SONICWIRE

[DFHS特集]オリジナルのドラムキットを作成する5(全9回)

2007年1月6日 17:00 by wat

■バスドラム、スネアのショットの選択

それではタムに続いてバスドラムのショットも減らしましょう。バスドラムに関しても右足のショットだけにいたします。
タムで行った操作と同じ要領で、Construction Windows の中でバスドラムの “Left” のショットと “Open” のショットのチェックを外します。

今使用している “22inch Sonor” のバスドラムには “Open” のショットが収録されていないので、”Open” のチェックを外しても読み込まれているサンプル容量は変わりませんが、この後にドラム・パーツの差し替えをしたいと思った際に役立つので、”Open” のショットを使わないようでしたら外してしまいましょう。

GM配列のドラムキットには B0 キーにもバスドラムが割り当てられているのですが、バスドラムの “Left” のショットを外したことで、B0 キーで鳴っていたバスドラムも外れてしまいました。
ここは “Racktom 1” で行った操作と同様に、バスドラムの “Right” のショットを B0 キーにも割り当てます。

そしてスネアのショットの選択です。
タムやバスドラムと違い、ドラミングの表情付けに大きな役割を果たすスネアのショットには、多くの演奏バリエーションが収録されています。

EDIT画面の “SUPERPAD” で “Snare” を選択し、”SUB-PAD” のプルダウン・メニューをクリックしてみます。
左側に星印がついているショットは、今使用している “14inch Sonor 1” のスネアには収録されていないショットです。(画像18)

017%23.jpg

↑画像18

“Right Muted” と “Left Muted” に関しては、スネアのショットではなくスネアのミュート・スイッチになります。
デフォルトでは、”Right” のショットは D1 キーに、”Right Muted” は G#3 キーに割り当てられているので、D1 キーを押した後にすぐ G#3 キーを押してみてください。
スネアのショットが途中でミュートされることが確認できるはずです。

その他 “Ruffs” (D#1) 、”Flams” (A3) 、”FX” (E1) などがどんなショットなのか、一度鳴らしてみて確認してみてください。
“14inch Sonor 1” には “Roll” (A#3) のショットが収録されておりませんが、Construction Window でスネアを “Roll” のショットも収録されているモデルに変更してみれば、”Roll” がどんなサウンドなのかをご確認いただけます。
“Ruffs” はいわゆるゴースト・ノート、”Flams” はスネアを連打したフラムのショット、”FX” はスネアの淵側を叩いたような “カンカン” と鳴るショット、”Roll” はその名の通りロール奏法です。

曲中に使用できそうなサウンドはそのまま残します。
場合によっては打ち込み易いように、各ショットを割り当てるキー・ナンバーを変更してしまいましょう。

今回はGM配列のドラムキット作成なので、再び Construction Window にて、大胆に “Left” と “Sidestick” 以外のショットは全て外してしまいます。
先のバスドラムのショットの選択の際にも書いた通り、”Roll” の様に “14inch Sonor 1” のスネアには収録されていないショットのチェックも全て外しておきます。
ちなみにスネアのショットに “Left” を選択したのは、通常スネアは主に左手で叩くからという、何となくの気持ちによる選択です。

スネアの “Left” ショットはデフォルトで A0 キーに割り当てられているので、Edit/Main Windows の “PAD” の項の “×” ボタンをクリックし、一度 A0 キーへの割り当てを外した後、MIDI Learn を使い、D1 キーと E1 キーに割り当てます。
D1 キーに “Left” のショットを割り当て、E1 キーに “Right” のショットを割り立てたりするのもいいかもしれませんね。

これでタム、バスドラム、スネアに関しては、GM配列とほぼ同様の並びになりました。
“16-Bit” と “TPC” がオンの状態でのドラムキットの総容量は、170MBまで減りました。
そのままでリーケージを全てオンにしてみると、599MBまで減っております。
かなり現実的な容量になってきましたね。

folder ソフト音源

label