NAMM Show 2023 スタッフレポート
先日開催された世界最大級の音楽機材見本市「NAMM Show 2023」。
毎年カリフォルニアはアナハイムコンベンションセンターで行われる音楽機材の祭典に、3年ぶりに視察に向かいましたので、大変遅ればせながらその様子をレポートしていきます!
注目の出展物に関するレポートはすでにDTM StationさんやRock oNさんで紹介されておりますので、SONICWIREではまた違った視点で、会場全体の雰囲気などをお伝えできたらと思います。
さて、早速会場の様子を・・・と言いたいところなのですが、その前に、到着直後のロサンゼルス空港でまさかの事件が発生。渡航メンバーの内一名が入国審査で引っ掛かり(通称 別室送り)、それから3時間もその場で待機することに。。。
いわく、ほとんどが待ち時間で、その後検査官に聞かれた質問もかなり基本的なものを2-3答えただけとのこと。おそらくランダムに当たってしまったようでした。
その間、無事に入国審査を通過した残りのメンバーでサンドイッチと飲み物を購入。空港価格とはいえ、この2点で15ドル(約2,000円)とアメリカの物価上昇を早速実感します。
余談ですが、コンビニでも水のペットボトル一本で2~4ドル程度と日本と比べて割高な印象。しかし、ボトルさえ持っていれば様々な施設でリフィル(給水)できるようになっていますので、飲み物に困ることはありません。
例年NAMM Showは1月開催のところ今回は4月開催。いつもと違って現地の天候は珍しく曇りがちで、砂漠地帯が近いために陽が差さないと一気に凍える寒さに。気温は弊社所在地である札幌と同じくらいの体感でした。それにもかかわらず半袖のマッチョもちらほら。
上の写真は開催前日の会場内ですが、翌日からキッチンカーが立ち並び、大いに賑います。会場に入るためのバッジは事前申し込みをしておけば前日からゲット可能なので、Badge will callと呼ばれるエリアでエントリーを済ませ、自分で印刷して首から下げます。
さて、ここからようやく会場のレポートです!
会場では、ギターやドラムといった生楽器、電子ドラム、DJ機器などが勢ぞろい。ミキシングコンソールやモニタースピーカー、DJ機器や照明・舞台演出装置、さらには電子部品まで幅広く並んでいます。
日本ではなかなかお目にかかれない楽器の展示品をその場で購入できるのもNAMMの魅力のひとつ。楽器業界では「NAMM買付け品」が高値で取引されることもあるように、世界中からハイクオリティな品々が集まっています。
ギター/ベース音源ブランドとして人気を博しているAMPLE SOUNDも、ここでギターを仕入れてサンプリングすることもあるそうですよ。
会場は、幕張メッセ国際展示場1-8ホールよりも更に広大。かなりの本数のミーティングや商談を行い、結構座っていたと思うのですが、それでも25,000歩/日を記録するほど。
楽器好きにはたまらない展示が立ち並び、「へー」とか「ほほー」と関心している間にあっという間に時間が過ぎていきます。
中には、その気が無くてもつい目が留まってしまうような、クリエイティビティを刺激する展示ブースも少なくありません。
アメリカの多くの州は公共のスペース(屋外)での飲酒が禁じられていますが、その代わりビアガーデンが多いようにも感じます。NAMM会場内にも設置されている程で、「ここで一息」と、つい寄ってしまいそうになります…
また、アメリカでは犬と一緒に屋内施設を歩いているのもよく見かけます。ペットの権利に対する意識が高く、(表現が難しいのですが)人間と同じように扱われます。OOPEGGのギターを真剣なまなざしでチェックする姿からは、一流バイヤーのオーラを感じました。
もちろん、我々SONICWIREも展示物や犬を愛でているだけではありません。NAMM でもしっかりとミッションをこなしていきます。
写真は、昨年より取扱いを開始したBOGREN DIGITALとの一枚。メタル音楽界のトップエンジニアとしても名高いイェンス・ボグレン氏(左から2番目)とも意見交換。
メタラーあるあるかもしれませんが、見た目の破天荒さとは裏腹にクレバーで心優しい方でした。特に印象的だったのは、数字をベースとした質問・意見が多かったこと。ミックス/マスタリングも理論派であろうことが想像できますね。このミーティングでは新製品の開発版を紹介してくれましたが、一言に「すごい」ものでした。続報をご期待ください!
最終日は快晴に恵まれ、日本ではなかなか味わえない高コントラスト・高彩度な景色が眼前に広がりました。毎晩宿に戻っては気絶するように休息をとっていた我々も、最終日の夕方には少しだけ名残惜しい気持ちに。(また来年、戻ってくることをカリフォルニアの空に誓いました。)
今回はソフトウェア音源やプラグイン・エフェクトのブースはそれほど多くありませんでしたが、開発元の方々は変わらず元気。なかなか直接会えない期間が続いたこともあって、一安心しました。それぞれのミーティングでは様々な新作情報や大型アップデート情報も多数キャッチしています。
また、まだ日本に届いていない新しいブランドの展開や、「東京スコアリング」シリーズの評判を聞きつけて日本の音をもっと世界に届けていくような企画の打診などもありまして、各社と協議を進めています。
それぞれ順次告知させていただきますので、引き続きSONICWIREにご注目ください!
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