【ソニコン最優秀賞インタビュー】がざだば氏 受賞曲制作の裏側をご紹介
次世代の音楽クリエイターの発掘と創作支援をミッションとしたコンテスト
「ソニコン – SONICWIRE SONGWRITING CONTEST: インスト -4つ打ち- 編」
今回は合計867曲が集まり、前回の「ソニコン」を上回る盛り上がりを見せました。
厳選なる審査を潜り抜け、最優秀賞に選ばれたのは。がざだば氏の「Zone」。今回は受賞曲制作の裏側についてご紹介いたします。
SW: まずはじめに、今回のソニコンで最優秀賞を受賞されたことについて率直な気持ちをお願いします!
がざだば: 今回のコンテストに全力をぶつけて、結果次第でDTMを引退しようと考えていたので素直に嬉しいです。
受賞を知った時は家中跳び回って喜びました!
SW: 楽曲制作を始めたきっかけについて聞かせてください
がざだば: ゲーム音楽に興味を持ち、数々の名曲に憧れて自分でも神曲と呼ばれるような作品を作りたいと思い、作曲活動を始めました。
SW: これまでの楽器経験やDTM歴を教えてください
がざだば: 幼いころにピアノを習っており、DTMは10年ほど前に始めました。
SW: ご自身に影響を受けたアーティストや楽曲は?
がざだば: 作曲を始めたての頃はよくCDを買い漁っていたのですが、本当にたまたま視聴もせず直感でジャケ買いしたCDがskrillexの「Scary Monsters and Nice Sprites」でした。後にグラミー賞を受賞した作品です。
いわゆるDubstepというジャンルで聴いたこともないかっこよく攻撃的な音が次々に押し寄せてきて、メロディを作ってコードを付けてドラムを入れてと教科書通りに作曲していた自分にとってはとても衝撃的でした。
今思えばこの出会いが、私の作曲の方向性を決定付けたと感じています。
SW: ソニコンに応募したキッカケは何でしょうか?
がざだば: ちょうど仕事を退職したタイミングで開催されており、「4つ打ち」という自分の得意ジャンルを活かせるテーマであることもあり、今の自分の実力をはっきりさせる良い機会だと思ったのがキッカケです。
SW: 受賞楽曲はどのようなフローで制作されましたか?
がざだば: 「4つ打ち」で一番肝心なキックとスネアの音作りから始めました。全体の半分以上の力をここで使いました。
その後フィルや効果音を作って全体のリズムパターンの流れを作り、シンセでたくさん音を作って組み合わせ重ねたり、並べ替えたりして出来上がりました。
SW: 今回受賞した楽曲の制作にはどれくらいの時間がかかりましたか?
がざだば: 2-3週間ほどかかりました。
こんな音を入れたい、あんな音を入れたいと音を足していくうちに気付けば軽く100トラックを超えてしまい、ミックスにはかなり苦戦しました。
SW: 受賞楽曲の聴きどころはどこでしょうか?
がざだば: 1つ1つの音をまごころ込めて作りました。曲全体よりも音に注目して聴いていただきたいです!
SW: 賞品のSONICWIREポイントの使い道を教えてください。
がざだば: OEKSOUND 『SPIFF』、OEKSOUND 『SOOTHE2』、FabFilter 『PRO-R』の3製品を購入しました。
OEKSOUND 『SPIFF』は前々から気になっていて、EDM系ジャンルの音作りで重宝するなと思いました。
OEKSOUND 『SOOTHE2』は『SPIFF』と同じ会社の製品で、こちらもクオリティが高そうに見えたので今回購入してみました。
最後に、ハイエンドのリバーブ系プラグインに興味があったのでFabFilter 『PRO-R』を選んでみました。
SW: クリエイターとして、これからどんな活動をしていきたいですか?
がざだば: このような賞をいただく事が出来ましたので、作曲をこれからも続けていければと考えています。今後もコンテストなどがありましたらぜひ参加してみたいと思います。
ゲーム音楽に興味を持ち作曲を始め、現在はDrum’n BassやDubStepなどEDM系のジャンルを中心に作曲活動を行う。
「ソニコン – SONICWIRE SONGWRITING CONTEST: インスト -4つ打ち- 編」最優秀賞受賞