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タイトなグルーヴやドローンサウンドを生み出す『B00GA』が登場!

2025年12月10日 13:00 by mak

AudioThing『B00GA』

AudioThingとHainbachがコラボレーションした新しいプラグイン『B00GA』は、従来のシーケンサーの概念を一新する革新的なインストゥルメントです。

希少なラボ機器「Hewlett-Packard Word Generator 8006A」から着想を得た『B00GA』は、クリック音・パルス・ノイズを用いて、音楽制作に新たな表現軸をもたらします。

原始的なリズムを生む謎めいた機器

Hainbachはベルリンを拠点とする電子音響作曲家。AudioThingと数々の製品で共同開発を行なってきたことをご存じの方も多いでしょう。

本製品のインスパイア元である「8006A」とは電子機器のテストやデバッグに使用されていたデジタル信号発生器(パルス発生器の一種)。

ご想像の通り『B00GA』とは「8006A」をもじった名前(こうした表記遊びを“Leet”と呼びます)。“BOOGA”という語自体も原始的なリズムを意味するスラングです。偶然とはいえ上手く連想されたものです。

プラグイン・エフェクト 「B00GA」 | SONICWIRE

本製品の核となるのは、0.1Hz〜5kHzまで可変するデュアル・シーケンサーです。

クロスフェード機能を持つサンプルプレーヤーとノイズシンセサイザーを組み合わせ、タイトなグルーヴから変則的なビート、そしてリッチなドローンサウンドまでバリエーション豊かな音響が生み出されます。

ファクトリー・バンクからの選択はもちろん、オリジナルのサウンド・バンクを構築することも可能です。各ステップでサウンドをランダマイズすれば、同じパターンを繰り返しても常に新鮮な響きが得られます。

息づく美学、個性追求の旅

AudioThing製品でおなじみのエフェクト・ラックが本作にも搭載されています。さらに本製品専用に設計されたフィルターによって、サウンドの可能性は一段と広がります。

マニアックなシンセやテスト機器を駆使するHainbachの美学と融合し、もはやその可能性は無限に解き放たれたと言ってよいでしょう。

「8006A」が音響機器として“Booga”と呼ばれるようになった経緯は、Hainbach氏による動画 (The Hidden Funk Of The HP Word Generator 8006A – YouTube) で確認できます。