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【DTM用語集】DTMって?DAWって? 必要な機材など基礎知識をまとめました!

2022年11月29日 17:00 by izumi

音楽配信サービスのトップチャートを賑わす有名なアーティストも、パソコンを使い「DTM」で音楽制作をする手法が主流になるなど、クリエイターにとって「DTM」はすっかり一般的になってきました。
「DTM」や「DAW」という言葉はなんとなく聞いたことがあるが、実際にどういうことができるのかいまいち分からない・・・、そういった方にも分かりやすくご説明いたします。

『DTM』とは

パソコンで音楽を作ること。「Desk Top Music」の略で、音楽の作曲や、歌・楽器などを録音し、ゼロから曲を作り上げていくことを言います。

DTMでできることって?

歌や楽器演奏を自宅で録音できたり、演奏が難しい楽器をパソコン内で鳴らすことができるなど、実際に演奏するよりも手軽に様々な音色を奏でることができます。
また、曲を作ったあとに各楽器の音を整えたり、全体のバランスを調整して、より良く聴こえるようにする工程を「ミキシング」と呼びますが、これも「DTM」によって自宅で行うことが可能です。昨今耳にする「MIX師」は、このミキシングを専門に行うクリエイターのことを指します。

最大のメリット

楽器が弾けなくても、楽譜が読めなくても、パソコン操作とソフトウェアの機能を活用することで、さまざまな楽器の音を出すことはもちろん、自由自在に加工することもできます。(いわゆる「打ち込み」と呼ばれる作業です)。
一人でも音楽制作を始めることができるので、クリエイターとしての活動をこれから始める方であっても気軽に自身のペースで作曲を楽しめます。

DTMに必要な機材

必ず使うものは「パソコン」です。あとは「DAW」と呼ばれるソフトウェアがあれば基本的な音楽制作ができます。
更に、「DAW」に付属の音源から、より良い音を求めるなら「ソフトウェア音源」を追加。自分の歌や楽器演奏を録音・編集するには「オーディオインターフェイス」や「マイク」を使用。サウンドを聴く環境にこだわるなら「ヘッドホン」や「スピーカー」の導入。
そしてピアノの鍵盤でリアルタイムに演奏したり、打ち込みデータをより直感的に入力したい場合は「MIDIキーボード」を使うなど、やりたいことによって必要な機材がでてきます。適宜検討しながら追加していきましょう。

『DAW』とは

「DTM」で必要となる作曲ソフトのことです。「Digital Audio Workstation」の略で、「ダウ」または「ディーエーダブリュー」と読みます。

DAWでできることって?

「DAW」には、1曲完成させるために必要な機能が備わっています。
複数の楽器やボーカル、効果音などを録音し、重ねて1つの曲に仕上げたり、ソフトウェア音源の演奏データを入力して鳴らしたり、ギターの音を変えるエフェクターのようなプラグイン・エフェクトを、様々な楽器や録音に加えることで、自分好みの音色を作ることも可能です。

「DAW」の主要な3つの機能を解説

  • 「オーディオ録音・編集」
    サンプルパックなどの音声ファイルを複数再生したり、ギターやマイクなど外部の音を録音する機能です。
    例えば、最初にドラムだけを録音し、次にたった今録音し終えたドラムの音を聴きながらベースを録音、さらにギター、キーボード、ボーカル……というように、さまざまなパートの重ね録りも可能です。
  • 「打ち込み」
    演奏フレーズをマウスやMIDIキーボードで入力していくことを打ち込みと言います。パソコン内に様々な楽器のソフトウェア音源を読み込んで、フレーズを打ち込むことにより、生演奏さながらのサウンドを奏でることや、生演奏では再現できない表現までが可能です。
  • 「ミックス機能」
    全体のバランスを見ながらそれぞれの音を調整していく機能です。例えば、ドラムの音が大きすぎてボーカルの声が目立たないとき、ボーカルの音をもう少し大きくするなど調整を行います。

まずは無料で使える「DAW」

BandLab Technologies社「Cakewalk by BandLab」は、無料で公開されているDAWソフトです。「DTMを始めてみたいけど続くか不安」という方が、まずは試してみる「DAW」としてもおすすめです。

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まとめ

本格的なスタジオや機材がなくても、パソコンとDAWさえあれば、自宅で本格的な楽曲制作ができるのが「DTM」です。自分のスタイルに合った機材やソフトウェアをそろえて、「DTM」を始めてみましょう。

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