ZPLANE『PEEL STEMS』 ステム分離、帯域分離…だけじゃない活用方法に心躍る!
ZPLANE『PEEL STEMS』
帯域と定位、エネルギーの視覚化を実現した『PEEL』の続編となる、ZPLANE『PEEL STEMS』の登場です。
本製品では『PEEL』のわかりやすいビジュアライザー(および分離機能)にステム分離機能が追加され、前作以上の幅広い活用が期待できます。
目視可能な状態でのオーディオのトリートメント、簡易的な耳コピツール、マイナスワントラックの作成ツール、前衛的なエフェクトツールとしてお役立てください!
🏁【必読】『PEEL』の基礎知識
活用の決め手はやはりフォーカス・フレーム、セカンダリー出力
『PEEL』同様、上部のサウンドフィールド・ディスプレイ内を範囲選択してフォーカス・フレームを作成すると、フレーム内とフレーム外とのサウンドが別系統の2つの出力に分離されます。
Logic ProやCubase、Studio Proでは本製品独自の出力分離機能をそのままでは利用できませんが、フレームの選択反転機能が搭載されているため、フレーム設定済みのトラックを複製して一方の選択範囲を反転すれば、あっという間にニーズを満たせます(ZPLANE社で公式に推奨されている手法です)。
ステム分離×帯域分離が可能ですので、お使いのDAW上で特定のパートの特定の帯域のみにエフェクトを施すことも可能ですし、フォーカス・フレームを変形あるいはドラッグして移動するさまをオートメーションとして記録/再生するといった前衛的な「荒業」も可能なのです。
がぜん広がる可能性、手つかずの新領域
降って湧いたような可能性に心躍る胸躍る…といきたいところですが、ステム分離技術は現在最先端の分野であるがゆえに、(大きな声では言えませんが)DAWの仕組みがまだ追いついてない面もあります。
また、コンピューターに一定以上の処理能力が必要とされ、実はZPLANE社自身も「より高精度なステム分離を行うならばオフラインの専用ツールをお使いください」と注意を示しています。
とはいっても、こんなに面白いツールを誰よりも先に使うなら今が最良のタイミング。
未踏の領域に一番乗りしたいアナタに、ぜひオススメです!
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