【ギタリスト必見】宅録するために必要な機材をまとめました。
楽器を演奏している方、とても多いと思います。今年楽器を弾けるようになりたい!と始めた初心者の方から、軽音/吹奏楽などの部活から始めた方、バンドを組んで活動中の人、プロのプレイヤーまで幅広いですよね。
その中で“DTM”による制作をしている方となると、まだまだ多くはない印象です。そもそもDTMってなんだよという方も少なくないと思いますが、自宅でパソコンを使って楽器をレコーディング(宅録)するのもDTMです。
当記事では、プレイヤーの中でも多く存在する「ギタリスト」が宅録をするために必要な機材と、それがどういった役割を担うのかご紹介します。
パソコン
まずはパソコンが必要です。スマートフォンでも録音できる機材がありますが、編集やアレンジ、マスタリングなど録音後の作業を考えると、パソコンを中心にした制作環境を整えるのをお勧めします。
パソコンもOSが違うだけで一気に使い勝手も変わってきますので、まずはOSの違いについてを説明していきましょう。
Windows? Mac?
タイトルとして挙げた「Windows」「Mac」はご存知でしょうか。かつて音楽制作をはじめとするクリエイター向けのソフトウェアや機材はMac専用のものが多かったことから、音楽制作をするならMacの方が向いてそうなイメージが未だ根強いです。しかし最近はWindows/Mac両方に対応しているものがほとんどで、Windowsメインの人も多くなってきています。
そもそもパソコンをほとんど使ったことがない方もいると思いますが、とっつきやすいパソコンを選ぶことで良いです。たとえば、学校の授業などで触れる機会があったのはほとんどがWindowsだと思います。
それなりのスペックでOK(ノートパソコンでも良い)
近年では音楽制作をテレビやYouTubeで紹介されることが増えてきたので、物凄い量の機材に囲まれている様子を目にしたことがあると思いますが、パソコン一台で音楽制作ができてしまうのがDTMの魅力です。でも、パソコンは超ハイスペックでないといけないんでしょう?と思っている方、ご安心ください。
タイトルで「それなりのスペックでOK」と書かせてもらった通り、意外と学校や職場で使用しているノートPCでもサクサク動かすことができるソフトウェアが多いです。
中にはオーケストラを再現するための容量数十~数百GBで動かすのが大変なソフトウェアもありますが、単純なレコーディングなどを行うくらいであれば、それなりのスペックでOK!
この後紹介する「DAW」というソフトウェアの最小動作環境にさえハマっていれば問題ないので、ご安心を。
オーディオインターフェース
オーディオインターフェースという機材をご存知でしょうか?コロナ禍を経て、自宅から配信を行ったり、音楽鑑賞用に手に取る方も増えていて、かなりメジャーになりつつある機材の1つ。
簡単に言うと、パソコンと繋いで楽器の音をパソコンに入力/レコーディング、またパソコンの音を高音質でヘッドホンやスピーカーに出力するための機材です。
10,000円前後から販売しているので、欲しい機能や予算に合わせて選びましょう。選び方は、後ほど触れる「超お得な買い物」の仕方などでも良いと思いますよ。
シールド/マイクケーブル 持ってますか?
ライブでも使われるシールド。ギターをアンプに繋げて演奏したり、スタジオに自分のものを持ち込んで演奏したりと、既に持っている方もいると思いますが、持っていない人、必須アイテムです!
スタジオでレンタルできるから持っていなかったという方、この機に買っちゃいましょう。エレキやエレアコなどはシールドとアンプを接続して演奏しますよね。アンプに繋げるのと同じように、オーディオインターフェースにシールドを繋げることで、パソコンで録音することができます。
生のアコギを録音する場合は、マイクを用意し、オーディオインターフェースにマイクを接続してレコーディングしましょう。
インプット/アウトプットの数
オーディオインターフェースには、音を入力するインプットと出力するアウトプットの数で違いがあります。
比較的安く購入できるオーディオインターフェースは、インプットとアウトプットが1つずつだったりしますが、増えるほど機材の大きさと価格がどんどん上がっていきます。インプットが多いと何ができるのかというと、一度に録音できるマイク/ラインの本数を増やせます。ギターと声を同時にレコーディングするのなら2つはインプットが必要ですよね。
インプットにはいくつか種類があり、例えばエレキギターを録音するためには、「Hi-Z」や「インストゥルメント・インプット」と呼ばれるインプットが必要になります。用途に応じて、自分に合うものを探してみましょう。
マルチエフェクターのインターフェース機能だけでいいやと思っている方は次の章を読んでみてください!
マイクで歌を録音したりするのなら必須
楽器を録音するためにマイクを買うには予算が・・・と思っている場合、他の用途も考えてみましょう。
アコギの録音の紹介の際に、マイクを用意する話に触れましたが、弾き語りを録りたい方やそもそもバンドでギターボーカルの方は、ラフでもいいから家で録れたらめちゃくちゃ楽になりますよね。
歌/楽器を録音するのに必要な機材はほとんど一緒なので、ボーカル録音もアコギの録音もできちゃうコンデンサーマイクの導入を検討してみると良いです。
ざっくりとマイクの種類などは以下記事で触れているのでチェックしてみてください!
DAW
必須機材を紹介してきましたが、レコーディングを行うために必要不可欠なソフトウェア「DAW」の紹介です。
最終的には自分に合ったDAWを選んで使っていくと思いますので、まずは色々と触ってみるのがいいでしょう!
以下記事では、DAWの体験版の導入手順を紹介していますので、こちらも合わせてご覧ください!
DAWもオーディオインターフェースも揃う「超お得な買い物」
実は、オーディオインターフェースにDAWが付属している場合があります!DAWを単体で買うと安いものでも1万円前後してしまうので、オーディオインターフェースを買ったら一緒にDAWも揃うという超お得な買い物ができます。
DAWやプラグイン・エフェクト(リバーブやディレイ、コンプレッサーなどがある)など、付属するソフトの内容でオーディオインターフェースを選ぶのも手です。モノによっては、1万円程度のオーディオインターフェースに、合計10万円分のソフトウェアが付いてくるものもあるので、要チェックです!
アンプシミュレーター・プラグイン
「アンプシミュレーター」のプラグインも存在します!DAWに最初から搭載されているものもありますし、IK MultimediaやPositive Grid、Universal Audioといったギタリスト御用達のメーカーから販売されている製品もあります。
IK Multimediaの『AMPLITUBE 5 MAX V2』には、ストンプ、アンプ、キャビネット、スピーカー、マイクが合計435種類以上搭載。これを使うと家で色々な音で演奏ができちゃいます。良い音で録音したい時にスタジオのアンプを使わなくても気軽にできちゃいますよね。あると良い製品です。
Bogren Digital社のアンプシミュレーター『MLC S_ZERO 100』には、14日間の無料トライアルがあります!他にも無料体験できる製品がありますので、まずは無料でアンプシミュレーター・プラグインを体験してみましょう!
- メーカー:BOGREN DIGITAL
- カテゴリ:プラグイン・エフェクト
MIDIキーボード
“DTM”の環境を思い浮かべると、必ずと言っていいほどモニターの前に鍵盤が置いてある気がしませんか? “DTM”では、打ち込みという作業をすることが多いですが、MIDIキーボードを使うと、打ち込みを効率良く行うことができます。
鍵盤を弾けない、そもそも使わないと思っている方も、以降でご説明する用途で考えると「あったらいいかも」という機材だと思います。
ドラムやベースを打ち込んでリズムを作成
例えばタイトルで挙げた「リズム作成」に使えます。作曲する時はもちろんですが、練習用のトラックを用意するためにドラムやベースの音が欲しいなという時に、いちいちマウスで打ち込みするのは時間のかかる作業になってしまいます。
そこで、MIDIキーボードを使いましょう!でもそもそもどうやってドラムとかを演奏するんだと思ったそこのあなた!DAWにはドラムやベースの「音源」というものが搭載されています(中にはソフトシンセのプリセットでシンセドラムやシンセベースなども)。音源は、先ほど紹介したプラグイン・エフェクト同様にDAWで使える楽器というイメージです。
リズムトラックの作り方は以下記事でも紹介していますが、ドラムだと各キットごとに、ベースはルートで打ち込みすると思います。MIDIキーボードを使うとルート弾きは楽に行えますし、ドラムは「指ドラム」と呼ばれるようにキーボードの鍵盤でドラムキットを叩くように演奏(もちろん各ドラムピースを1つずつ演奏でもOK)したりと、便利な機材ですので「あったらいいかも」と思った方は導入してみましょう。電子ピアノを持ってる場合、MIDIキーボードとして使える場合があるのでマニュアルなどをチェック!
ヘッドホン/スピーカー
モニター環境も大事ですよね。そもそもこれらは「オーディオインターフェース」経由で「PCから音を出す」ものとして必須です!
流石に最初からスピーカーを買うにはハードルが高いと思うので、まずはヘッドフォンやイヤホンから始めましょう。
モニター環境の重要性
演奏する時にDAWからメトロノームを再生することもできます。
スピーカーからでも聞けますが、例えばアコギを演奏している時に、スピーカーからこれらの音を出して録音するとPCから出た音もマイクが拾ってしまうのでNGです。ひどいときはハウリング(キイイィィン!というノイズ)を起こして耳を痛めてしまいます。
リズムも聴きながらの録音環境になると思うと、ヘッドフォン/イヤホン必要に感じませんか?
さいごに
宅録で必要な機材、こう見ると多いようで少なく感じませんか?
既に何かしらのパソコンを持っている方であれば、オーディオインターフェース、DAWさえあれば宅録を始められちゃいますね!用途にあったもの、使い勝手のいいものなど、近くの楽器屋で店員さんに相談してみると、これめっちゃいいじゃん!というものをオススメしてくれたりするので、楽器の試奏をする時みたいに気軽に声をかけてみるといいかもしれませんね。
家で録音できると楽だな、DTM始めてみようかなと思った方は、この機に是非DTMデビューしてみましょう!
ギタリスト企画 – 中編 大きくて重いアンプは必要ない!?アンプシミュレーター・プラグインで宅録する方法を徹底解説 ≫ |
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