【ギター初心者必見】有名なギターアンプ紹介
ギタリストの皆さん、これまで何種類のアンプに出会いましたか?
世の中には何十年もの歴史がある有名なアンプもあれば、新参ながらも名声を勝ち得ているアンプもあり、それぞれ歴史は違えど沢山のアンプやアンプメーカーが存在しています。
「正直どのアンプがいいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、日本全国のスタジオやライブハウスなどでよくみられる代表的なアンプ/アンプメーカーをいくつか紹介したいと思います。
はじめに
ギターアンプには、温かみのある柔らかい音になる傾向の「真空管(チューブ)アンプ」と、レスポンスが俊敏で硬くパキッとした音になる傾向の「トランジスタ(ソリッドステート)アンプ」があります。
真空管アンプは比較的高価なものが多く、重量があるので持ち運びにはあまり適していません。また、真空管の多くはガラス製なので取扱いにも注意が必要です。
一方で、トランジスタアンプは真空管アンプ同様高価なものもある一方、ギター入門セットでみられるような非常に安価なモデルもあり、軽量かつ壊れにくいのが特徴です。
真空管アンプといえばMarshall、トランジスタアンプといえばRolandのJC-120などが代表的なものとして挙げられます。
スタジオに行く前に!真空管アンプの使い方
真空管アンプはデリケートであると触れましたが、実は音を出すための儀式も必要とされています。
多くの真空管アンプには「POWER」と「STANDBY」の2つのスイッチがあります。これらは2つとも電源スイッチの役割を果たしており、以下の手順を踏む必要があります。
■ 電源を入れる時
- すべてのつまみが0になっていることを確認する
- 「POWER」スイッチをオンにする
- このまま1~2分ほど待つ(真空管を温める工程)
- 「STANDBY」スイッチをオンにする
- つまみをいじって、ギターの音を出す
■ 電源を切る時
- すべてのつまみを0に下げる
- 「STANDBY」スイッチをオフにする(オフにしたら、ギターのシールドを抜いても構いません)
- 数秒~数十秒待つ(待ち時間は諸説あるようです。メーカーやモデルによるので、詳しくは取扱説明書をご確認ください。)
- 「POWER」スイッチをオフにする
順序を間違えるとアンプやキャビネット(スピーカー)の故障に繋がる場合があるので、十分に気を付けましょう。スタジオに注意書きがある場合は、それに従って使用してください。
また、「STANDBY」はある種ミュートスイッチのように使用することもできます。ギターを繋ぎ変える時やエフェクターを組み替える時など、ケーブルの抜き差しが発生する際に活用しましょう。
▲ 黄色枠内:左が「POWER」 / 右が「STANDBY」スイッチ(画像クリックで拡大可)
さて、ここからは代表的なアンプ/アンプメーカーについて紹介していきたいと思います。まず、サウンドの系統別に代表的なアンプメーカーをご紹介します。
- クリーン系:Roland、Fender、VOX など
- ドライブ系:Marshall、Orange、Peavey など
- ハイゲイン系:MESA/Boogie、Bogner、Diezel など
上記のアンプメーカーの中でもMarshallやRolandのアンプは日本国内で見る機会は多いと思います。以降の章では、それらのアンプを中心に触れていきます。
Marshallアンプ
まず最初は、ギタリストなら誰もが知っているであろう、Marshallアンプをご紹介します。
Marshallアンプは、日本のスタジオの各部屋に置いてあるようなド定番アンプです。その黒と金色の迫力のあるデザインに憧れたギタリストは多いはず!Marshallの特徴的なロックサウンドは多くのギタリストに愛されており、由緒正しい歴史あるアンプを数多く世に送り出しています。スタジオやライブハウス用のアンプだけでなく、家庭用の小型アンプもあり、豊富なラインナップも魅力です。
Marshallのギターアンプはつまみの数やチャンネル切替の有無などがモデルによって大きく異なるため、操作方法の違いによって初心者の頃はセッティングで苦労したという方も多いかもしれません。
ライブハウスでもMarshallアンプが置かれていることが多いので、スタジオ練習の際に様々なモデルを触ってみて、なんとなくでも仕組みを把握しておくと良さそうです。その中で使いやすかったモデル名を覚えておくと、なお良いでしょう。
それでは、下記の動画で実際にMarshallアンプのサウンドを聴いてみましょう。
▲ Marshall Studio Seriesの比較 | JTM > Vintage > Classic > Jubilee(この順でご視聴いただけます)
この特徴的なロックサウンドが数々のギタリストに長年愛されてきました。Marshallらしいロックサウンドとともに、真空管アンプならではの温かみのあるサウンドも感じ取っていただけたら幸いです。
ちなみに、「真空管アンプ=温かみのあるサウンド」と一口に言っても、もちろん真空管によって音が少しずつ異なります。しかし、真空管を比べてみるなんてなかなかできませんよね?SONICWIREで販売しているアンプシミュレーター『GENOME』では、パワーアンプ回路で用いる真空管モデルで4種類(6L6、EL34、EL84、KT88)の中から自由に選ぶことができます。
「ギターアンプの真空管交換だなんてハードルが高い」「そもそも騒音問題でギターアンプを買えない」のような悩みがあるけど真空管の違いには興味がある方、ぜひ『GENOME』をはじめとした「アンプシミュレーター」で、忠実に再現された「真空管サウンド」をご自宅の環境で体験してみてはいかがでしょうか?
※ アンプシミュレーター:ギター/ベースのアンプやキャビネットの音を再現するソフトウェア製品です。実際のアンプのようなサウンドをパソコンの中で鳴らすことができます。
▲ 製品名:GENOME / 使用アンプ:Albion / 使用真空管:6L6
上記以外にも、SONICWIREではMarshallアンプを忠実に再現したアンプシミュレーターも取り扱っています。
Rolandアンプ
Rolandアンプは、特に「JAZZ CHORUS-120(JC-120)」というモデルが定番中の定番!こちらもどこのスタジオやライブハウスに行っても、各部屋に必ず1台置いてあるようなアンプです。
「ジャズコ」という名前で親しまれ、50年近く愛され続けています。JC-120はトランジスタアンプらしい固めなサウンドで、綺麗なクリーントーンを特徴としています。アンプ側での音色の味付けが少なく、ギター本来の音がそのまま出るようなイメージのアンプです。アンプ単体ではほぼクリーントーンしか出ないので歪ませるには別途エフェクターが必要になりますが、非常に心地良くエフェクトがかかってくれます。
前述したように、どこへ行っても絶対に置いてあるアンプなので、このアンプさえ使いこなせるようになれば音作りで困ることはありません。初めてのライブハウスで演奏する際は、誰もが「どのアンプが置いてあるかな…」「苦手なアンプじゃないといいな…」などと気になるところだと思いますが、JC-120さえ使えれば安心感は全然違うはずです!また、故障が少ないのと、個体差によるサウンドの違いも少ないので安定感も抜群です。
もしライブハウスでの音作りに悩んでいる方は、ぜひJC-120での音作りに慣れてみましょう。
それでは、下記の動画で実際にRolandアンプのサウンドを聴いてみましょう。
▲ [再アップ]教えて!BOSSの人!! 特別篇【JAZZ CHORUS大解剖 feat.かずき】
▲ Steve Levine(音楽プロデューサー、エンジニア、作曲家)がJC-120 JAZZ CHORUSについて語る
また、SONICWIREではRolandアンプを忠実に再現したアンプシミュレーターも取り扱っています。製品の詳細は『AMPLITUBE DIMEBAG DARRELL CFH COLLECTION』や『HYDE STREET AMP LOCKER』の製品ページをご確認ください。
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▲ 本モデルを収録した製品:
AMPLITUBE DIMEBAG DARRELL CFH COLLECTION
▲ モデル名:
Jazz Amp 120 CFH
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▲ 本モデルを収録した製品:
▲ モデル名:
Roland® Cube 1×12 combo
Fenderアンプ
続いてFenderアンプは、Twin ReverbやDeluxe Reverb、そしてTweedシリーズが非常に有名なモデルです。このあたりのモデルをベースとしたアンプシミュレーターも多く見られます。
Twin ReverbやDeluxe ReverbはまさにFenderアンプの代名詞的存在と言えるでしょう。クリーンで温かみのあるトーンと独自のスプリングリバーブを特徴としており、沢山のギタリストに愛されてきました。
Tweedシリーズは黄褐色のツイード生地で覆われたクラシックなデザインと、温かみのある独特なサウンドで人気があります。その中でもFender BassmanやFender Deluxeなどが代表的なモデルとして挙げられます。柔らかくて綺麗なクリーントーンが魅力的ですが、ボリュームを上げることで生まれるクランチサウンドも自然なかかり具合で非常に心地良いサウンドです。
それでは、下記の動画で実際にFenderアンプのサウンドを聴いてみましょう。
▲ Eugene Edwardsによる’65 Twin Reverb Amp デモ演奏 | Fender Amplifiers | Fender
▲ 65 Deluxe Reverb® デモ演奏 | Fender
▲ Fender ’57 Custom Series Amps の紹介 | Fender
自社製品であるFenderのギターとは特に相性抜群なサウンドですね。
また、SONICWIREではFenderアンプを忠実に再現したアンプシミュレーターも取り扱っています。製品の詳細は『FENDER COLLECTION FOR AMPLITUBE』や『FENDER COLLECTION 2 FOR AMPLITUBE』の製品ページをご確認ください。
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▲ 本モデルを収録した製品:
FENDER COLLECTION FOR AMPLITUBE
▲ モデル名:
’65 Twin Reverb
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▲ 本モデルを収録した製品:
FENDER COLLECTION 2 FOR AMPLITUBE
▲ モデル名:
’57 Custom Champ®
Orangeアンプ
既に紹介した他社のアンプと比べると、国内のスタジオやライブハウスでの遭遇率は低いですが…稀に見つけると興奮するのがこのOrangeアンプ。
日本国内だとだいぶレアな印象がありますが、その唯一無二のユニークさから、コアなファンも少なくありません。一際目立つオレンジ色のデザインで有名なこのアンプは、スタジオの部屋でもライブステージでも圧倒的な存在感があります。
当然デザインだけでなく、その音色も非常にユニークで人気があります。この独特なクランチサウンドがたまりません!まだ触ったことがない方は、ぜひ一度は自分のギターを繋いでみて間近で音を体感してみていただきたいです。
下記の動画で実際にOrangeアンプのサウンドを聴いてみましょう。
▲ Custom Shop 50 製品紹介動画
▲ MK Ultra デモ演奏
また、SONICWIREではOrangeアンプをベースに作られたアンプシミュレーターも取り扱っています。製品の詳細は『AMPLITUBE ORANGE』や『GENOME』の製品ページをご確認ください。
おわりに / 各種アンプシミュレーターのご紹介
上記でアンプの簡単なご紹介とともに、当サイトで販売しているアンプシミュレーター・プラグインもいくつかご紹介させていただきました。
もしアンプシミュレーター・プラグインに少し興味が湧いたという方は、「アンプシミュレーター・プラグインを使うメリット」や「アンプシミュレーター・プラグインで宅録する方法」についてまとめた記事も公開しているので、よろしければこちらもご覧ください!
そして、本記事の中でご紹介したアンプシミュレーター製品の他にも、当サイトでは多数のソフトウェアを取り揃えております。SONICWIREイチオシのアンプシミュレーターBOGREN DIGITAL社『MLC S_ZERO 100』をはじめ、各社のアンプシミュレーターをいくつか下記に並べましたので、ぜひ気になった製品のページをチェックしてみてくださいね!
- メーカー:BOGREN DIGITAL
- カテゴリ:プラグイン・エフェクト
- メーカー:IK Multimedia
- カテゴリ:プラグイン・エフェクト
今回は有名なギターアンプついて触れました。紹介したものはどれも定番のアンプですので、一通りサウンドや特徴を知っておくと、今後スタジオやライブハウスなどさまざまな場面で役に立つことがきっとあると思います。まだギターを始めたばかりという方は少しずつ覚えていきましょう!
本記事を通して、少しでもギターの知識が得られたり、より興味を持つ機会になっていれば幸いです。
今後もギターの様々な情報をお届けしていきますので、お楽しみに!
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