【第三回】異世界ファンタジー作品の劇伴でよく聴く民族楽器をもっと紹介!
異世界を舞台としたファンタジー作品の劇伴(BGM)には、いわゆるオーケストラ楽器やバンドサウンドの他、中世ヨーロッパに関連する楽器が取り入れられることがあります。そんな民族楽器や古楽器を紹介するこのシリーズも、とうとう第三弾を迎えました!
いつもの通り、劇伴の世界観をパワーアップさせるこれらの楽器や、それらが収録されているソフト音源について紹介していきます。前回や前々回の記事とあわせてチェックしてみてください!
アイリッシュ・フルート (Irish Flute)
特徴
「アイリッシュ・フルート」は、その名の通りアイルランドを中心に使われる横笛のひとつです。多くの場合は木製で、素朴で深みのある音が特徴です。
オーケストラ楽器としてのフルートとは異なり、音程を変える金具(キイ)が無いモデルが多く、指使いや息遣いにオーケストラのフルートとは異なる工夫が必要です。
収録製品紹介
イーリアン・パイプス (Uilleann pipes)
特徴
袋に溜めた空気で演奏するいわゆる「バグパイプ」の一種で、ドローン(持続音)とメロディを同時に演奏します。楽曲の空気感を瞬時に決定づけるような、良く響く音が特徴です。
日本でも有名な「グレートハイランド・バグパイプ」は息を吹き込んで空気を溜めますが、「イーリアン・パイプス」は、ふいごで空気を溜めます。穴を指でふさいで音程を決めるパーツは以前の記事で紹介した「ティン・ホイッスル」に似ており、ティン・ホイッスルで伝統音楽を演奏する時には、イーリアン・パイプスの奏法が参考にされることがあります。
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ハーディ・ガーディ (Hurdy Gurdy)
特徴
「ハーディ・ガーディ」は、中世ヨーロッパに原型を持つといわれる歴史の長い古楽器です。ハンドルを回すことで円盤が弦を擦って音を出す特徴的なメカニズムから、古楽器の中では知名度が高い楽器です。
バイオリンとは異なる渋みを含む音を持ち、アニメ「ダンジョン飯」の劇伴においても幻想的な雰囲気の演出に一役買っています。
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フィドル (Fiddle)
特徴
「フィドル」は、楽器としては良く知られるバイオリンと同じですが、もっぱら民族音楽を演奏する時は「フィドル」と呼ばれます。
奏法もクラシック音楽のバイオリンとは異なり、ビブラートを使わない場面が多く、姿勢に関する厳格なルールもしばしば無視されます。
フィドルとしてのバイオリンサウンドが収録されている音源もありますが、オーケストラやポップスのストリングスパートを前提としてサンプリングされたバイオリン音源を使って再現するには、ドライ寄りの音作りをする、ビブラートのアーティキュレーションは装飾音として使うことに留める、などの工夫が必要です。
収録製品紹介
今回は、前回や前々回に引き続き、異世界ファンタジー作品の舞台イメージとしてよく用いられる「中世ヨーロッパ」の情景と相性が良い民族楽器を紹介してきました。
これで「中世ヨーロッパ」編としてはひとまず一区切りです。しかし、ソフト音源が無いものや、劇伴での出番が少ないものも含め、楽器はまだまだたくさんあります!皆さんもぜひ、さまざまな民族楽器の魅力について探求してみてください!
SONICWIREには、Best Service社の『Ethno World 7 Instruments』や、Garritan社の『Garritan World Instruments』など、多くの民族楽器の音源をまとめて入手できる製品があります。
中世ヨーロッパ的な世界観と関わるがあるもの以外にも、様々な国や地域の民族楽器のソフト音源を多数ラインアップしていますので、ぜひチェックしてみてください!
この記事が、「ここではないどこか」の世界観を究める旅の道しるべになれば幸いです。
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