【まとめ】「VIENNA SYMPHONIC LIBRARY」の製品ラインナップとそれぞれの違いを解説
音楽制作ソフトウェア界の老舗で、オーケストラ音源の定番ブランドとしてもお馴染み VIENNA SYMPHONIC LIBRARY。
2000年の創業以来、数々の製品を世に送り出し、数多のクリエイターのニーズに応えてきた結果、300以上の製品をラインナップするに至りました。
今回は、そんな VIENNA SYMPHONIC LIBRARY 社の製品ラインナップについて、ソフト音源を中心に解説していきます。
シリーズ一覧
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ソフトウェア音源
- VI シリーズ
- Synchron シリーズ
- SYNCHRON-ized シリーズ
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ソフトウェア/ツール
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Vienna Ensemble Pro
負荷分散/音源管理に有用なプラグインホスト・ソフトウェア -
Vienna Suite シリーズ
サラウンドにも対応するプラグイン・エフェクト群 -
Vienna MIR シリーズ
VIシリーズと相性抜群の高性能IRリバーブ・ソフトウェア
VI シリーズ
「Vienna Instruments」エンジンを採用した音源ライブラリです。
「Vienna Instruments」バージョン1のリリースは2005年にも遡り、現在までメンテナンスが続けられているソフトウェアで、他に類を見ない「機能の多さ」による高い柔軟性が特徴です。
Vienna Instruments用に制作されたライブラリは、無響室に近い「Silent Stage」でステレオ録音されており、非常にデッドなサウンドが特徴です。また、センター定位で録音されているため、好みの音像を設定したい方にうってつけです。
残響が不要な楽曲に最適な他、好みのリバーブ・エフェクトを掛けられるため、サウンドメイクの幅が広いことから絶大な支持を得ました。
パッチを自分好みにカスタマイズしたり、サウンドを1から作り込みたい方に最適なシリーズです。
Synchron シリーズ
「Synchron Player」エンジン(又は派生エンジン)を採用した音源ライブラリです。
2017年に登場した Synchron Player は、多機能な反面、扱い辛い一面もあった Vienna Instruments の反省を活かした、シンプルな操作性が特徴。
ミックスバランスを調整可能なミキサー機能や、タイムストレッチ機能等の新しい機構によって、ナチュラルな質感の再現に成功しています。
Synchron Player用に制作されたライブラリは、広大な面積と天井高を誇る新設のスコアリングステージ「Synchron Stage Vienna」にてマルチマイクで録音されています。また、標準的なオーケストラ録音の「シートポジション」で録音されているため、パンニングを調整することなく最適な音像で再生されます。
実際のスタジオ録音と同様に残響を含めて録音しているため、まとまりのあるナチュラルなサウンドが得られます。
軽快な操作感と最初から整理されたサウンドによって、作曲作業に集中したい方に最適なシリーズです。
SYNCHRON-ized シリーズ
VI シリーズ向けに録音された素材を元に「Synchron Player」エンジンに移植した音源ライブラリです。VI シリーズと同じ価格に設定されています。
ミキサー上で「Synchron Stage Vienna」のIRリバーブが適用されており、必要に応じてVI シリーズと同様、センター定位のデッドなサウンドも再生可能です。
移植にあたって音声素材が再度ブラッシュアップされている他、VI版には収録されていなかった「Violins 2」セクションを追加(音声素材はViolins 1と同じもので、パンニングとIRが異なります)するなど、細かなアップデートが行われています。
Synchron版でリリースされていない楽器が必要だったり、Synchron シリーズの手軽さを享受しつつ、VI シリーズのサウンドにもアクセスしたい方に最適なシリーズです。
ソフト音源の収録形態
シングル
『VIENNA HARP 1 / FULL』や『VIENNA HARP 2 / FULL』のように、楽器別に収録したものです。
特定の楽器のみが欲しい方に最適なパッケージです。
バンドル
『VIENNA HARP 1 / FULL』と『VIENNA HARP 2 / FULL』を収録した『VIENNA HARPS / FULL』のように、複数の製品をまとめたものです。
それぞれを個別に購入するよりも安価に設定されており、既存ユーザー様用の割引制度「コンプリメンタリー・ディスカウント」も用意されています。
総合的な制作環境を構築したい方に最適なパッケージです。
SPECIAL EDITION
『VIENNA SPECIAL EDITION VOL. 1』や『SYNCHRON-IZED SPECIAL EDITION VOL. 1』のように、主要な奏法を抜き出して収録したものです。
『SYNCHRON-IZED SPECIAL EDITION VOL. 1』には弦楽器 / 金管楽器 / 木管楽器 / 打楽器をバランスよく収録しており、これ一本でオーケストラ楽曲の制作環境を整えることができます。
数々の奏法を駆使するのではなく、様々な楽器のサウンドを手ごろな価格で手に入れたい方に最適なパッケージです。
- メーカー:VIENNA SYMPHONIC LIBRARY
- カテゴリ:ソフト音源
スタンダード/エクステンデッド・ライブラリ
Synchron シリーズでは、主要な“マイクポジション”を収録したスタンダード・ライブラリに加え、エクステンデッド・ライブラリを導入することで追加の“マイクポジション”を使用できるようになります。
Synchron シリーズのエクステンデッド・ライブラリ又はフル・ライブラリをお求めの方は、こちらのページをご覧ください。
VI シリーズでは、主要な“奏法”を収録したスタンダード・ライブラリに加え、エクステンデッド・ライブラリを導入することで追加の“奏法”を使用できるようになります。
尚、現在VI シリーズ製品の新規ご購入は、全てフル・ライブラリ(スタンダード+エクステンデッド)のみとなります。スタンダード・ライブラリの既存ユーザー様は、こちらのページからエクステンデッド・ライブラリのみをお求めいただけます。
このように、冒頭の通りクリエイターの皆様のニーズに応えるため、幅広い製品ラインナップとオプションをご用意しております。
ご不明な点がございましたら、サポート窓口より遠慮なくお問い合わせください。
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