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英国SoundOnSound誌で、人気のソロ・ヴァイオリン音源「Chris Hein Solo Violin」が満点を獲得!

2016年9月12日 11:11 by T

英国SoundOnSound誌で、人気のソロ・ヴァイオリン音源「Chris Hein Solo Violin」が満点を獲得しましたので、そのレビュー(和訳)ご紹介します!


「Chris Hein Solo Violin」レビュー

絶大な人気を誇るクリス・ハインの金管、木管、ギター、ベースのコレクションは、バーチャル・インストルメント界でも群を抜く精錬されたサンプリングと、徹底された細部へのこだわりが特徴です。巨匠プロデューサーである、クリス・ハイン氏によって『Chris Hein Solo Violin』(2.73GB)が新しくリリースされました。このインストルメントはライブラリも含め、無償のKONTAKT PLAYER、及びフル版のKONTAKT5で動作します。

よりリアルなサンプリングにこだわり抜いたこのライブラリには、ヴァイオリンの音色の微妙なニュアンス、表情、動き、その数限りない一つ一つのサウンドが余すことなく収録されています。このライブラリには様々な便利機能が盛り込まれています。例えばショートノート(別名ノートヘッド)です。この機能には約1秒の長さのノートからショート・スピッカートまでの計12種類のノートが用意されています。これらのノートは単独で使用することも、ロングノートとブレンドして使用することも可能です。ノートはMIDI CCで切替えることができ、オーガニックでナチュラル、そしてリアリスティックな最適なアタック変化を生み出すことができます。

徹底的に仕上げられたヴィブラートは、モジュレーション・ホイールで速さと深さをコントロールすることができます。ヴィブラートを自動化するオート・ヴィブラート機能は、ユーザー好みにカスタマイズすることができます。他にもホット・キーを活用して、100パーセント完璧なリアルさではないかもしれないですが、ジャズには申し分ないヴィブラートのようなワブルピッチをリアルタイムに演出できます。

よりリアルなインターバルを演出するために、業界基準のモノフォニック“トゥルー・レガート”テクニック(実際に収録された生のレガート・サンプルを活用)が採用されています。そのテクニックに加え、KONTAKTエンジンが生成する人工的なレガートをブレンドすることで、よりスムーズなレガート演奏が可能です。レガートには3つのモードがあります。「Short」モードでは2つのノートをナチュラルに繋げ、「Long」モードでは2つのノートの間に長いポルタメントを付加します(サスティーンペダルで発動)。そして「Glid」モードでは、インターバル(2つのノート間)のノートが全て発音されるようになるので、スムーズなスライドを表現すことが可能です。そしてこのモードを使えば「Rip」エフェクトを作ることもできます。電光石火のような速いトリルでも、ステファン・グラッペリのようなジャズスタイルにも対応する、夢のような機能です。

豊富なアーティキュレーションもこのライブラリの魅力です。この全ての貫禄ある活気溢れるサウンドは、ヴァイオリニストのナオミ・バインダー氏によって演奏されました。それぞれのアーティキュレーションは、キースイッチまたはホットキーにアサインすることができるので、例えばメロディーラインの終わりでフォールをトリガーすることも簡単です。他にも、バーチャル・アンサンブル・モード、コンボリューション・リバーブ、内蔵エフェクトなどの便利な機能が盛りだくさんです。

このライブラリには、スムーズなダイナミック変化を実現する「フェーズ・アライメント機構」が搭載されているので、耳障りな人工的なフェージングは一切なく、サンプルは美しく調和しています。一時の衝動に駆られれば、世の中には深部までエディットされたバーチャルインストルメントはたくさんありますが、私個人としては、この素晴らしい、最高に柔軟性に富んだ『Chris Hein Solo Violin』を使いこなしていくことをオススメします。

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