SONICWIRE

ビンテージシンセを現代風アレンジ! AUDIOTHING『SX1000』

2025年2月17日 13:00 by mak

AUDIOTHING『SX1000』

「ニッチな分野の掘り下げ」に定評のあるAUDIOTHINGから、新作プラグイン『SX1000』が登場。

これは、1978年にイタリアのJEN Elettronica社が発売したアナログシンセ「SX1000 Synthetone」をモデルにした、マルチフォーマット対応(VST/AU/AAX/CLAP、iOS版も)のソフトウェア音源です。

シンプルな構成ながら個性的なサウンドを持つこの楽器を、AUDIOTHINGは単なるエミュレーションにとどまらず、現代のスタジオ環境に適した完成度へと高めました。

70年代のイタリアで生まれたアナログシンセ「SX1000」を再現した音源
税込価格 ¥11,517¥8,179
  • メーカー:AUDIOTHING
  • カテゴリ:ソフト音源

ビンテージ感を残しつつ強力機能を追加

オリジナルの特徴であるオシレーター(のこぎり波/矩形波/パルス波)に加え、Prophet 5やOB-Xにも採用された個性的なMM5837ノイズジェネレーターを忠実に再現。

24dB/octのレゾナント・ローパスフィルターが生み出す温かみのある音色も健在です。

💡 「dB/oct」とは、入力信号のオクターブが変わるごとに何dB減衰するかを表す単位で、一般に値が大きいほどフィルターの効きが強くなるとされています。しかし、必ずしも効きが強い方が楽曲に適しているとは限りません 🤔。

ソフト音源 「SX1000」 | SONICWIRE

AUDIOTHINGは、最大3オクターブ下までのサブオシレーターや、Juno 60に着想を得たアルペジエーター、ポリフォニックモードなど、オリジナルにはなかった機能を惜しみなく追加。

4系統のエフェクトと柔軟なルーティングにより、表現の幅が大きく広がりました。

新たなシンセサウンドの切り拓く未来

本製品では、かつての実機での制約を取り払ったことで、SX1000の「本来のポテンシャル」が引き出されたと言えるでしょう。

往年の個性的なサウンドを継承しながらも、現代のワークフローに適応した『SX1000』は、ビンテージシンセの新たな可能性を切り拓く注目の一本です。