SONICWIRE

アクティベーション?レジストレーション?紛らわしい用語をおさらいしよう!

2023年9月29日 19:00 by iro

DTMを始めてみると、実際に作曲をスタートするまでにも難関が待ち構えています。様々なソフトの導入や認証、その手順で登場する横文字用語の数々。。

用語については、我々もインストールガイドなどを作成する際に分かりやすくご案内できるようにできるだけ気を付けているのですが、他の言葉に言い換えることで余計にこんがらがってしまう場合も多く、苦労するポイントでもあります。

今回は、始めたての頃に迷いがちな、そして中上級者でもうっかり間違えがちな、ソフトの導入で耳にする用語について解説していきます。

ユーザーアカウント

昨今、ソフトウェア製品の認証やライセンス管理システムが高度化してきたことにより、SONICWIREとは別にソフトのメーカーWEBサイトでユーザーアカウントを作る必要があります。そのため、導入手順の中で「ユーザーアカウント」「アカウント」という言葉が出てきた場合は、ほぼ「メーカーに登録するユーザーアカウント」を指しています。

尚、サンプルパックはご購入時点でダウンロードリンクが届いたり、SONICWIRE の購入製品一覧ページからデータをダウンロードできることが多いため、サンプルパックを中心に使用されていたユーザーがソフトウェア製品を購入した場合などに「買った製品がダウンロードできません」といったお問い合わせをいただくことがあります。その場合は、メーカーでアカウント開設、製品登録をご案内し解決することが多いです。

シリアルナンバー / 〇〇コード

「シリアルナンバー(Serial Number)」は、開発元への登録や認証などに使用する文字列です。SONICWIREでは、製品のご購入時にお手元にお届けするメールに記載しています。

AMPLE SOUND 社の「Redeem Code」など、一部のメーカーはシリアルナンバーと同じ役割の文字列に対して独自の名前をつけている場合があります。その場合は、お届けするメールやガイド内の表記も準じてご案内しています。

またややこしい例として、BEST SERVICE 社のように「Registration Code」をメーカーに登録すると、ソフトの認証に使用するシリアルナンバーが発行されるケース。同様にシリアルナンバーをメーカーに登録して、”iLok”という認証方法で使用する「Redemption code」などが発行されるパターンも少なくありません。

シリアルナンバーの類についていただくお問い合わせの例としては「メールで届いた〇〇コードがソフトの認証画面に入りきりません」など。多くの場合は、メーカーに登録したユーザーアカウントなどで発行/表示されている認証用の文字列を使うと解決します。

ガイド内では、その手順にどの文字列を使用するのか、その文字列がどこに表示されているのかをご案内しているので、詰まったらもう一度良く読み直してみましょう。

ログイン / サインイン

▲”Log in”の例(VSL 社WEBサイト)

▲”Sign in”の例(iLok WEBサイト)

「ログイン(Log In)」と「サインイン(Sign In)」は基本的に同じ意味です。登録したユーザーアカウントの中に入るため、ユーザー名やパスワードを入力して本人確認を行う作業を指します。SONICWIREでは「サインイン」が使われています。

ガイドではWEBサイト上の表記に合わせて記載していますが、サイト上で「Sign In」の表記でもお客様からのお問い合わせで「ログイン」と呼ばれているときは、混乱を招かないようにこちらも呼び方を合わせる場合があります。

レジストレーション / アクティベーション

▲ AMPLE SOUND 社WEBサイトのレジストレーション画面

▲ AMPLE SOUND 製品のアクティベーションを行うアプリActivation Manager

取り違えやすい単語の上位に来るのが、この「レジストレーション(Registration)」「アクティベーション(Activation)」。導入手順で最初に行われるメーカーへ製品を登録するのが「レジストレーション」、コンピュータ上のソフトを初めて動かすときに行う認証作業が「アクティベーション」です。

メーカーへの製品登録は、サイトによって「Register」や「Redeem」と表記されている場合がありますが、ユーザーアカウントの開設からシリアルナンバーの登録までの一連の作業をまとめて「レジストレーション」と呼ぶことが多いですね。また最近増えてきた、シリアルナンバーの代わりに発行されるクーポンコードを使って、メーカーサイトで0円購入するケース。これも便宜上「レジストレーション」に含まれます。

一方で、パソコンにインストールしたソフトを使うための認証作業は、「アクティベーション」あるいは製品やメーカーにより「オーソライズ(Authorize)」と呼んでいます。

ダウンロード / インストール

▲ Spitfire Audio 製品の専用ダウンローダーSpitfire Audio app

▲ TOONTRACK 製品のレジストレーションからアクティベーションまで行うToontrack Product Manager

意外な落とし穴が「ダウンロード」「インストール」です。ソフトのインストーラやライブラリなどのデータを、インターネット上からパソコンの中に保存する事を「ダウンロード」と呼びます。「〇〇を落とす」と言う方もいますね。主にWEBブラウザを使ってメーカーサイトからダウンロードしますが、Spitfire Audio 社の「Spitfire Audio app」やHEAVYOCITY 社の「Heavyocity Portal」のような専用ダウンローダーを使ってダウンロードする製品も増えてきました。

対して、ダウンロードしたソフトをパソコン上で動かせるようにする作業が「インストール」です。そしてインストールするために実行するソフトが「インストーラー」。ソフト1つ1つでインストーラーをダウンロードしてインストールする作業が必要でしたが、最近はTOONTRACK 社の「Toontrack Product Manager」、NATIVE INSTRUMENTS 社の「Native Access」など、購入した製品のレジストレーション ~ ダウンロード ~ インストール ~ アクティベーションまで一括で行える便利なソフトを使う方法も登場しています。


以上、ソフトの導入で登場する基礎的な用語をご紹介しました。弊社へお問い合わせをいただく際に今回ご紹介した単語を間違えると、質問とご案内がかみ合わず問題状況を正しく認識するまでに数往復やり取りのお手間をかけてしまうことがあります。

これらの単語を間違えずに認識いただくだけでも問題解決に向けてのご案内がスムーズになりますので、お問い合わせを送信いただく前に一度ご確認くださいね。