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#22【超入門】歌声と伴奏を馴染ませよう!リバーブで音の空間演出を操る方法!

2026年4月1日 11:11 by sua

前回の記事では、コンプレッサーの使い方と調整方法を紹介しました。
今回は、残響音をコントロールするリバーブの使い方と調整方法を解説します。

 

 

1. リバーブを使う方法

 

リバーブは、音を鳴らした後に発生する残響音をコントロールするエフェクターです。

 
「Cubase LE」には、簡易的に使えるVSTプラグイン「RoomWorks SE」が収録されています。インサートスロット(Inserts)に追加して使用します。

FXトラックのインサートスロットに追加

 

「VOCALOID6 Editor」や「HALion Sonic」などの音源トラックに直接リバーブを掛けると、原音がエフェクト成分に置き換わってしまいます。そのため、深く掛けるほど音がボヤけてしまいます。リバーブを使う際は、新たにFX(エフェクト)トラックを追加することで、音がボヤけることを回避できます。
 

FXトラックは「+」ボタンの「FX」アイコンから追加できます。

 
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エフェクトは「RoomWorks SE」を選択し、構成はステレオに設定します。トラック名は、管理しやすいように用途に合わせて付けてください。
 

FXチャンネルにセンドで音を送る

 

FXチャンネルを追加後、リバーブを掛けたいトラックにセンド(音の送り先)を設定します。
 

MixConsole上部をスクロールし、対象チャンネルの「Sends」スロットにFXチャンネルを追加します。追加すると、画像のようにFXチャンネルのトラック名が表示されます。

 
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Sendsスロットが見当たらない場合は、Sendsボタンをクリックして表示させてください。

 

追加したスロットにカーソルを合わせると電源マークが表示されます。クリックして設定をオンにしてください。スロットがハイライトすればオンの状態です。

 
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これでFXチャンネルへ音が送られます。原音に影響を与えず、送られた音のみにリバーブを掛けられます。

 

スロットを左右にドラッグすると、FXチャンネルへのセンド量(送る音量)を調整できます。

マルチアウトでグループ分けしてリバーブ処理を分ける

 

楽器の種類や役割ごとにリバーブの掛かり具合を変えたい場合があります。その際は、マルチアウト設定でグループ分けしたバスチャンネルを作成し、それぞれに個別のFXトラックを用意します。

 
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ドラムやベースなどの低音楽器にリバーブを掛けると、リズムのキレが損なわれ、音が濁ります。基本的には掛けないでください。
 

「HALion Sonic」など複数の音源を扱うVSTインストゥルメントでは、低音楽器以外をバスチャンネルでグループ化します。その後、FXチャンネルに送ってリバーブを調整してください。

 

今回のデモソングでは「ボーカル用」と「ピアノ・ストリングスをグループ化したバスチャンネル用」の2つのFXチャンネルを用意しました。それぞれにリバーブを追加して調整します。

 

リズム楽器の上に乗る、メロディや和音を担当する楽器(ピアノやストリングスなど)を総称して上モノと呼びます。今回はバスチャンネルとFXチャンネルの名前を上モノとしています。

 
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なお、ドラムは複数のパーツで構成されており、スネアドラムなど個別にリバーブを掛けた方が良いものもあります。

 

2. RoomWorks SEの使い方

 

「Cubase LE」収録の「RoomWorks SE」では、6つのパラメータで残響音を調整します。

 
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  • リバーブタイム(REVERB TIME): リバーブ音を鳴らす時間
  • プリ・ディレイ(PRE-DELAY): リバーブ音の発生タイミング
  • ディフュージョン(DIFFUSION): 残響音の密度や拡散の滑らかさ
  • ローレベル(LOW LEVEL): 低音域のディケイタイム(減衰時間)
  • ハイレベル(HIGH LEVEL): 高音域のディケイタイム(減衰時間)
  • ミックス(MIX): 原音とリバーブ音の混ざり具合(バランス)

 

初めてリバーブを扱う場合は、いくつかのプリセットを試し、好みの残響感を見つけてください。
 

プラグインウィンドウ上部(赤枠部分)をクリックすると一覧が表示されます。そこから任意のプリセットを選択してください。

 
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好みのプリセットを見つけたら、対象スロットを左右にドラッグしてセンド量を調整します。

 
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プリセットとセンド量での調整に慣れたら、必要に応じて各パラメータを個別に調整してください。

 

3. リバーブの調整について

 

今回のデモソングでは、DIFFUSION以外の5つのパラメータを以下のように調整しました。

 
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ボーカル用の調整

  • リバーブタイム: リバーブ音を長く(4.00s)
  • プリ・ディレイ: 発生タイミングを早める(20ms)
  • ローレベル: 低音域の減衰時間を早める(70%)
  • ハイレベル: 高音域の減衰時間を長く(30%)
  • ミックス: リバーブ音を薄く混ぜる(20%)

 
上モノ用の調整

  • リバーブタイム: リバーブ音を長く(5.00s)
  • プリ・ディレイ: 発生タイミングを早める(40ms)
  • ローレベル: 低音域の減衰時間を早める(90%)
  • ハイレベル: 高音域の減衰時間を長く(30%)
  • ミックス: デフォルトのまま

 

リバーブを深く掛けるほど、音は奥に引っ込んで聞こえます。主役であるボーカルは、上モノよりも浅く掛けるよう意識してください。

 

4. エフェクト処理の順番について

 

インサートスロットのVSTプラグインは、上から順番に処理されます。
 

例えば下図のFXチャンネル(上モノ)の場合「RoomWorks SE」のリバーブが掛かった音に対して「VSTDynamics」のコンプレッサーが適用されます。

 
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コンプレッサーの後にリバーブを掛けると、自然でクリアな残響が得られます。逆に、リバーブの後にコンプレッサーを掛けると、残響音を引き伸ばし、密度を高められます。

 
このように、エフェクトを掛ける順番で最終的なサウンドは変化します。目的に合わせて順番を調整してください。
 

各スロットのエフェクトはドラッグ&ドロップで移動可能です。追加後でも簡単に順番を入れ替えられます。

 

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