中世ペルシャに起源を持つといわれる、共鳴箱に張られた金属弦を木製のバチで叩いて音を出す「打弦楽器」です。単に「ダルシマー」とも呼ばれます。

「星の音色」とたとえられることもある、素朴できらびやかな音色が特徴です。

日本では、北米アイリッシュ音楽シーンやオールドタイムなどを中心に演奏されているモデルが有名で、劇伴でもよく使われています。

共鳴板に張られた弦を指で弾いて音を出す、フィンランドを中心に演奏される民族楽器です。

弦が5本～10本の手持ちサイズから、更に弦が多くペダルの操作も必要な大型なものまで、様々な種類があります。

繊細で豊かな残響を持つ音色が特徴で、北欧神話に登場することもあり、フィンランド人にとって歴史的になじみ深い楽器です。

なじみのあるグランド・ハープとは少し異なるつくりを持つ、民族楽器としてのハープです。ケルティックハープ、レバーハープとも呼ばれています。

北米アイリッシュ音楽のシーンではよくダルシマーとセッションがされています。

繊細で素朴なサウンドが特徴で、イントロ部分で「楽曲の顔」として使われることが多い印象です。

15世紀ごろに原型ができたといわれ、現代まで発展を重ねてヨーロッパを中心に演奏されている撥弦楽器です。ギターの先祖ともいわれています。

ギターでいう指版とヘッドの間が鋭く折れ曲がっていることと、マンドリンのような丸い胴が特徴。

吟遊詩人が弾き語りに使うような胸に抱える大きさが主流ですが、大きなものだと150cmを超える楽器もあります。

一般的なアコースティックギターと比較して歯切れが良く丸みを帯びたサウンドが特徴です。

「ホイッスル」という名はついていますが、ティン・ホイッスルは主にアイリッシュ音楽で使われる縦笛のことです。

他の管楽器と同様に様々な種類があり、特に高音を奏でるD管のティン・ホイッスルは目にする機会が多いです。ソプラノリコーダーやピッコロとは少し異なる、ストレートでウォームなサウンドが特徴です。

アイリッシュやケルト音楽の主旋律をフィドル（フォーク・ヴァイオリン）とともに担うことがしばしばあり、小さいながらもバンドの花形を担う重要な楽器です。

主にアイリッシュ音楽で使われるフレームドラムで、革張りの表面を木のバチで叩いて音を出します。

フレームドラムらしい素朴で温かい音色が特徴です。

楽器の種類によっては、演奏中に音程をリアルタイムで変化させることが可能。ロータムからハイタムをシームレスに移動するような独特の浮遊感が、楽曲にメリハリを与えます。