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SPITFIRE『HEARTH AND HOLLOW – FOLK VOICES』 陽だまりの歌声、ここに

2024年3月29日 13:00 by mak

SPITFIRE AUDIO『HEARTH AND HOLLOW – FOLK VOICES』

SPITFIRE AUDIO社の新作『HEARTH AND HOLLOW – FOLK VOICES』は、静かで暖かく、そして雑味のないピュアなヴォイスを収録した、KONTAKT PLAYER対応のライブラリー。

SPITFIRE AUDIO社のいわばサイドプロジェクトにあたるPianobookでリリースされた『HEARTH AND HOLLOW – PLUCKED FOLK ENSEMBLE』のコンセプトを引き継いだもので、チャペル内の各ポジションで演奏された素朴かつ”血の通った”サウンドを素材としています。

インディ・フォーク(Indie Folk)をコンセプトとした製品ではありますが、アイディア次第で幅広い用途にお使いいただけます。

チャペルで録音されたインディー・フォークのコーラスを収録
税込価格 ¥15,609
  • メーカー:SPITFIRE AUDIO
  • カテゴリ:ソフト音源

3人のボーカリストをフィーチャー

コンポーザー / オーディオエンジニアとして活動するHunter Rogersonと共に作成された本ライブラリーは、Hunter自身およびその友人Lilli Furfaro, Chase Noseworthyの「個性を抑えた」歌声をフィーチャーし、ソロやデュオ、オクターブと実戦的な歌唱ユニットを収録。

インディー系で聞き慣れたアーティキュレーション類を中心とし、ハミングやボディ・パーカッション、口笛、グルーヴ済みパフォーマンスなど、バリエーションも豊富です。

室内を模したインターフェース上ではこれらを自由に配置し、納得のゆくまでミックス、パフォーマンスを追求できます。

ソフト音源 「HEARTH AND HOLLOW - FOLK VOICES」 | SONICWIRE

自然なサウンドを実現する細かなギミック

ゴージャスさを避けた残響とそれを動的に制御するBLEED機能、サンプルの抑揚が不自然につながらないよう演奏状態を監視する内部スクリプト、一連のグルーブを保ちつつ強弱を制御する機構など、自然さを損なわない多くのこだわり技術が本作では投入されており、他の類似するボイスライブラリと一線を画しています。

ひとえにフォーク・ミュージックが排してきた大袈裟さや気取りと、(それらとは半ば相反する)ソフトウェア技術との融和を目論んだHunterの聡明さがあってのものと思われます。

本製品はSPITFIRE AUDIO社がそんな彼の飽くなき探究心に応え、力を貸して実現させた、「誠実」の具現といえるでしょう。