SONICWIRE

唯一無二のディレイサウンドを再現する『Echo Cube』が登場!

2026年3月17日 13:00 by mak

AudioThing『Echo Cube』

AudioThingがお送りするマニアックな機器シリーズに『Echo Cube』が新登場。

1971年、Duane H. CooperとBill Putnamは、テープやBBDとは全く異なるアプローチ(長いコイル状のチューブ内を音が物理的に伝播することで遅延を得る手法!)でディレイを実現――それがCooper Time Cubeです。

AudioThingは、当時約1,000台しか製造されなかったオリジナル機材を実際に入手し、その音響特性を徹底的に研究。さらに独自にガーデン・ホース(庭の水撒き用ホース)やコルゲート・パイプ(波付鋼管)を使った実験を重ね、空気を伝わる音の挙動を理解して開発を行い、そうして生まれたのがこの製品です。

3つの特異なモデルが可能性を切り開く…

この製品は2系統の独立したディレイライン(A/B)を搭載し、それぞれTime、Feedback、Levelを個別にコントロールできます。

モデルは3種類用意され、Time Cubeはオリジナル・ハードウェアの忠実な再現、Garden HoseとCorrugatedはDIY精神に基づいた実験的なバリエーションに当たります。

モデルごとに物理的な媒体の違いが反映されており、Garden Hoseはタイトでフォーカスされたサウンド、Corrugatedは帯域が狭くラフなテクスチャーを生み出します。

ディレイと呼ぶには一面的であり、それぞれが独自の「音響空間」として機能する、そういう特殊アイテムと考えるべきでしょう。

プラグイン・エフェクト 「Echo Cube」 | SONICWIRE

GONG AMP』に並ぶ、AudioThing製品の中でも珍品中の珍品です。

柔軟なルーティング

Serial、Parallel、Ping Pong、Mono Sum、Mid/Sideの5つのルーティングモードを活用することで、ダブリング効果、空間的な広がり、位相特性を活かしたミックス内での配置など、多彩な音響効果が実現可能。

オリジナルのTime Cubeが持っていた14msと16ms(カスケード接続時は約30ms)という短いディレイタイムは、派手な反復音ではなく、絶妙な空間的存在感を付加します。この特性こそが、多くのエンジニアを虜にした理由といえます。

物理的な音の伝播という原始的な原理から生まれながらも、個性的な音響キャラクターと現代的操作性を備えた本製品。いちどご体験あれ!