THREE-BODY TECH『TRINITY SHAPER』

『KIRCHHOFF-EQ』『CENOZOIX COMPRESSOR』と、新時代の音響補正ツールを送り出してきたTHREE-BODY TECHから、また新たなツール『TRINITY SHAPER』が登場しました。

『CENOZOIX COMPRESSOR』に用いられた技術を応用した本製品は、トランジェント後の短い減衰部分「ボディ」に注目し、サウンドのいわば’実体’部分の制御がより行いやすくなっています。

ADAA、フォーカス・フィルタ、マルチバンド、アナログモデル・クリッパー、ルックアヘッド…と現代の必須技術がてんこ盛りとなった革命的シェイパー。見逃す手はありません！

【参考】

新時代のダイナミクスコントロール。THREE-BODY TECH 『CENOZOIX COMPRESSOR』 | SONICWIRE BLOG

暴れるトランジェントを容易に制御するプラグイン

TRINITY SHAPER

税込価格 ¥16,896 → ¥13,516

• メーカー：THREE-BODY TECH
• カテゴリ：プラグイン・エフェクト

「ボディ」のトリートメントが曲の印象までも左右する

「トランジェント・シェイパー」として知られている2ステージのトランジェント処理では、わずか数ミリ秒のアタックを除くサスティン部分を充分にトリートメントしきれません。そこで、『CENOZOIX COMPRESSOR』で培われた技術を盛り込みつつ、新しく定義した第3ステージ：ボディ部分をシェイピング可能な『TRINITY SHAPER』が作り出されました。

製品ページに、様々な素材の無加工と『TRINITY SHAPER』による加工済の聴き比べが可能なデモ音源がありますので、ぜひ聞いてみてください。味気ないスネアが、出過ぎたピッキングベースが、バイタリティを伴い、ミックス映えするサウンドとして生まれ変わっていることがわかります。

帯域を絞り込んだり、ルックアヘッド（先読み）、クリッパー等の精密な機能を駆使してトリートメントを行うため、前提となる知識、経験、および時間を要するのも事実ですが、それによって得られる効果は絶大です。

加工ではなく、サウンドの魅力を’逃さない’技術

生演奏の現場で耳にするサウンドとそれをただ録音したサウンドとの間に潜む謎のギャップを、’ライブリネス’（ライブ感）と称し、それを録音物に盛り込むために（今なお）さまざまな音響処理が試されていますが、本製品は一種の死角から切り込んだものでありながら、驚くほど核心に肉薄した手法といえそうです。

イマーシブもハイレゾもオーディエンスの没入感を誘う手法として申し分ありませんが、本製品のようにミクロな時間軸への配慮も加わったならば、リスニング体験はさらに一足飛びに進化する可能性があります。

細部に神が宿るというがごとく視点としては実に小さな部分ですが、楽曲の魅力を取りこぼしなくお届けするためにきっと、今後マストなツールとなっていくことでしょう。