【クリエイターバトン企画 外伝】クリエイターの中で人気のプラグイン・エフェクト/ソフト音源は何?
SONICWIREブログで人気連載中の「クリエイターバトン企画」。2021年末までに10名のクリエイターにご協力いただき、多くのプラグイン・エフェクトとソフトウェア音源をご紹介してきました(現在は第12弾の記事を準備中です!)。
当記事では、いままでの「クリエイターバトン企画」で紹介されてきたプラグイン・エフェクト、ソフトウェア音源をまとめていきます!多くのクリエイターさんが活用しているのは一体どんな製品なのか、コメントも記載していきますので、是非最後までご覧ください!
クリエイターの皆さんがボーカルエフェクトに対してどのようなアプローチを取っているかお話を伺い、まとめていく企画。この企画では、「実際に楽曲に使われているボーカルトラックに挿しているプラグイン・エフェクト」をメインにご紹介。実際に題材となった楽曲を聴きながら、どのような変化をしているかをご確認いただけます。具体例を確認しながらボーカルエフェクトについて学ぶことで、クリエイターのノウハウやテクニックを日々の制作にご活用いただける企画となっています。
H-DELAY HYBRID DELAY
- メーカー:WAVES
- カテゴリ:プラグイン・エフェクト
Aqu3raさん:
ロングディレイとして使っています。
R Sound Designさん:
あまりWetな使い方はしません。
ANALOGを上げたときのノイズが僕の曲にとっては好ましくない場合が
多いので基本OFFにしています。
一二三さん:
ボーカル、ギターの音像に厚みを持たせるために使用。
ややドライめにかけることが多いです。
Chinozoさん:
使わない時はないくらい毎回使っています。
Dios/シグナルPさん:
全体にうっすらと4分ディレイがかかっていて、
所々に2分ディレイが追加されます。
PRO-Q 3
- メーカー:FABFILTER
- カテゴリ:プラグイン・エフェクト
はるまきごはんさん:
僕のまわりの人もよく使っている人気なEQです。
今まで使ったどのEQよりも使いやすい&見やすいインターフェースで、
自分の欲しい機能は全部揃ってます。最後の方に挿して音を
調整する役割で使っています。
一二三さん:
スネアやギターなどの楽器とぶつかっている音域を減退させるために
使用しています。
このEQを挿しているトラック同士であれば、リアルタイムにマスキングを
確認できるので非常に便利です。
稲葉曇さん:
(2種類で使い分け)
1. EQです。すごく使いやすくていろんなトラックで使ってます!
ユキの場合はいつも16000~18000Hzから上をカットしてます。
キラキラ成分を抑えられて温もりが増します。
また、タ行などの子音が飛び出る帯域をダイナミックEQで抑えます。
ユキとミクが一緒に歌っている『ノンユース』では、それぞれで担当する
帯域を決めて、お互いに補完するような感じにしてました。
2. 各ボーカルトラックとボーカルのリバーブなどをまとめたトラックのEQです。
ミックス作業の終盤にオケとの兼ね合いで調整します。
Dios/シグナルPさん:
(元々は『PRO-Q 2』を使用)
主にカットや微調整用に使う視認性と操作性に優れたEQです。
現在はダイナミックEQとしても使えるようになった『PRO-Q 3』を使っています。
DEESSER
はるまきごはんさん:
Wavesの定番ディエッサーです。同じWavesの『Sibilance』なども
試しましたが、この「DeEsser」が一番自然に歯擦音を抑えられて好きです。
シンプルなのも好き。
Aqu3raさん:
先にディエッサーで歯擦音を抑えます。
ナチュラルなディエッサーで気に入っています。
キノシタさん:
主に歯擦音を軽減するために使用します。
ボーカル単体で聴いてみて、ほどよく良い感じに聞こえるところまで
スレッショルドを下げます。
RENAISSANCE REVERB
- メーカー:WAVES
- カテゴリ:プラグイン・エフェクト
はるまきごはんさん:
リバーブです。こっちはプレートリバーブとして使ってます。
ドライ目な楽曲のボーカルにはTrueVerbを使わずこれだけ使います。
Chinozoさん:
プレートリバーブで気に入ってて、R2と使い分けています。
キノシタさん:
(2種類のタイプで使い分け)
1. リバーブタイプは Chamber で、軽くかけています。
(後の工程で『CLA VOCALS』でもかけているため)
またもっさりとした音にならないように別でローカットをしています。
2. リバーブタイプは Hall で、こちらも軽くかけています。
またもっさりとした音にならないように別でローカットをしています。
NECTAR 3 PLUS
一二三さん:
作業時間短縮の要です。AIがEQやコンプ、ディエッサーの処理を
行ってくれます。リバーブはセンドリターンでかけるため、
Nectar付属のリバーブはバイパスしておきます。
CLA VOCALS
Aqu3raさん:
各チャンネルのボーカルをまとめる役割として使用しています。
味付けしつつ更に整えるイメージです。少し歪んで、かっこいい音
になります。
キノシタさん:
こちらもプリセットを選ぶだけでボーカルを良い感じにしてくれるプラグイン
です。簡単操作ではありますが、オケに埋もれない力強いボーカルになるので
メインのボーカルにはほぼ毎回使用しています。
今回はプリセット内の「Rock Female」からリバーブやディレイなどの
値を細かく調整しました。
CLA-76
Chinozoさん:
コンプレッサーとして整えるために置いています。
はるまきごはんさん:
CLA Classic Compressors バンドルに入っているUrei 1176を
モデリングしたプラグイン。味付けしつつ更に整えるイメージです。
少し歪んで、かっこいい音になります。この枠は、Waves『CLA-2A』や、
Softube『Tube-Tech CL 1B』あたりを使うこともあります。アルバム
「ふたりの」ではCLA-76のみに絞りました。
CLA-2A
R Sound Designさん:
コンプはこれだけでもある程度音量バランスがとれるよう基本的に
深めにかけています。HiFREQは80程度まで上げてしまうことが多いです。
キノシタさん:
コンプレッサーです。あまり音の変化なくかかってくれるので、いつも
使用しています。メーターの値が-7~-8 くらいを目安に音を整えていきます。
TRUEVERB
はるまきごはんさん:
教会系のプリセットを昔からずっと使ってます。
テールが長くぼやけた残響のものを浅めにかけるのが好きです。
RENAISSANCE COMPRESSOR
Chinozoさん:
次にかけるディエッサーでの歯擦音を強調するために置いています。
このコンプ自体、温かい?音に若干なる感じがしてすごく気に入っています。
続いてはソフトウェア音源をご紹介!ソフトウェア音源については、クリエイターの方々が使用している弊社取り扱い製品をピックアップ!ランキング形式で紹介ではなく、製品を取り上げながら、クリエイターの方々のコメントを記載していきます。
SERUM
Aqu3raさん:
太い音を作りやすいのでbassに使用することが多いです。
クリエイターに人気の製品をピックアップしてきました!同じ製品でも人によって違った使い方をしている場合もあるようですね。
プラグイン・エフェクトでは、「WAVES社」製品が根強く支持されていることが分かりました。プラグイン・エフェクト界でも最古参なだけに、慣れ親しんだエフェクトが高い評価を得ている印象です。勿論、業界標準の地位を得るだけのクオリティがあってこそ、多くのクリエイターの支持を得ているようです。そんな「WAVES社」のプラグインについては、単体製品でももちろん購入できますが、お得なバンドル版があります。以下の記事では「バンドルの選び方」を紹介していますので、当記事で気になる製品があった方は是非ご覧ください!
DTM初心者からプロまで使える、WAVES社バンドルの選び方! »
当記事で紹介してきた製品は、クリエイターバトン記事で紹介いただいている製品のごくわずかです。まだ見たことがない方はもちろん、、既に見たことがある方も新たな発見があるかもしれないので、是非ご覧ください!
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