

【VSL】何を買うか迷ったら?売上ランキングで分かる本当に売れてる音源と目的別ベストバイ!
「いろんなオーケストラ音源を試してみたけれど、どうしても“打ち込みっぽさ”が気になる…」
そんなふうに感じたことはありませんか?
Vienna Symphonic Library(VSL)は、まさにその悩みに応えるために生まれたようなブランドです。
VSLの創業者はウィーン・フィル出身のチェロ奏者。彼が「既存の音源では本物の音楽を表現できない」という想いから立ち上げ、自ら専用スタジオを建て、一流奏者たちと共に気の遠くなるほど緻密な収録を行って開発されたライブラリの数々。
その音は「ソフト音源」の枠を超え、クラシック音楽の伝統と、音楽への深い敬意そのものが籠められているからこそ、世界中の作曲家やプロデューサーを惹きつけてやみません。
…とはいえ、VSLには膨大なラインナップがあり、何を選べばいいのか迷ってしまうのも事実。🌀
そこでこの記事では、売れ筋ランキングからシリーズの違い、目的別のおすすめ音源までをご紹介していきます!
あなたにぴったりの音源を見つけるヒントになれば嬉しいです。ぜひ最後までみてください~!
まずはここ1年間の売上ランキングを見ていきましょう!
VSLユーザーが本当に信頼を寄せている定番から、「やっぱりこれ人気だよね~」と納得する名作まで、順番にご紹介します!
第1位:SYNCHRON FAZIOLI F308
- メーカー:VIENNA SYMPHONIC LIBRARY
- カテゴリ:ソフト音源
なんと、売上本数で2位に倍以上の差をつけています。
VSLの中でも特に人気の高いピアノ音源の頂点に立ち、世界中のピアニストや作曲家から熱狂的な支持を集めています。
収録に使われたのは、世界最大のコンサートグランドピアノ「Fazioli F308」。これをVSLが誇るスコアリング・ステージ「Synchron Stage Vienna」で丁寧に収録されています。
そのサウンドは、暖かさと明瞭さを兼ね備え、全音域にわたり均一で美しいトーンを実現。VSLのピアノラインナップの中でも最高傑作と称されるほどの完成度を誇ります。
第2位:STUDIO SPECIAL EDITION VOL. 1
- メーカー:VIENNA SYMPHONIC LIBRARY
- カテゴリ:ソフト音源
オーケストラ音源の入門編として最適な、定番の総合音源です。
長年にわたり世界中のユーザーに支持され続け、「プロ品質のオーケストラ作曲を始めるために必要な要素が、バランスよく揃っている」と評されています。30種以上の主要楽器と基本的な奏法を網羅し、幅広いジャンルの楽曲制作に対応可能です!
第3位:SYNCHRON YAMAHA CFX
- メーカー:VIENNA SYMPHONIC LIBRARY
- カテゴリ:ソフト音源
クラシックからポップス、ジャズまで幅広いジャンルに対応できる万能さと、力強さと繊細さを兼ね備えたバランスの良いサウンドで高い評価を得ています。VSLの特殊技術による超高精度なサンプリングが、驚くほどリアルな演奏感を実現しています。
実はランキング上位にはピアノ音源がずらりと並んでおり、4位には『SYNCHRON CONCERT D-274』、5位には『STUDIO FAZIOLI F212』が続くほどの人気ぶりです!
VSLの製品選びで重要となってくるのが、コンセプトの異なる2つの主要シリーズの違いを理解しておくことです。
ここでは、両者の違いをサクッとご紹介します!
■「Synchron」シリーズ
VSL社が誇る最高峰のスタジオSynchron Stage Vienna「Stage A」の、優美な音響のもとで新しく収録された最高品位のシリーズです。
複数のマイクポジション(クローズ、ミッド、デッカツリー、サラウンドなど)が収録されており、これらをミックスすることで、クローズなサウンドから壮大なサウンドまで、思い描く音像を直感的に作り出せます。サウンドは極めて高品位で、情感豊かで生々しいクラシックに適しています。
- ・映画/ゲーム音楽、劇伴
- ・感情豊かでリアルなクラシック・ポップス作品を表現したい方
- ・リッチで臨場感のあるサウンドを求める方
例:
- メーカー:VIENNA SYMPHONIC LIBRARY
- カテゴリ:ソフト音源
■「Studio」シリーズ(旧『SYNCHRON-ized』シリーズ)
響きを極限まで抑えた「Silent Stage」、響きがタイトなスタジオ「Stage B」で収録された、純粋でドライ/タイトなサウンドが特徴です。(旧VI、SYNCHRON-izedシリーズからの移植版となります)
楽器本来の鳴りや音の芯をそのまま捉えているため、サウンドを1から作り込みたいときに最適。「Stage A」の残響を再現したIRリバーブを搭載しており、ドライ音源の柔軟性とクラシックなサウンドを両立します。
- ・ポップス、ロック、アニソンなど「歌モノ」のストリングスやブラス
- ・サウンドをとことん作り込みたい方
- ・好みのリバーブを後からかけたい方
例:
- メーカー:VIENNA SYMPHONIC LIBRARY
- カテゴリ:ソフト音源
▲両シリーズともに、VSL社が独自開発したプレイヤーエンジン「Synchron Player」上で動作します!
シリーズの違いがわかったところで、次はより実用的な視点から「あなたに合う」音源を見つけていきましょう!
「何から買えばいいか、とにかく分からない!」
そんなあなたには、『Studio Special Edition Vol.1』をおすすめします。
オーケストラ制作の最初の1本として間違いない…といっても過言では無い、エントリー版のオーケストラ音源です。
主要楽器と必須の奏法が揃った万能さで、比較的手に取りやすい価格帯には見合わない、リアルな表現が可能な高品質サウンドが収録されています。私自身も最初のオーケストラ音源としてこちらを選び、今でも愛用しています!
・「弦」「木管」「金管」「打楽器」に加え、「ピアノ」や「ハープ」までを網羅
・ドライ録音だから、リバーブを切ることでミックスに馴染ませやすい
・オーケストラ作曲でやりたいことは基本的にできる
- メーカー:VIENNA SYMPHONIC LIBRARY
- カテゴリ:ソフト音源
「長く使えるオーケストラ総合音源を探している」
長く使えるオーケストラ総合音源をお探しなら、『Synchron Prime Orchestra』がおすすめです。
最高品位の「Synchron」シリーズの各楽器から厳選された音源を、軽快な動作と高音質で両立させた現代的な総合オーケストラ音源です。
- ・「Synchron」シリーズの各主要楽器から抜粋したサンプルを収録しており、サウンドの質がかなりいい
- ・ボリュームたっぷりなうえ、ノートPCでも快適に動作
- ・将来的に『Synchron Strings Pro』など各楽器の上位製品へお得にアップグレード可能
- メーカー:Vienna Symphonic Library
- カテゴリ:ソフト音源
「ポップス/ロックなど、歌モノで“使える”音源が欲しい」
ボーカルやバンドサウンドが主役となるポップスやロックでは、楽器のサウンドがクリアで、ミックスに自然に馴染むことが重要です。
そこでおすすめなのが、先にもご紹介した「Studio」シリーズです!ドライに収録された音源はEQやコンプ、サチュレーション加工との相性が良く、イメージしたサウンドに仕上げることができ、スムーズに楽曲へ組み込めます。
以下は例として、個人的におすすめの音源をご紹介します!
■STUDIO FAZIOLI F212
ポップスやジャズで活躍する、クリアで暖かみのあるピアノサウンドが特徴です。
大ホール「Stage A」で大型モデルを収録した『SYNCHRON FAZIOLI F308』に対し、本作は響きがタイトなスタジオ「Stage B」で収録。楽器本来の美しく丸みのある音色を際立たせた、ポップスに馴染むクリアでタイトなサウンドです!
- ・埋もれず、かつ主張しすぎない理想的なサウンド
- ・比較的タイトに収録されているため、ミックスに馴染みやすい
- ・繊細なバラードから力強いロックまで、幅広く対応可能
- メーカー:VIENNA SYMPHONIC LIBRARY
- カテゴリ:ソフト音源
■STUDIO SAXOPHONES
ソプラノからバリトンまで5種類のサックスを網羅した、充実のライブラリ。
クラシック作品に登場するオーケストラ的なサックスだけでなく、ジャズやポップスに欠かせないベンドやフォール、スラップ、グロウルといった奏法まで幅広く収録しています。
ドライに録音されているので、どんなミックスにも馴染ませやすく、音作りの自由度も抜群。数あるサックス音源の中でも、ここまでディープにサンプリングされ演奏性の高いものは珍しいです。
- ・クラシック〜ジャズ/ポップスに対応
・ソプラノからベースまで主要な5種類のサックスを収録 - ・ベンド、フォール、スラップ、グロウルなど多彩な特殊奏法を収録
- ・繊細なバラードから力強いロックまで、幅広く対応可能
- メーカー:VIENNA SYMPHONIC LIBRARY
- カテゴリ:ソフト音源
「とにかく最高のクオリティと表現力が欲しい!」
そんな方には、VSLの最新技術と徹底したこだわりが詰まった「Synchron」シリーズがおすすめです。
ハリウッド映画でも使われる世界屈指のホールで収録され、そのサウンドは圧倒的なリアリティと表現力を誇ります。
以下は例として、個人的におすすめしたい音源をご紹介します!
■Synchron Duality Strings
「Stage A」で収録されたホールの豊かな残響を持つ大編成と、「Stage B」で収録されたドライで親密な小編成。両方をひとつのライブラリに収め、プロが実際に行う“ウェット+ドライのレイヤー”をそのまま再現した画期的なストリングス音源です。
重厚で広がりのある響きから、チェンバー特有の繊細なテクスチャや松脂のニュアンスまでを、1つの音源で楽しめます。
いま注目度急上昇中のストリングス音源です!
- ・映画音楽・劇伴でスケール感と繊細な表現を両立したい方に最適
- ・豊かな大編成とクローズな室内楽編成の“いいとこ取り”が可能
- ・人気UP中↑
- メーカー:VIENNA SYMPHONIC LIBRARY
- カテゴリ:ソフト音源
■SYNCHRON PERCUSSION I
オーケストラの要ともいえる打楽器セクションを、一切の妥協なく収録したライブラリです。
ティンパニやバスドラムから、グロッケンシュピール、トライアングルまで、定番の16種類を網羅しています。最大128通りもの打音バリエーション(16段階のベロシティ × 8ラウンドロビン)が収録されているので、打ち込みでも機械的な繰り返し感は一切なく、まるで生演奏のような自然なリズムを再現できます。
「Stage A」の豊かなホールの響きが打楽器の迫力をさらに引き立て、特にバスドラムの超低域の鳴りは圧倒的です。さらに、複数のマイクポジションを自由に組み合わせられるため、タイトでドライなサウンドから、会場全体を揺るがすような壮大なアンビエンスまで、楽曲に合わせて自在にコントロールできます。
- ・1音につき最大128バリエーションを収録し、打ち込みでも自然な演奏感
- ・大ホール「Stage A」の、迫力と臨場感あふれるサウンドを収録
- ・マイクポジションを自由に組み合わせ、楽曲に合わせた音作りが可能
- メーカー:VIENNA SYMPHONIC LIBRARY
- カテゴリ:ソフト音源
いかがでしたか?
創業以来積み重ねてきた多くのラインナップが揃っていますが、「クラシックに合う壮大な響きのSynchronシリーズ」「ミックスしやすいStudioシリーズ」と覚えておけば、きっとあなたにぴったりの音源が見つけやすくなるはずです。
ランキングやおすすめはあくまでヒントとして、あなたの作りたい音楽を想像しながら、心惹かれるサウンドを選んでみてください!!
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