YUM AUDIO『EXTRACTOR』 ループの贅肉を削ぎ落とそう!
Lo-Fi向けエフェクトを中心にリリースするYUM AUDIOが、ループからシュラスコのように肉を削ぎ落とす『EXTRACTOR』をリリースしました。
トランジェントまたはテンポに従って重要度の低い部分の音量を削ぎ取り、もっさりとしたサウンドを引き締め、スマートな音楽へと変貌させます。
トランジェントとは、ギターのピックが弦にぶつかる瞬間の音など、急激な音の変化を指します。ドラムのループに限らず、色んなパートが混ざり合った音楽のループであっても、そこにひそんだリズム的な特徴を効率よく検出することが可能です。
『EXTRACTOR』は、トランジェント部分とそうでない部分との差を広げることによって、グルーブだけを強調し、相対的にそれ以外の要素を薄めます。
「TRANSIENT」モードは、素材のトランジェント部分を検出し音を抽出。「BEATS」モードの場合は、テンポや拍子に合うタイミングのみ音量が強調され、それ以外は抑制されます。LFOのような機械的っぽさはなく、音楽らしさが絶妙に保たれるように調整されており、信頼性は抜群。
簡易的マルチバンド処理にも対応しており、減衰の程度を調整するDETAILと組み合わせて操作することで、自分好みの出力音が得られるまで追い込むことが可能です。
リズムやギター、シンセ、ボーカルなどさまざまなループ、あるいは入力信号を対象に、自分ならではの効果を探すのも一興。
画面左のビッグノブに見られるように「果実からエキスを絞り取って、これを楽曲に足し入れる」。言い得て妙な実践的エフェクト、これが『EXTRACTOR』です。
必中必殺の隠し武器として、導入をご検討ください!
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