8月8日は『808DAY』 !『TR-808』のサウンドを楽曲制作に活用してみよう!
『TR-808』は音楽史上最も人気のあるドラムマシーンのひとつで、名機として揺るがない定評があります。その名称から日本では「やおや」、「はちまるはち」とも呼ばれています。
歯切れの良いハイハット、スナッピーなスネア、硬いリムショット、ユニークなカウベル、そしてフロアに響く重低音のキックなど、TR-808の特徴的なサウンドは、世界中のヒット曲からアンダーグラウンドな作品まで幅広く聴くことができます。
8月8日は『808DAY』 とされており、TR-808を愛するすべての人々にとっての記念すべき日であります。1980年の誕生から40年経った今もなお様々なスタイルで親しみ続けられているTR-808ですが、本記事ではTR-808の簡単な歴史と、SONICWIREで取り扱いのあるTR-808関連製品について触れていきます。
■1980年代のTR-808
TR-808が発売からその後10年に渡って、そのサウンドは幅広いジャンルのエレクトロニック・ミュージック用いられ、パーティーやダンスを楽しみたい人に向けての音楽という認識が広まっていきました。その後TR-808はテクノ、ヒップホップ、そしてその他エレクトロニック・ミュージックに浸透しています。迫力のある低音は、マイアミやアトランタ、ヨーロッパ、そして世界中へ広がっていきました。ソフト音源『NEPHETON / DRUM MACHINE』、『ELECTRO-ACOUSTIC』は808の実機のサウンドをエミュレート/サンプリングしています。
■TR-808とテクノ
デトロイトテクノの創始者と呼ばれるプロデューサー「ホアン・アトキンス」は自身の初期の作品でTR-808のサウンドを多用し、その後テクノ・ハウスシーン全体にTR-808のサウンドが普及していったきっかけといわれています。808のサウンドを活かしたテクノトラックの制作には『TECHNO MASCHINEN』、『DETROIT TECHNO』などのサンプルパックがオススメです。
■TR-808とヒップホップ/トラップ
ヒップホップの生みの親と呼ばれているミュージシャンアフリカ・バンバータが1980年代にTR-808を楽曲制作に取り入れ、数々のヒットソングを世に送り出しました。その後、TR-808を用いて細かく刻まれたハイハットのリズム、キック/ベースの重低音、そしてダーティーなリリックが特徴のトラップ・ミュージックがアメリカ南部で1990年代後半に流行しました。トラップのユニークサウンドは、ヒップホップ全般、R&B、そしてポップスにまで普及し、808のキックやハイハットは現在の日常で流れている様々な音楽において使われるようになりました。トラップミュージックに活用できる代表的なサンプルパックは『808 EARTHQUAKE』、ソフト音源には『BEATMAKER – HUSTLE 2』などがあります。
TR-808これだけ幅広く普及した理由としては、そのユニークなサウンドの汎用性の高さ、そして人々の心と体を動かすパワフルなエネルギーがあるからでしょう。トラックメイカー/プロデューサーの皆様はぜひご自身の楽曲制作にTR-808のサウンドをご活用されてみてはいかがでしょうか。それでは皆様HAPPY 808 DAY!
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label Big Fish Audio, D16 Group, RESONANCE SOUND, SONICCOUTURE, TOUCH LOOPS, TR-808, UJAM, ドラム・マシン