#09【超入門】曲の流れを操ろう!楽曲の雰囲気を決めるコード進行の作り方!
前回の記事では、楽曲の土台となるリズムフレーズの作り方を解説しました。
今回は、曲の雰囲気を決めるコード進行(ハーモニー)の作り方を解説します。
1. コード進行用トラックを追加
コード進行用のトラックを追加した後、コードを鳴らすための音源を設定してください。
リズム用音源と同様に「HALion Sonic」の空きチャンネルに新しい音源を読み込むことも可能です。しかし、コード進行の作成にはピアノ音源が適しています。今回は、メロディ用トラックで使用しているピアノ音源をコード進行用トラックでも使用します。

新しい音源は追加しません。「トラックを追加」から、ピアノ音源が読み込まれているチャンネル1を出力先に設定し、MIDIトラックを追加してください。

トラックを追加後、ノート入力用のイベントを追加します。
続いて、メロディ用とコード進行用の両イベントを範囲選択してください。

これで、下部のエディタに両方のノートが表示されます。メロディラインを確認しながらコード進行を作成できます。
ただし、下部のエディタはサイズが小さく視認性がよくありません。右上の矢印ボタンをクリックし、エディタを別ウィンドウで開いてください。

エディタ画面が独立し、より広い範囲を確認できます。
次に、コード進行用トラック(トラック名「chord」)のイベントを編集対象として選択します。

これでコード進行を作成する準備が整いました。
2. 基準のコードを作る
実際にコード進行を作成します。まずはリズムトラックと同様に、1小節分の基準となるコードを作成してください。
メロディで使われている割合の大きい音高のノートを入力する
1小節分のメロディを確認します。小節内で頻繁に使われる音を、1小節分の長さで入力してください。
デモソングの最初の小節は「D」と「G」の音で構成されています。そのため「D」と「G」のノートを重ねて入力します。

3つ以上の異なる音高のノートを重ねる
コードは2つ以上の異なる音で構成されます。3つ以上の音を重ねると、より豊かな響きを得られます。ノートの数が足りない場合は、3つの音が重なるようにノートを追加してください。
メロディが白鍵のみで構成されている場合は、白鍵を1つ飛ばしで並べると美しい響きになります。今回は「D」と「G」の中間に位置する「B」の音高(白鍵1個飛ばし)にノートを追加します。

これで「G、B、D」の3音が重なった3和音(トライアド)が完成しました。このコードをGメジャーコードと呼びます。
音の重ね方によってコード名が変わる
音の重ね方によって、Gメジャー(G)、Gマイナー(Gm)、Gセブンス(G7)、Gサスフォー(Gsus4)、Gディミニッシュ(Gdim)などのようにコード名が変化します。組み合わせパターンを把握すると、狙った響きのコードを効率よく作成できます。コード名は構成音同士の距離や数の違いで付けられているため、すべてのコード名を暗記していなくてもコード進行の作成は可能です。
1小節分のコードが完成したら、同じコードを最後の小節まで複製してください。

複製したGメジャーコードを基準に、コード進行を作成します。
3. コード進行を作る
コード進行とは、コードを順序立てて並べたコードの流れを指します。
現在はGメジャーコードを複製しただけの状態です。これは「1小節ごとに全く同じGメジャーコードを鳴らし続ける」という進行です。
同じコードを鳴らし続ける場合でも、音高ごとに異なる音源を使用したり、発音タイミングを変更したりすることで、楽曲に展開を持たせることは可能です。
しかし、時間の経過とともにコードを変化させる手法が一般的です。今回のデモソングでも、複製したGメジャーコードのノート位置を変更し、別のコードへ変化させています。
1小節の中で2つのコード音が鳴るように編集
まず、1小節内で2つのコードが鳴るようにします。「G」の白鍵1個下の「E」にノートを追加してください。さらに、2拍ごとに最高音が「D」と「B」で交互に切り替わるよう編集します。

これにより、コードが交互に切り替わる進行となります。
コードの構造を大きく変えずに少しずつコードの構成音を変化させる
続けて、各コードのノート配置を少しずつ変更します。単純な交互の切り替えから、より変化に富んだ進行へ発展させます。

青色枠のノートのみを編集します。「C」と「A」の音を構成音に加えたり、10小節目の最後のノートを1小節分伸ばして鳴らしたりするなどの変化をつけています。
基本構造を崩した構成を組み込んでみる
さらに、1小節内で4つのコードが階段状に切り替わる流れ(①)、白鍵1つ飛ばしではないコード(②)、黒鍵を含めたコード(③)を作成します。メロディと合わせて構成音を確認し、好みの響きになるようノートの配置を調整してください。

以上の編集でデモソングのコード進行が完成しました。最終的な進行をコード名で表記すると以下の通りです。
- 2~4小節目(始まり):Em7 – Em – Em7 – C – Em7 – G
- 5小節目(階段状):Em – Am – G – C
- 6~7小節目:Em7 – Em – Em7 – Gadd9
- 8~9小節目:C – F#m-5 – Em7 – Am
- 10小節目(終わり):G

メロディと基準の3和音を同時に確認し、ノートの配置やコードの変化回数を調整してください。音楽理論の知識がなくても、複雑なコード進行を作成できます。
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次の記事では、作曲(曲の骨組みが出来上がった状態)から楽曲の完成形イメージを形にしていくためのアレンジ作業について解説します。
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