現代と過去が交錯する、SPITFIRE AUDIOの“カセット交響楽団”
SPITFIRE AUDIOより、新作『APERTURE: CASSETTE SYMPHONY』が登場しました。
オーケストラ各セクション各楽器のサウンドを、200台におよぶカスタムメイドのカセットテープ・マシンで再生し、グラスゴーの仮設スタジオにてスピーカーから出力させ、それをさらにサンプリングする…という、執念すら感じられるサンプルをふんだんに収録した製品です。
オールドシネマのような叙情的なオーケストラサウンドとして、またメロトロンに次ぐテープサウンドとして、SPITFIREならではの独自機能も混じえつつ、ご活用いただけると期待しています!
- メーカー:SPITFIRE AUDIO
- カテゴリ:ソフト音源
カセットの仕組みを使用したサウンドは、『ALBION SOLSTICE』における低速加工等のオーケストラ、あるいは同社の無償音源シリーズLABSにおける『CASSETTE SYNTH』のシンセサウンドでもセレクトされており、カセットに対する並々ならぬ情愛が伺えます。
本作はさらに踏み込んで、全編徹底してカセットをフィーチャー。レンジが広く、単なるLo-Fi加工ではざらつきがちなオーケストラサウンドですが、本製品ではスタジオの響きも相まってシルキーな耳心地に仕上がっています。
本作ではまとまったセクション単位で演奏することができ、高音/低音ストリングス、高音/低音木管、高音/低音金管、打楽器と、これも同社の名刺代わりの製品『ALBION ONE』を彷彿とさせ、モジュレーションホイールを利用すれば編成規模を動的に変化させられるなど、制作効率についても熟慮された構成となっています。
プログラムによるLo-Fi加工とは異なり、ローテクで生み出された本製品のLo-Fiサウンドは、みずみずしく、優美繊細。
オーケストラサウンドへの新しいアプローチとして、その出発点にいかがでしょうか。
本記事筆者のおすすめは、他製品では見かけない、打楽器のテープサウンド。
使いみちを考えるだけでワクワクしてきます。
- メーカー:SPITFIRE AUDIO
- カテゴリ:ソフト音源
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