SONICWIRE

TSSシリーズ待望のソロ・ストリングス音源がついに登場!『Tokyo Scoring Solo Strings』浅田 祐介 氏による製品レビュー

2025年12月5日 10:00 by knt

サウンド・プロデューサー/ANYTHING GOES ltd.代表取締役/一般社団法人JSPA代表理事の浅田祐介 氏から、Impact Soundworks待望の新作ソロ・ストリングス音源『Tokyo Scoring Solo Strings』のレビューをいただきました!

■ 『Tokyo Scoring Solo Strings』
浅田氏:

普段から『Tokyo Scoring Strings 2.0』(以下、『TSS 2.0』)は使っているのですが、そのストリングスのソロ楽器バージョンが登場。『TSS 2.0』の時にも書きましたが、海外製の弦音源はアンビエント成分が多く、洋画の劇伴のような壁を作るのには良いのですが、細かいパッセージや内声の動きの明瞭度が欲しい時に意図としたものになり辛かったりします。

(浅田氏の『TSS 2.0』レビュー記事はこちら↓)

また、邦画などで聴かれる比較的ドライでカルテット的な音像を作りたい場合の、選択肢が少なかったりしました。その点は、本家本元の日本製、室屋光一郎氏が監修・制作したライブラリーは非常に使い勝手が良いです。

特に今回のソロ音源は、アンサンブル音源よりさらにクローズでピントの合った音像が特徴です。説明では『TSS 2.0』を補完する音源と謳っていますが、他社製の弦音源と組み合わせてもフレーズの聴こえ方をコントロールする際に重宝します。

僕は普段大人数編成のストリングスに、Native Instruments『STRADIVARI VIOLIN』や、SoundPaintの『Adastra』、Virharmonicの『Bohemian Violin』などを混ぜてフレーズの明瞭度をコントロールするのですが、それを超えるピントの合った音像で重宝しそうです。

しかも『TSS 2.0』の時から便利だと思ったLookahead機能が、引き続きソロ版にも搭載。パッと弾くだけでアーティキュレーションを自動的に判断してくれ、自然なフレージングを実現してくれます。とにかくピッチがよくフレーズの抜けの良さに驚きました。

▲ Lookahead機能をONにした状態

[JSPAメールマガジンより]

クロスグレード版

SONICWIREにて『Tokyo Scoring Strings 2.0』もしくは、『Tokyo Scoring Strings Essentials』をご購入いただいたお客様は、クロスグレード版をご購入いただけます。

価格などの詳細は、『Tokyo Scoring Solo Strings』製品ページをご覧ください。

浅田 祐介
(Producer / Composer / Arrange)

1968年東京生。1995年にフォーライフからアーティストとしてデビュー。4枚のアルバムをリリース。サウンドプロデューサーとして、Chara、傳田真央、Crystal Kay、玉置成美、CHEMISTRY 、織田裕二、キマグレン等々、数多くのアーティストでヒット曲を送り出した日本を代表するサウンドプロデューサーの一人。また近年はミュージシャンズxハッカソン、TECHSなどのエンターテック系イベントの企画運営や、デザイナーYUMA KOSHINOとの音楽レーベル「Blind Spot」主宰など、活動の幅を広げている。

ANYTHING GOES ltd.代表取締役 / 一般社団法人JSPA代表理事

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