こだわりが光る、SONICCOUTURE 社新作ソフト音源5タイトル!
レアな音色と巧みなKONTAKTスクリプトのこだわりが光る製品をラインナップするSONICCOUTURE。本記事では、新たに国内販売ラインナップへ加わった5製品をご紹介いたします。
英国ロンドン市内、トゥーティングにあるオール・セインツ教会(All Saints Church)に設置されているパイプオルガンを収録した製品。1906年に設置されて以来、100年以上変わらぬ繊細で静かな音色から重厚な低音まで幅広い音色を奏でるオルガンの、25種のストップ(音色)がサンプリングされています。そもそも、オール・セインツ教会自体が教会内のその長くクリアな音の響きが人気となり、1970~1990年代にはSony Classical やDeutsche Grammophon などの名門レーベルが、クラシック・レコーディングの場として活用されていました。そんなクラシック界では伝統的なオール・セインツ教会の響きをキャプチャした、インパルス・レスポンス・リバーブを搭載。数々の名盤と同じ空間を再現します。また、すでにリリース中の『ALL SAINT CHOIR』は、同一の空間でレコーディングが行われたクワイア音源。2製品を組み合わせると、同じ空間を共にする抜群の相性で、荘厳なムードを演出します。
尖ったタイトルが多いSONICCOUTURE のラインナップの中で、初めての”トラディショナルな”ピアノ音源。Steinway の専門家が所有する自動演奏用のMIDIシステムを搭載したModel D をサンプリングしており、MIDIで鍵盤をトリガーすることで均一なベロシティ・レスポンスが得られました。1音あたり21段階のベロシティレイヤーと、サステインペダル上下それぞれの状態がレコーディングされており、自然で豊かなサステインを奏でます。レコーディングマイクの選択やブレンド、タッチレスポンスの調整、ペダルやダンパー・ノイズの微調整、鍵盤ごとのチューニング調整など、ユーザー1人1人自分だけのピアノを作り上げることができます。また、アルペジエイターなど、いわゆる「ピアノ」らしくない機械的な機能も搭載しているあたり、ただの高品位ピアノ音源では終わらないSONICCOUTURE らしさが出ています。
『KONKRETE』は、サンプリングCDにて好評を博していたシリーズが最新の技術で強化され、他に類を見ない新しいビート・クリエイション・ツールとして生まれ変わったソフト音源。シンセ、伝統楽器、子供の遊び場、壊れたソ連製ドラムマシン、中国製zither、カメラ、9フィートのグランドピアノなどからサンプリングされた膨大で多彩なサンプルソースをベースに、Lo-Fi、フィルター、グリッチなどの加工を施して、新しいドラム・サウンドを無限に作り出すことができます。
また、現行SONICCOUTURE 製品の名物機能となる「EUCLIDEAN BEATS」を搭載し、簡単にユークリディアン・ビーツ(ユークリッド・リズム)を生成します。ユークリッド・リズムという単語は聞きなれない方もいらっしゃるかと思いますが、ステップ数とヒット(ノート)数を個別に設定可能な複数トラックを同時に走らせてリズムを構築します。シーケンスは輪の形になっていて、トラック上のヒットはお互いに等間隔で配置されます。異なる間隔で発音されるトラック同士が組み合わされ、独特のビートが生まれます。ヒットの位置をシフトすることもできるので、ステップ数とヒット数を変えずに異なるリズムへ変化させることもできます。書いている側も混乱してきてしまいましたので、以下の動画をご覧ください。動作しているところを見ると、意外と難しくないはずです。
『MOONKITS』は、ゴリゴリのロックやメタルには向かないドラム音源。ドラムの弱い打音や音色のバリエーションに注目して開発されています。5個のドラムセットを、ドラムスティック/ブラシ/ロッド/マレット等を用いて叩いたサンプルに加え、さらにテンポ同期するブラシのスウィープ・ループも収録し、一打一打のニュアンスを大事にする演奏に最適です。『MOONKITS』も、先に説明した「EUCLIDEAN BEATS」を含むビートツールを搭載。中でも、「BEAT SHIFTER」は、全トラックのステップ数とステップの長さが共通のスタンダードなシーケンサですが、再生するにつれてヒットの位置がシフトしていき、新しいリズムパターンに移り変わっていきます。自分では思いつかないようなパターンが生まれたら、MIDIデータとしてDAWへドラッグ&ドロップ可能です。
『BLANKS』は、熱いSONICCOUTURE ユーザーの声に応えて誕生した、『KONKRETE』シリーズの血を受け継ぐビート・ブラッシュアップ・ツールです。ソフト音源ではありますが、『BLANKS』にはライブラリがありません!というのも、SONICCOUTURE に寄せられたユーザーの声は、「KONKRETE に自分で作ったサンプルをロードして使いたい」というもの。KONTAKT 6.2 の、ユーザーが手持ちのサンプルをドラッグ&ドロップでインポートできるアップデートにより、すぐに開発を開始。その要望が実現できることになりました。『BLANKS』にも、「EUCLIDEAN BEATS」や「BEAT SHIFTER」に加えてポリリズムを生成する『POLY BEATS』を搭載。サンプルを読み込んで鳴らすだけでなく、1音1音のサウンドシェイビングとパターン生成機能によって、サンプル活用の幅がぐんと広がります。
他にも、SONICCOUTURE 製品は個性的なタイトルが並んでいますので、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。
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