TOONTRACK『SDX – AREA 33 ORIGIN』 メタルの源流を訪ねる記念作
昨年の今ごろ、現代のメタルドラムの決定版『SDX – AREA 33』をリリースしたTOONTRACK社から、シリーズ続編といえる『SDX – AREA 33 ORIGIN』がリリースされました。
前作で、『SUPERIOR DRUMMER 3』のポテンシャルをフルに活かした膨大な内容のパッケージングに成功しつつも、ピースの不足を感じた開発陣。
そのピースを埋めるべく、現代の洗練されたサウンドに至る過程を逆に辿ることで得られた発見から驚き、再現にあたって加えた新たなスパイス。名盤を補って余りある内容に刮目すべし!
収録スタジオは前作同様、ストックホルムのFredrik Thordendal個人のスタジオ「33」。他のドラム音源と一線を画すクリアな響きが特徴です。
源流を訪ねるといっても当時の音を再現するだけでは満足しないのがTOONTRACK社! 文字通り温故知新、レアでビンテージなドラムセットの演奏、収録に当たって現代的なマイクセッティングを追加し、ビンテージと現代とがパラレルキャリアな製品に仕上がったのです。
本作では、いつも以上にバリエーション豊富なプリセット(60個以上!)もさながら、すべてのタム(セット内に最大13個!)でシングルヘッドとダブルヘッドの両バージョンを収録しているのが見どころ。
荒々しさとポップさを兼ね備えたシングルヘッド特有の響きを楽曲にどう活かそうか、考えるだけでも胸が高鳴ります。
リアルな世界ではパーツ同士の共鳴やカブりを防ぐのが大変でも、『SUPERIOR DRUMMER 3』ならば、ドラムテクニシャンの手を借りずとも最良以上の音が瞬時に手に入ります。
クラシック・ハードロックやヘビーメタルに限定せず、プログレもファンクにも息吹を与える最新作。残り半分を切った今年のMETAL MONTHの機会に、ぜひお求めください。
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label hard rock, heavy metal, TOONTRACK