#12【超入門】静と動を組み合わせよう!ピアノのフレーズをアレンジ!
前回の記事では、ドラムフレーズのアレンジ手法を紹介しました。
今回は、ピアノのアレンジについて解説します。
1. ピアノのフレーズアレンジ
まず、前回までに作成したコード進行確認用の基準フレーズを確認します。
基準のフレーズ

このフレーズを基に、以下のピアノアレンジを行いました。
- 基準のフレーズを高音域用のピアノフレーズにアレンジ
- 低音域のピアノフレーズを追加
基準フレーズのピアノアレンジ

実際のピアノ演奏は両手で行います。上記のピアノアレンジは右手(高音域)で演奏するパートです。続けて、左手(低音域)のパートを追加しました。
低音域にフレーズを追加

高音域と低音域のフレーズを合わせます。これにより、広い音域をカバーした表現力豊かなピアノフレーズが完成します。
高音域と低音域のフレーズをミックス
それでは、具体的なピアノのアレンジ手法を解説します。
2. コード進行用トラックの複製
まず、コード進行用トラックを複製し、ピアノアレンジ用のトラックとして使用します。コード確認用トラックを残しておくことで、他のアレンジを行う際にコード進行の確認が容易になります。
コード進行用トラックを選択し、右クリックメニューから「トラックを複製」を選びます。

必要に応じてトラック名を変更してください。今回はわかりやすく「piano」に変更しました。
3. ノートの分割
トラックの準備が完了したら、基準フレーズを編集します。ノート追加や長さの調整を行い、発音のタイミングや音数を変更します。
ハサミアイコンの「分割ツール」を使ってノートを分割します。これにより、簡単に音数を増やすことができます。

「クオンタイズ値」を変更すると、ノートの長さをより細かく編集可能です。設定値に迷った場合は、クオンタイズ値”1/16″での作業を推奨します。
4. 単音と和音を組み合わせる
ピアノアレンジの一般的な手法として、単音と和音の組み合わせがあります。構成音を1つずつ鳴らすパターンと、同時に鳴らして響きを強調するパターンを併用します。
階段フレーズ
デモソングの2小節目は、和音の後に「E4→G4→D5」と階段を駆け上がるフレーズです。続く3小節目は「G5→E5→B4」と駆け下り、「C5」を挟んで次の小節へ向けて少し駆け上がります。

構成音のみで単音フレーズを作るパターンと、構成音以外の音を混ぜるパターンも存在します。
和音と散らしフレーズ
同一音程と異なる音程(オクターブ移動など)を混ぜて和音を鳴らす手法もあります。4小節目のように、階段状ではなく発音順を散らすパターンも効果的です。

今回紹介した手法を組み合わせるだけで、一般的なピアノフレーズを作ることができます。
単音と和音を複合させた階段フレーズ
例えば7小節目は、単音と和音を交えて上り下りする複合的な階段フレーズです。

10小節目のフレーズは複雑に見えますが、規則的なパターンの組み合わせです。「2和音→単音」の散らしフレーズの繰り返しと、上り階段フレーズを組み合わせています。

今回紹介したアレンジ手法は以下の通りです。これらを組み合わせて独自のピアノフレーズを作成してください。
- 単音フレーズと和音フレーズ
- 階段フレーズと散らしフレーズ
- 同じ音程と異なる音程
5. 単純なフレーズと複雑なフレーズを組み合わせる
今回のアレンジでは、基準フレーズを高音域(C4~C6)としました。ここに低音域(C2~C4)を追加します。
低音域のフレーズを追加

全体を見ると複雑なフレーズに見えますが、低音域のフレーズは基本的に反復を多くしています。
単純なフレーズと複雑なフレーズの組み合わせ
2小節目~4小節目を確認してください。高音域は発音タイミングが一定ではない複雑なフレーズです。一方の低音域は、一定のリズムで「低→高」の推移を繰り返しています。

この「単純な反復フレーズ」と「複雑なフレーズ」の組み合わせは、実際のピアノ演奏でも頻出する手法です。
ゆったりしたフレーズ変化と細かなフレーズ変化の組み合わせ
5小節目は次のサイクルへの移行を強調しています。高音域は「和音のみでゆったりと変化するシンプルな階段フレーズ」にしました。低音域は「単音で細かく駆け上がる階段フレーズ」です。

このような相反する要素の組み合わせを、ここでは静と動の組み合わせと呼びます。
静と動の組み合わせ
曲の展開に応じて静と動の担当音域を切り替えます。定期的に両方の音域を「動」にして感情を揺さぶるアレンジを組み込むことで、表現力豊かなピアノフレーズが完成します。

高音域と低音域の「静と動を合わせ」て、今回のデモソングのアレンジが完成しました。
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