【製品ピックアップ】歌い手&MIX師必見!ボーカルミックスにバリエーションを足す格安プラグイン・エフェクト5選!
DTMユーザーが増えてきた昨今、自宅での作編曲やレコーディングなどを行う人が増加し、ニコニコ動画やYouTubeなどに投稿された楽曲を自分で歌い投稿する「歌ってみた」も以前よりもさらに盛り上がりを見せています。
録った歌を楽曲と合わせて馴染ませる「ミックス」は難しいものではありますが、自分でチャレンジしてみたり、あるいは「MIX師」と呼ばれる方々が代わりに行っていることもありますね。
同じ歌でも曲のパートや展開に応じて「わざと音をこもらせる」「電話やラジオを通したような音を再現する」といったような手法を用いれば、より歌の世界を幅広く表現できるようになったり、楽曲のクライマックスであるサビがより引き立つようになります。こういった音の加工は「プラグイン・エフェクト」というものを使って行われており、このように歌の音質を変えるミックス次第で歌の聞こえ方が全く変わってきます。
今回はそんなボーカルミックスを行ういわゆる「歌い手」や「MIX師」の方に向けた、歌にバリエーションを増やせる高性能&格安プラグイン・エフェクト5選をご紹介いたします!
メガホンの音を再現する『MEGAPHONE』
AudioThing社製の『MEGAPHONE』は、その名の通りメガホンの音を再現するプラグイン・エフェクトです。メガホンの音は、歌の中ではいわゆる「がなり」やセリフパート、ヘヴィなロックなどの少し激しめな音楽ジャンルと相性が良いのではないでしょうか。
見た目も比較的シンプルですが、メガホンの性質をなぞった機能をしっかり網羅しています。画像のように「MAIN(基本の音質設定)」「FEEDBACK(フィードバック)」「NOISE(ノイズ)」「MASTER(全体の音量など)」の4つの構成になっており、メガホンが発した音を再度マイクが拾ってしまった時の軽いハウリングや、音の後ろで流れる「ジー…」といったノイズなど非常に細かい調整が可能な製品です。
まるで本物のメガホンを使って収録したような、本格的でかっこいいサウンドがこの製品1つで得られます!
またもっと色々な機械から出されたような音を再現したいという方は、少し値段は上がってしまいますが同社製品である『SPEAKERS』がおすすめです。
この『SPEAKERS』は、テレビ/ラジオ/電話から流れてくるような音をはじめ、様々なサイズのスピーカーやコンデンサーマイク/ダイナミックマイクを通した音など、豊富な種類のスピーカー&マイクの出音を再現するプラグイン・エフェクトです。もちろん既にご紹介したメガホンの音も再現可能です!
使い方は非常に簡単で、ボーカルにこの製品を割り当ててスピーカーまたはマイクの種類を選択するだけ。ディストーション(歪み)やコンプレッサー(音の圧縮)、バックグラウンド・ノイズ(音の後ろのノイズ)などの各種エフェクトも内蔵しており、使い方次第では少し古びた音源を再現して独特な世界観を生み出すことも可能です。
カセットテープレコーダーを再現するLo-Fiプラグイン『REELS』
同じくAudioThing社による『REELS』は、カセットテープの独特な質感を再現するプラグイン・エフェクトです。カセットテープの再生時に使われるモーターやヘッドの劣化を再現する設定(これによりスピードや音の高さに揺らぎが発生します)や、ドライ(原音)とウェット(エフェクトが適用された音)の出力バランスを調整する機能を用いれば、あえて音質を下げたような「Lo-Fi(ローファイ)効果」を原音に程よく取り込んだ厚みのある音を作ることができます。
少し口ごもったような、モコモコした音作りをしたい場合に効果的です。
カセットテープ系のエフェクトには欠かせない、音がだんだんとゆっくりになって最終的にストップする「テープストップ」エフェクトも搭載。製品内のECHOモジュールでは山びこのような「ディレイ・エフェクト」をかけられるため、より広がりのある音にすることもできます。
ケロケロボイスを手軽に再現『GRAILLON』
Auburn Sounds社の『GRAILLON』は、いわゆるケロケロボイスを再現したり、ボーカルのピッチを変えるボイスチェンジャーとしてお使いいただけます。
非常に安価でありながらも高性能なピッチ変更が特徴で、さらにはその特徴を生かしてグロウル(デスボイス)のような声を作り出したり、ロボットボイスや男らしいボイスへと自由自在にシフトできます。付属のビットクラッシャーエフェクトを組み合わせて使えば、音が粗くなりボーカルや声ネタが個性溢れるサウンドへと生まれ変わります。
また製品を起動したときに発生する遅延は23ミリ秒と他のピッチシフト系プラグインに比べると少なく(同社調べ)、OBS Studioではオフセット設定と組み合わせることで生放送でのトークや歌などにも問題なくご活用いただけます。
幅のあるボコーダーボイスを再現『BITSPEEK』
Sonic Charge社の『BITSPEEK』は、そのシンプルな見た目からは想像できないほどの本格的なボコーダーサウンドを作り上げます。操作は4つのスイッチと4つのノブのみと非常に簡単ですが、昔のゲーム機のような8bitと呼ばれるサウンドから、ロボットボイスまで広くカバーしているのが特徴です。
作曲・編曲を行われるような方であれば、ドラムやシンセなどのトラック単体や楽曲全体にかけることでビットクラッシャーのような汚し系プラグインの用途で使うことができます。
デモソングもご用意しておりますので、以下製品ページから是非その特徴的なサウンドを聴いてみてください!
DAW付属のプラグインでも似たようなことができる場合もありますが、こういった他社製のプラグイン・エフェクトを使用することでより簡単かつ高い再現度・精度で音質を変えることが可能です。
SONICWIREではこれら以外にも多くのプラグイン・エフェクトを取り扱っています。今回ご紹介したシンプルかつ安価なものから、プロのエンジニアが使用するような本格的な製品まで様々です。是非あなた流のボーカルミックスと相性の良い製品を探し出してみてください!
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