DEVIOUS MACHINES『MULTIBAND X6』、 プロ仕様を上回るコンプレッサー
急成長目覚ましいDEVIOUS MACHINESから、6バンドもの帯域を対象としたマルチバンドコンプレッサー『MULTIBAND X6』が登場。
昨日まで、その働きの凄まじさに反し、複雑さゆえに忌避されがちだったマルチバンドコンプは、今日から”普段使いの最強兵器”に格上げとなります。
リリース即日から”Swiss army knife”と評されたその能力やいかに!
一般に「コンプレッサーを知ればクリエイターのランクが上がる」と言われるほど、本来そのパラメーターバランスやアルゴリズムはパズル並みに複雑怪奇で、習得の難しいもの。
そこから更に入力信号を3,4つの帯域に分割してコンプレッションするマルチコンプは、トップクラスに難易度の高いエフェクトといえます。とてつもない効果を誇る一方で、それと引き換えに、パーフェクトな設定に達するまでプロをしても多くの時間と労力を必要とする……、これが玉に瑕でした。
一曲がさまざまに風合いを変えるダイナミックな音楽であるほど、やはりコンプレッサーの設定は難しかったのです。
本製品は、一般的なマルチバンドコンプよりさらに多い最大6バンドを処理可能。となるとマニア向けの製品……に見えますが実は、大部分を半自動で設定できるような驚きの発想と技術が詰め込まれています。いわばプロ仕様以上のコンプレッサー。
入力音声を自動で分析するため、ユーザーはバンド間の干渉や時間経過による変動を気にすることなく、前面の統合コントロールの調整にだけ気を配ればよいのです。これらのコントロールは一般的なコンプレッサーに備わったものと何ら変わらず、したがって一般的なコンプレッサーを扱うつもりで調整すれば帯域ごとのバランスもおのずと整っていくことになります。
もちろん、こだわる人向けに、より細かな調整をバンドごとに加えてもOK。4つ(コンプレッサーとしては3つ)のアルゴリズム、ルックアヘッド、ゲイン補正、チルトシフト、オーバーサンプル、内部/外部サイドチェイン(フィルタつき)と、およそコンプレッサーが搭載すべきすべてを備え、低レイテンシー、低負荷、かつ当然のことながらシングルバンドコンプとしても使用できます。これまで使用していた手持ちのコンプレッサーのメリットを網羅するかの如く、“全部盛り”コンプレッサーとしての役割を果たします。
大手デベロッパーには今や難しく、中堅だから挑めた革新的機能。誰より先に体感してみることをお勧めします。
音楽作りがより充実すること、間違いありません!
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