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#12【超入門】静と動を組み合わせよう!ピアノのフレーズをアレンジ!

2026年4月1日 16:59 by sua

前回の記事では、ドラムフレーズのアレンジ手法を紹介しました。
今回は、ピアノのアレンジについて解説します。

 

 

1. ピアノのフレーズアレンジ

 

まず、前回までに作成したコード進行確認用の基準フレーズを確認します。

基準のフレーズ

 

 
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このフレーズを基に、以下のピアノアレンジを行いました。

  • 基準のフレーズを高音域用のピアノフレーズにアレンジ
  • 低音域のピアノフレーズを追加

基準フレーズのピアノアレンジ

 

 
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実際のピアノ演奏は両手で行います。上記のピアノアレンジは右手(高音域)で演奏するパートです。続けて、左手(低音域)のパートを追加しました。

低音域にフレーズを追加

 

 
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高音域と低音域のフレーズを合わせます。これにより、広い音域をカバーした表現力豊かなピアノフレーズが完成します。

高音域と低音域のフレーズをミックス

 

 

 

それでは、具体的なピアノのアレンジ手法を解説します。

 

2. コード進行用トラックの複製

 

まず、コード進行用トラックを複製し、ピアノアレンジ用のトラックとして使用します。コード確認用トラックを残しておくことで、他のアレンジを行う際にコード進行の確認が容易になります。
 

コード進行用トラックを選択し、右クリックメニューから「トラックを複製」を選びます。

 
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必要に応じてトラック名を変更してください。今回はわかりやすく「piano」に変更しました。

 

3. ノートの分割

 

トラックの準備が完了したら、基準フレーズを編集します。ノート追加や長さの調整を行い、発音のタイミングや音数を変更します。
 

ハサミアイコンの「分割ツール」を使ってノートを分割します。これにより、簡単に音数を増やすことができます。

 
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「クオンタイズ値」を変更すると、ノートの長さをより細かく編集可能です。設定値に迷った場合は、クオンタイズ値”1/16″での作業を推奨します。

 

4. 単音と和音を組み合わせる

 

ピアノアレンジの一般的な手法として、単音と和音の組み合わせがあります。構成音を1つずつ鳴らすパターンと、同時に鳴らして響きを強調するパターンを併用します。

階段フレーズ

 

デモソングの2小節目は、和音の後に「E4→G4→D5」と階段を駆け上がるフレーズです。続く3小節目は「G5→E5→B4」と駆け下り、「C5」を挟んで次の小節へ向けて少し駆け上がります。

 
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構成音のみで単音フレーズを作るパターンと、構成音以外の音を混ぜるパターンも存在します。

和音と散らしフレーズ

 

同一音程と異なる音程(オクターブ移動など)を混ぜて和音を鳴らす手法もあります。4小節目のように、階段状ではなく発音順を散らすパターンも効果的です。

 
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今回紹介した手法を組み合わせるだけで、一般的なピアノフレーズを作ることができます。

単音と和音を複合させた階段フレーズ

 

例えば7小節目は、単音と和音を交えて上り下りする複合的な階段フレーズです。

 
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10小節目のフレーズは複雑に見えますが、規則的なパターンの組み合わせです。「2和音→単音」の散らしフレーズの繰り返しと、上り階段フレーズを組み合わせています。

 
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今回紹介したアレンジ手法は以下の通りです。これらを組み合わせて独自のピアノフレーズを作成してください。

 

  • 単音フレーズと和音フレーズ
  • 階段フレーズと散らしフレーズ
  • 同じ音程と異なる音程

 

5. 単純なフレーズと複雑なフレーズを組み合わせる

 

今回のアレンジでは、基準フレーズを高音域(C4~C6)としました。ここに低音域(C2~C4)を追加します。

低音域のフレーズを追加

 

 
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全体を見ると複雑なフレーズに見えますが、低音域のフレーズは基本的に反復を多くしています。

単純なフレーズと複雑なフレーズの組み合わせ

 

2小節目~4小節目を確認してください。高音域は発音タイミングが一定ではない複雑なフレーズです。一方の低音域は、一定のリズムで「低→高」の推移を繰り返しています。

 
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この「単純な反復フレーズ」と「複雑なフレーズ」の組み合わせは、実際のピアノ演奏でも頻出する手法です。
 

ゆったりしたフレーズ変化と細かなフレーズ変化の組み合わせ

 

5小節目は次のサイクルへの移行を強調しています。高音域は「和音のみでゆったりと変化するシンプルな階段フレーズ」にしました。低音域は「単音で細かく駆け上がる階段フレーズ」です。

 

 

このような相反する要素の組み合わせを、ここでは静と動の組み合わせと呼びます。

静と動の組み合わせ

 

曲の展開に応じて静と動の担当音域を切り替えます。定期的に両方の音域を「動」にして感情を揺さぶるアレンジを組み込むことで、表現力豊かなピアノフレーズが完成します。

 
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高音域と低音域の「静と動を合わせ」て、今回のデモソングのアレンジが完成しました。

 

 

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次の記事では、サウンドに厚みを与えるベース楽器の追加とアレンジ手法を解説します。