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#09【超入門】曲の流れを操ろう!楽曲の雰囲気を決めるコード進行の作り方!

2026年4月1日 18:19 by sua

前回の記事では、楽曲の土台となる基本のリズムフレーズの作り方を解説しました。
本記事では、曲の雰囲気を決めるコード進行の作り方を解説します。

 

 

1. コード進行用トラックを追加

 

まず、コード進行を打ち込むためのトラックを作成します。

 
今回は、メロディ用トラックで使っているピアノ音源をコード進行用トラックでも使うことにしました(※ピアノの音は和音の響きを確認しやすいため、コード制作に最適です)。

 
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そのため、今回は新しい音源を追加する必要はありません。「トラックを追加」で、ピアノ音源が読み込まれているチャンネル1を出力先に設定したMIDIトラックを追加します。

 
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コード進行用トラックに、ノートを入力するためのイベントを追加します。次に、メロディ用トラックとコード進行用トラックのイベントをドラッグして両方選択します。

 
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これで下のエディタ領域に、選択した両方のイベントのノートが表示され、メロディラインを確認しながらコード進行を作ることができます。
 
しかし、下のエディタ領域では狭くて視認性が悪いため、右上にある矢印ボタンをクリックしてエディタを別ウィンドウで開きます。

 
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これでエディタ画面のみが表示され、広い範囲を確認しやすくなります。
次に、コード進行用トラックのイベントを編集対象として選択します。

 
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これでコード進行を作る準備が整いました。

 

2. 基準のコードを作る

 

それでは実際にコード進行を作っていきます。まずはリズムトラックの時と同じように、1小節分の基準のコードを作りましょう。

メロディで使われている割合の大きい音高のノートを入力する

 
1小節分のメロディを確認し、その小節内で使われている頻度の高い音を1小節分の長さで入力します。デモソングの最初の小節は「D」と「G」の音が占めているため、「D」と「G」のノートを重ねて入力しました。
 

もし半音上や半音下などの隣接する音程にノートが重なってしまった場合は、不協和音になる可能性が高いです。聞いてみて響きが変だと感じたら、どちらかのノートの音高を移動させるか消すなどして調整しましょう。

 
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3つ以上の異なる音高のノートを重ねる

 
コードは2音でも成立しますが、基本は3音以上重ねることで豊かな響きが得られます。音が足りない場合は、既存の音の間に音を追加してみましょう。
 
メロディが白鍵ばかりの場合は、「白鍵1つ飛ばし」で音を重ねると綺麗に響きます。今回は、「G」と「D」のちょうど中間にある白鍵の「B」を追加しました。

 

 

これで「G、B、D」の3つの音が重なった3和音(トライアド)のコードが完成しました。ちなみに、この「G、B、D」が重なったコードを「Gメジャーコード」と呼びます。

 

音の重ね方によってコード名が変わる

もちろん名前や構成音のパターンを覚えた方が効率は良いですが、今は無理に覚える必要はありません。「音の距離や数が変われば名前も変わる」程度に捉えておけば、耳で聴いて心地よい響きを探すだけでも曲作りは可能です。

 

1小節分のコードができたら、同じコードを最後の小節まで複製します。

 

 

この複製したGメジャーコードを基準にして、次はコード進行を作っていきます。

 

3. コード進行を作る

 
コード進行とは、コードを順序立てて並べたコードの流れのことを指します。
現在の状態ではGメジャーコードを単純に複製しただけですが、ここから音を動かして、時間と共に響きが変化するようにアレンジしていきます。

1小節の中で2つのコード音が鳴るように編集

 

まず、1小節の中でコードが2回切り替わるようにします。「G」の白鍵を1つ飛ばした下の音である「E」にノートを追加し、一番高い音を「D」と「B」で切り替えました。

 

 

この編集によって、コード進行としてはEm7(Eマイナーセブンス)とEm(Eマイナー)が交互に切り替わっていく流れになっています。

コードの構造を大きく変えずに少しずつ構成音を変化させる

 
続けて各コードのノート配置を少しずつ変更し、2つのコードが交互に切り替わる単純な進行から、より変化のある形にしました。

 
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ちょっとした変化として「C」と「A」の音をコードの構成音に使い、10小節目の最後のノートを1小節分伸ばしてみました(画像青色の枠を参照)。

基本構造を崩した構成を組み込んでみる

 

続けて、1小節の中で4つのコードが階段状に切り替わる流れ(①)や、白鍵1個飛ばしの並びから外したコード(②)、黒鍵を含めたコード(③)などを組み込みました。メロディとコードの構成音を同時に確認しながら、好みの響きになるようノートの配置を調整しています。

 
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以上の編集で、デモソングのコード進行が完成しました。最終的なコード進行をコード名で表記すると以下のようになります。

  • 2~4小節目(始まり):Em7 – Em – Em7 – C – Em7 – G
  • 5小節目(階段状)  :Em – Am – G – C
  • 6~7小節目    :Em7 – Em – Em7 – Gadd9
  • 8~9小節目    :C – F#m-5 – Em7 – Am
  • 10小節目(終わり) :G

 
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このように、メロディとコードを一緒に確認しながらノートの配置を変え、コードを変化させていくことで、音楽理論が分からなくても複雑なコード進行を作ることができます。
 

もちろん、音楽理論を知っていれば効率よく欲しい響きを探しやすくなりますし、コード名をメモできれば共同制作もしやすくなります。自分好みのコード進行を作ることに慣れてきたら、少しずつ構成音のパターンなどを学んでいくことをおすすめします。

 

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