「弦のベース音源では、最高峰だと思います。」 / TOONTRACK PRODUCT Review – 浅田 祐介 氏
Chara、CHEMISTRYをはじめとする数々のアーティストのサウンド・プロデューサーとして知られ、また近年はミュージシャンズxハッカソンやTECHSなどエンターテック系イベントの企画運営も行う“浅田 祐介”氏 より、TOONTRACK社の最新ベース音源『EZ BASS』のレビューをいただきました!
浅田氏:巷で噂の『EZ BASS』を試したのですが、久しぶりにプラグインでワクワクしました。
コード進行に沿って様々なジャンルのベースフレーズが自動で演奏されるさまは衝撃。まるでスタジオミュージシャンが横にいて、あれこれ言って弾いてもらっている感じがしました。
また、その自動で生み出されたフレーズをもとに“Grid Editor”で、ハンマリングやグリッサンドなどの奏法を指定して組み替えるのも楽しいです。この“Grid Editor”がよく出来ていて、
「Grid Editorの画面」:MIDI グルーブの細かい調整を行えます。ここでは、1音単位でのノート入力/編集、アーティキュレーションの変更、タイミング調整、ベロシティやピッチの微調整、『EZ BASS』内パラメータへのMIDI CC アサインなどが行えます。
音色も後発だけに文句なしですね。個人的にはフレットの音が多め、弦高低めのベースっぽくて好きです。弦のベース音源の最高峰だと思います。
『EZ BASS』をいじっていて気付いたのですが、ここから先に登場するDAWでは、各プラグインへエディターのUIを渡す仕組みを実装してもいいのかな、と思いました。管も弦もドラムもピアノも全部同じピアノロールで意味不明な音程のキースイッチを使って入力するのはスマートではないな、と感じます。
多分流れ的には次はEZ Guitarなんだろうけど、ぜひTOONTRACKさんには EZ Strings、EZ Brassを作って欲しいです。
製品情報
プロフィール
1968年東京生。1995年にフォーライフからアーティストとしてデビュー。4枚のアルバムをリリース。サウンドプロデューサーとして、Chara、傳田真央、Crystal Kay、玉置成美、CHEMISTRY 、織田裕二、キマグレン等々、数多くのアーティストでヒット曲を送り出した日本を代表するサウンドプロデューサーの一人。また近年はミュージシャンズxハッカソン、TECHSなどのエンターテック系イベントの企画運営や、デザイナーYUMA KOSHINOとの音楽レーベル「Blind Spot」主宰など、活動の幅を広げている。
ANYTHING GOES ltd. 代表取締役 / 一般社団法人JSPA理事
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