーがあり、これらを合計することでより複雑な形状を作成し、よりクリエイティブな効果を得ることができます。

独立して調整可能な3バンドオートメーション

本製品はオーディオを3つの周波数帯域に分割し、それぞれの帯域に異なるボリューム・シェイプ・オートメーションを適用できます。インターフェースの右上にある色とりどりのバンド・グラフィックをドラッグして、低域、中域、高域のクロスオーバー・ポイントを設定します。その後、3つのバンドのオートメーションラインを描きます。それぞれのバンドには、完全に独立したボリューム、シェイプ、シンク、長さ、ミックスの設定が可能です。低域だけをパンプさせたり、中域にトランスゲートを適用したり、高域にリズミカルなエフェクトを加えるといった設定を、本製品で素早く簡単に行うことができます。

ランダマイズ

シーン全体、または1つのバンドのボリュームオートメーションをランダムにすることで、予想を上回るダッキングやドッジの効果が得られます。

ビジュアルフィードバック

処理されたオーディオはインターフェイスの中央に波形として表示され、全周波数または3つのバンドに分けられた状態で表示されます。また、ライブダッキングは、ミニメーターで表示されます。UIフィードバックのオプションには、スケーラブルなインターフェイスやL/Rのモニタリングなどがあります。

バイパス＆マスターミックス

バイパス・コントロールによって、エフェクト適用前と適用後をノータイムで比較できます。中央のマスター・ミックス・レシオ・コントロールを使って、ダビングされた信号をオリジナルのロー・オーディオとミックスすることができ、ボリューム・シェイピングを調整してより繊細な効果を得ることができます。

主な特徴

• マルチバンド・ボリューム・シェイパー
• 調整可能な3バンドEQボリュームオートメーション
• アドバンスド・ライン・エディター
• CPUに対して低負荷な動作
• MIDIトリガーで呼び出し可能なシーン機能
• ファクトリープリセット＆ランダマイズ機能