WAVES L3-16プラグイン活用法 ~忙しい人にこそおすすめしたいマルチバンドリミッター~
2018年12月6日 14:00 by yuk
今回はWAVES社のエフェクト・プラグイン、『L3-16 MULTIMAXIMIZER』をご紹介します。
通常のリミッターでは、スレッショドで設定した以上の大きな信号が入力されると出力ボリュームを下げるような動作をしますが、『L3-16 MULTIMAXIMIZER』では16の周波数帯域ごとにその動作を行います。
つまり、通常極端に低域が多いミックスでは低域と一緒に高域もボリュームが下がってしまう状態になりますが、『L3-16 MULTIMAXIMIZER』ではその低域だけをピンポイントでリミッティングしてくれるので、全体的な音圧感の向上とともにミックスバランスの改善にも貢献してくれます。
例えば、多忙なコンポーザーの方でラフ音源を作成する際「少しスカスカな感じがするけど他の楽器で埋める時間がない」といった時。この『L3-16 MULTIMAXIMIZER』を使えばスカスカになっていた部分が相対的に持ち上がってくれるので、「なんとなくいい感じ」というレベルまで引き上げてくれる効果があります。
もちろん、プロフェッショナルなミキシング/マスタリングエンジニア方にも、「低域のリミッティング感度を高めて低域の安定感を作り出しつつ、中域はボーカルを伸びやかに聴かせるために感度を低めよう。」といった通常のリミッターではできない追い込みができるので、まだ導入されていない方はこの機会に検討してみてはいかがでしょうか?
folder SONICWIREニュース, waves, クリプトンDTMニュース, プラグイン・エフェクト, 活用方法