SOUNDIRON 2025 春の新作&リメイク5製品をまとめて紹介!
SOUNDIRON 2025年 春の新作!
世の中すべての音をキャプチャする勢いのSOUNDIRONから、新作とリメイク版、計5つのKONTAKTライブラリーを一気にご紹介します!
トレーラー動画にうってつけな手堅いスティンガーから、ちょっと物騒な改造楽器、陶酔を誘うようなディープなアンビエントサウンドまで、2025年のクリエイティブワークにエナジードリンクの如くパワーを充填する、珍品逸品の数々をご覧あれ!
本記事で取り上げた製品はいずれもKONTAKT フルバージョンを必要とし、NKSには非対応、無圧縮WAVを収録しています。
『BAMBLONG』
自由度の高い現在のSOUNDIRON製品の仕様に合わせて旧製品をリメイクした『BAMBLONG』は、アンクルンのようなプリミティブなサウンドが特徴的な竹製のいわゆるイディオフォン。
強く鳴らすとバウンドによる装飾音符が発生し、弱いとログドラム、中程度の強さでは中国音楽を思わせる鍵盤打楽器的なサウンドが得られ、意外に応用度の高いインストゥルメントです。
ブラシ奏法も収録し、そして恒例のアンビエント音色は音程感薄め。アバンギャルドな用途にも流用可能。
スナップショット(プリセット)は付属しませんが、豊富な機能と独特な音色を使って個性的なサウンドを追求するにはもってこいです。
『TEMPLE DRUMS』
こちらもリメイク製品となる『TEMPLE DRUMS』。「TEMPLE」という名前から連想される通り重厚かつ神妙さ漂う打楽器のコレクション。
デフォルトでは、各鍵盤に異なるサウンドが割り当てられた、いわゆる”メニュープログラム”として奏でられます(音程つき音色は別バンクとして収録)。DECENT SAMAPLER(※KONTAKT と比べ機能に制限がございます)やSoundFontにも対応。
大太鼓、小太鼓、銅鑼、ドゥンベク(ダラブッカの類)、ジャンベ、フィンガーシンバルといった使いやすい打楽器が適度な残響をまといつつ収録されており、トレーラー向きのスティンガーや不気味な低音ドローンなど、雰囲気醸成をはじめとした幅広い用途に活用できます。
『ARTILLERY SHELL CELLO』
サウンドデザイナーJohn Valasis氏による、物騒にも空の砲弾を胴に据えたDIYチェロ。
レガート表現専用と、フレーズ再生専用を含めた計3種類のNKIで構成され、『HYPERION STRINGS SOLO VIOLINS』など他のSOUNDIRON社製の弦楽器音源同様のインターフェースを備えています。
いつものようにフレーズサンプルは膨大に収録されており、なおかつ無圧縮のWAVでライブラリフォルダに格納されているため、これをつまみ上げて直接DAWに放り込み、ガツガツ編集を加えていくような使い方にも対応しています。
一般的なチェロ音源を扱うのと同じ感覚で曲に馴染ませられますが、レコーディングに用いたコンタクトマイクの影響で時折聞こえる、寒々しくゴツッとした打音を活かしたいところです。
『ICESCAPES』
フォーリーではなく、実際に雪氷の世界に赴いて、その特有の自然現象込みで衝撃音や歩行音などを収録した『ICESCAPES』。DECENT SAMPLERにも対応(※KONTAKT と比べ機能に制限があります)。
映像を支えるサウンドの世界は、臨場感を増すためにむしろ嘘の音を交えたり誇張したりするのが(静寂の代名詞ともいえる雪氷の場合であればなおのこと)一般的ですので、本製品のコンセプトはかなり異質であり冒険的です。
しかしながら、製品紹介の動画では少しわかりにくいのですが、音を聞けば紛うことなき雪氷を連想できる独特な響きで(弊社所在地が雪国だからわかることかも…)、たとえばドキュメンタリータッチの映像作品の音響演出を行う際など、本領を発揮しそうな場面が少なからずありそうです。
もちろん音程感のあるサウンドも収録されていますので、静寂や荒廃などをテーマとした創作向けに導入するのはアリです。
『RADIANT DECAY』
他社製品も含め数々のライブラリ開発に取り組んできた孤高のサウンドデザイナーBeautiful Void Audioによる『RADIANT DECAY』。
近年『QUADRAL 3』などSOUNDIRON製品でも目にするようになった、XYパッドとモーションを組み合わせて動作するライブラリです。
AtonalやDissonantなどのカテゴリーから選出した最大4つの音色が、XYパッド内のモーションに基づいて時々刻々とミックスバランスを変えていきます。フィルタやLFO、アルペジエイタ機能も加われば、幻覚のような不可思議なサウンドスケープが描かれます。
複雑な仕組みのためメモリ消費とCPU負荷が大きめではありますが、まだ耳にしたことのないサウンドを求める人にとっては、コスパが高く、いつまでも飽きないライブラリーとなることでしょう。
160を超すプリセットを同梱しているため、ゼロからの音作りが苦手な人にも扱いやすくなっています。
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