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【初心者脱却】「音楽筋」を鍛えよう!!~相対音感トレーニング~

2026年5月29日 18:36 by mas

こちらの音を聴いてみてください。

この音、ピアノ鍵盤だと中央「ド」の音です。(A4=440Hz, 平均律)

ここからが本番です!先ほどの音と聴き比べながら、次の音を聴いてみてください。

いかがですか?

先ほどよりも高いでしょうか?低い音でしょうか?また、音名(ドレミ)が分かりますか?

(正解は本ブログ記事の末尾に書いておきます!)

いまのクイズでなんとなく音名が分かった方は「相対音感」の持ち主かもしれません。

今回は、SNS等でしばしば話題になる相対音感について、基礎知識から音楽活動に活かせるヒントまでお伝えします。これを読めば「アレンジって難しい」「良いメロディが浮かんできたけど形にできない!」というお悩み解決に一歩近づくでしょう!

(なお、本記事は筆者の個人的所感を元としており、学術研究やその他統計学的な分析に依拠しておりません。予めご了承ください。)

1.相対音感

相対音感とは基準となる音の高さと比較する音の高さがどれだけ離れているか分かる能力です。相対音感と一言で表しても、その程度は人によって大きく変わります。例えば「単音で、音高の差が小さければ分かる」という方がいれば「複雑なコード進行が全て分かる」という方もいます。相対音感は「ある」「ない」の2つではなく、グラデーションのある能力なのです。

2.相対音感のレベル

グラデーション?よく分からない。という声にお応えして、筆者基準で「相対音感レベル」を考えてみました。あなたは現在どの段階に居ますか。

なお、一般的なアコースティックピアノの音色を想定しています。

レベル 概要・状態 詳細・目安
レベル1 単音かつハ長調の順次進行が分かる 冒頭で紹介した音クイズに近いレベルです。『かえるのうた』を聴いた際に、次の音高を想像できる感覚に近いかもしれません。
冒頭の音源はSin波なので、全ての楽器・チューニングで同じ感覚にはなりませんが、ここを基準にトレーニングを積んでいきます。
レベル2 単音かつハ長調の跳躍進行が分かる
調性にとらわれない順次進行が分かる
音高の差が大きいメロディの曲をなぞる感覚です。また、ハ長調以外の調性で、音高の差が小さいメロディをピアノ鍵盤で再現できればこのレベルにいると言えます。
レベル3 単音かつ全ての調性の跳躍進行が分かる 音高の差が小さいメロディの曲を、全ての調性で再現できればこのレベルです。
レベル4 メジャーコード・マイナーコードの進行が分かる
(ディグリーネームで進行を言い当てることができる)
レベル4からは和音に入ります。簡単なコード(ルートがCのCメジャー)を聴き、Cメジャースケール内で2-5-1のコード進行などが分かればこのレベルにいると言えます。
レベル5 セブンスコードの進行が分かる
(ディグリーネームで進行を言い当てることができる)
セブンスコードが含まれるコード進行が分かればレベル5です。このレベルに到達すると、ポップスで必要とされる相対音感のほとんどはカバーできます。
レベル6 オンコードやsusコードなどの進行が分かる
(ディグリーネームで進行を言い当てることができる)
コードの回転形やsusコード、テンションコードが含まれた進行を聴き分けることができればこの段階です。
レベル7 メロディとコード進行の全てを把握することができる 曲を聴くだけでメロディとコード進行を打ち込んだり、楽譜に起こしたりすることができれば最終地点です。これ以降では、音数が多かったり、極端に音質が悪い音を聴き分けたりできるでしょう。

ここで挙げたレベルはあくまでも目安にはなりますが、レベル7までできる方は「相対音感スペシャリスト」と言えるのではないでしょうか?

3.相対音感が作曲に活きる場面

相対音感が活きる場面は、レベルや作曲スタイルによって様々です。ここでは、主な活用方法を挙げていきます。

1. 頭の中のアイデアをすぐに形にできる/アレンジの幅が広がる

寝る前にふと浮かんできたメロディ、作曲に活かしたいですよね。相対音感があれば、楽器で音を探す時間を短縮でき、効率的に創作を進めることができます。また楽曲全体の音を相対的に捉えることができるため、楽器をバランスよく配置することができます。

2. 「ジャムる」に対応できる

ここで少し、ギター弾きである私の個人的な話をさせてください。
以前、あるイベントで大尊敬するギタリストの方とお会いする機会がありました。最高の機材、最高の環境……なんと、そこで一緒に「ジャムる(即興で音楽を作る)」という夢のようなチャンスが巡ってきたのです!
しかしながら、当時の私は相対音感レベル1と2の間くらい。音を聴き取り、それに対する良いアンサーができないと感じてしまい、手を挙げることができませんでした、、。

もちろんギターの技術的な腕前は、相対音感以外にも色々な要素があります。しかし、比較的高いレベルで備わっていれば、例え即興演奏だとしても、完成度の高い作品作りに繋がるのです。

3. 他の曲のアイデアを拝借できる

これが一番大きいメリットではないでしょうか。ストリーミングでなんとなく聴いたメロディやコード進行を自分の曲でも使いたい!となった場合、楽譜やDAWプロジェクトを取り寄せるのが困難です。相対音感があれば、聴くだけで(あるいは補助的に楽器を使いながら)その曲を真似できます

4.相対音感の鍛え方

相対音感はどうやって鍛えるのでしょうか。

ずばり、一番の近道は「耳コピをすること」

レベルを問わず、どの段階に居る方でも耳コピは相対音感を鍛える強いツールとなります。例えばレベル1~3の方は、単音メロディの音を追いかけ、それを打ち込みで再現するトレーニングを継続してみてください。

もう一つ大切なのが、ある程度の音楽理論を理解することです。音大等で学習する「和声」ほどの知識は持っていなくても「キーとは?」「スケールとは?」「コード進行のパターンは?」という知識があれば、比較的高いレベルまで相対音感を鍛えることができます。これらのトレーニングを実践し、レベルが上がっていくことで「音楽筋」は少しずつ成長していくでしょう!

5.トレーニングのモチベーション

向上心があっても、耳コピトレーニングは面倒なものです。そこでおすすめしたい支援ツールが、zplaneの『deCoda』です。このプラグインは、楽曲のコードやテンポ情報を解析し、ピアノロール上にノート情報を表示してくれます。

自分が好きな曲を『deCoda』に読み込ませ、メロディはどうなっているのか、コード進行はどうなっているのかを可視化することで、自分が思う音と実際の音の答え合わせをすることができます。これにより、好きな曲を聴ける+耳コピの能力が上がるという一石二鳥の利益を得ることができ、トレーニングのモチベーションになるでしょう。『deCoda』の詳しい使い方はこちらのブログ記事をご覧ください。

6.結論

今回は「音の高さ」に着目して音感の鍛え方をご紹介しました。「良いメロディを思いついたけれど、形にできない」「アレンジ力を伸ばしたい」と思っている方の一助になれば嬉しいです!

【音クイズの答え】「レ」の音

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