

【第二回】異世界ファンタジー作品の劇伴でよく聴く民族楽器をさらに紹介!
異世界を舞台としたファンタジー作品の劇伴(BGM)には、民族楽器がしばしば登場します。特に「中世ヨーロッパ」に関連する楽器は、その世界観にぴったりです。
以前の記事では、そのような民族楽器を6種類紹介しましたが、今回は「第二回」として、以前に紹介しきれなかった楽器を5種類紹介します!
フラット・マンドリン (Flat Mandolin)
特徴
アメリカ発祥とされる撥弦楽器で、ギターより丸みがあり、哀愁漂う音が特徴です。ブルーグラスやジャズ、北米アイリッシュ音楽シーンで用いられ、主旋律を担当することが多い楽器です。
良く知られる「丸い胴」を持つマンドリンと同じくトレモロ用の弦がある楽器ですが、「フラット」という名前通りの「平たい胴」を持つことが大きく異なるポイントです。
収録製品紹介
- メーカー:GARRITAN
- カテゴリ:ソフト音源
アイリッシュ・ブズーキ (Irish Bouzouki)
特徴
「ブズーキ」は中央~西ヨーロッパに起源を持つ撥弦楽器で、アイルランドに渡り調弦などが変化したものが「アイリッシュ・ブズーキ」と呼ばれるようになった歴史があります。
フラット・マンドリンと同じくトレモロ弦を持ちますが、こちらはギターのようなきらびやかで存在感のある音が特徴的。セッションでは主にオクターブ下のメロディや対旋律を奏でる楽器です。
収録製品紹介
ニッケルハルパ (Nyckelharpa)
特徴
スウェーデンで独自に発展した弦楽器で、鍵盤のようなメカニズムで弦を押さえることと、西洋音階に合わせた12本の共鳴弦を持つことが特徴。
演奏する音階以外の要素を多く含む弦の音色や、カチカチという小気味よい操作音など、フィドル(フォーク・ヴァイオリン)とはまた異なる深みを持つ楽器です。
収録製品紹介
- メーカー:ENGINE AUDIO (by BEST SERVICE)
- カテゴリ:ソフト音源
ロー・ホイッスル (Low Whistle)
特徴
前回の記事で紹介した「ティン・ホイッスル」とほぼ同じ構造で、2倍ほどの長さを持つ管楽器です。
ティン・ホイッスルのようなストレートな特性を持ちながら、フルートに近いブレスの要素も含む音色が特徴です。セッションの中音域に、オーケストラ楽器としてのフルートとはまた異なる笛のサウンドを加える楽器です。
収録製品紹介
コンサーティーナ (Concertina)
特徴
アコーディオンやバンドネオンと同じ蛇腹楽器で、迫力がありつつ素朴な音色が特徴です。蛇腹の押し引きで音が異なる楽器もあり、アイリッシュ音楽などの伝統音楽ではこちらがよく使われています。
基本的にはメロディ楽器であり、パブ・セッションの主旋律を担うことが多い楽器です。
収録製品紹介
- メーカー:ENGINE AUDIO (by BEST SERVICE)
- カテゴリ:ソフト音源
- メーカー:GARRITAN
- カテゴリ:ソフト音源
今回は、前回の記事に引き続き、異世界ファンタジー作品の舞台イメージとしてよく用いられる「中世ヨーロッパ」の情景と相性が良い民族楽器を紹介してきました。
ただ、これらの楽器がなければ中世ヨーロッパのイメージが作れないというわけではありません。ぜひ自由な発想で、ファンタジックな楽曲制作を模索してみてください!
SONICWIREには、BEST SERVICEの『ETHNO WORLD 6 INSTRUMENTS』やBIG FISH AUDIOの『CELTIC INSTRUMENTS』など、多くの民族楽器の音源をまとめて入手できる製品があります。
その他にも、民族楽器のソフト音源を多数取り揃えていますので、ぜひチェックしてみてください!
この記事が、新たなサウンドを追求する旅の道しるべになれば幸いです。
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