Traverse
ローファイな雰囲気を生み出す、テープ・シミュレーターとディレイを統合したプラグイン
- 製品カテゴリ プラグイン・エフェクト
- カテゴリ Multi Effect
- リリース時期 2026年7月
- 商品コード D1027
- 短縮コード ADTRAV
- メーカー Audio Damage
『Traverse』は、ローファイなテープ・エフェクトとステレオ・ディレイを1つに統合したプラグインです。
テープ・エフェクト側には、磁気ヒステリシスをモデリングしたテープ・エンジンが搭載されておりドライブ、ワウ、フラッター、そしてチルトEQ仕様のトーン・コントロールを備えています。ディレイ側はタイム、フィードバック、ウィズ、シンク、ピンポンといった、ディレイとしての基本機能を網羅しています。「POST DELAY」の切り替えスイッチを使えば、これらの接続順序の前後を入れ替えることができるため、テープ特有の質感を加えたディレイとしても、ディレイを内蔵したカセット・エフェクトとしても使用できます。
さらに偶発的な音切れを再現する4コントロール仕様の「Spliceシステム」と、9種類のスタイル(hiss、crackle、dust、fan rumble、60hz hum、50hz hum、white、pink、card reader)を備えたプロセッショナル・ノイズ・ジェネレーターがレイヤーされています。このノイズはカセットの信号経路へとルーティングされるため、設定したエフェクトの質感によってノイズ自体の音色も変化しながら出力されます。
ドラムバスへの使用が最も分かりやすいでしょう。ドライブを少し回し、ワウを少し加えるだけで、クリーンなドラムキットが、ダビングを繰り返して劣化したダブ系サウンドへと様変わりします。ボーカルとの相性も良く、ノイズフロアを持ち上げて「hum」や「hiss」を選択すれば、何も録音しなくてもAMラジオのような空気感を演出できます。開発チームが最もよく使うのはパッドへの適用で、スプライス(音切れ)の頻度を上げ、「card reader」ノイズを選択することで、壊れた機材のような独特の質感を表現しています。また、ギターの単一コードに適用してフィードバックを押し上げれば、ループが飽和してドローン・サウンドへと変化し、感覚的にコントロールすることができます。この使い方が開発チームの一番のお気に入りです。
- 磁気ヒステリシス・テープモデルを搭載したカセット・エンジン
プリエンファシス/デエンファシス・フィルターの間に、状態依存の非線形ヒステリシス方程式を組み込み、サチュレーター段でオーバー・サンプリングを行っています。内部ゲイン補正機能により、ドライブ量をどのように動かしても出力レベルが一定に保たれます。
- ドライブ
クリーンな新品のテープから、磁性体が剥がれ落ちるほど激しく歪んだ状態まで無段階で調節できます。静的なサチュレーション・カーブとは異なり、ヒステリシス曲線が信号の入力履歴に応じてリアルタイムに反応するのがこのプラグインの大きな特徴です。
- ワウ&フラッター
カセット特有の緩やかなピッチの揺れ(ワウ)と、より速い周期の微小な揺れ(フラッター)を、2つの独立したノブで調整できます。それぞれノイズ成分をブレンドした独自のLFOで駆動します。チャンネルごとに個別のモジュレーションが行われるため、ステレオ・イメージに自然なカセットの揺らぎが生まれます。
- トーン
カセットの信号フロー内に配置されたバイポーラ(双極)型のチルトEQです。左に回すとダークに、右に回すとブライトになり、中央でフラットになります。1つのノブで、独立したハイシェルフとローシェルフの両方の役割を果たします。
- フィードバック・ループ内のテープ・エミュレーター
ディレイの音が反復するたびにドライブ、トーン、ワウ、フラッターによる再処理が行われます。フィードバックを押し上げると、反復音が自己飽和した美しい音の壁へと変化し、下げると、2〜3回色付けされたエコーが得られます。
- タイム
フリーモードでは20ミリ秒から10秒までのステレオ・ディレイ・タイムを設定でき、シンク(同期)が有効な場合は、ホストDAWのテンポに合わせた音符単位(ストレート、3連符、1/32から全音符2つ分まで)にスナップします。
- フィードバック
信号の再循環量を調整します。上限が制限されているため、ドライブが最大の状態でもループが暴走することはありません。
- ウィズ
ピンポン・ディレイの広がりを連続可変でコントロールします。プラスの値にすると、最初の反復音が右チャンネルに送られ、チャンネル間でクロスフィードします。
- Spliceシステム
4つのコントロールが相互に作用する、再現性の高いテープスプライス(繋ぎ目)シミュレーターです。レングスでイベントの発生頻度を設定し(0.5秒から1分間隔、ノブの感度は変化が分かりやすい高速側に集約されています)、デプスでその効果の深さを設定します。ピッチとアンプの切り替えにより、音切れ時のピッチの歪みや音量の低下の要素を個別にオン/オフできるため、クリーンなリールからボロボロのカセットテープまで、あらゆる状態を再現できます。
- 厳選されたノイズ・ジェネレーター
9種類のノイズ(hiss、crackle、dust、fan rumble、60hz hum、50hz hum、white、pink、card reader)を搭載。ノイズの種類を選んで音量を設定すると、ノイズがカセットの経路に直接送られ、入力信号と同様に反復するたびに音色が形成されていきます。
- ゲートノイズ
オンにすると、入力信号が途絶えた際にノイズフロアが設定値から20 dB下がるため、トラックが鳴っているときだけ空気感が現れ、フレーズの間ではノイズが消えるようになります。
- ポスト・ディレイ・ルーティング切り替え
オフの場合は「Space Echo」モデルとなり、カセット処理が先、ディレイが後になります。このときフィードバックはカセットの全シグナル・チェーンを通過して戻ります。オンにすると順序が反転し、ディレイの残響音に対してのみカセット処理が適用されるため、入力経路がクリーンな、より一般的なテープディレイとして機能します。
- ミックス
標準的なドライ/ウェットのブレンド・コントロールです。プラグインを読み込んだ瞬間からエフェクトとして機能するよう、デフォルトでは完全にウェットに設定されています。
- ノイズフリー・バイパス
50ミリ秒のスムーズなクロスフェード処理により、ライブでのA/B比較やパフォーマンス時にもノイズを発生させずにバイパスを切り替えられます。
AUDIO DAMAGE 本国WEBサイトにて、本製品を実際にインストールして20分動作が可能/設定の保存不可な無償体験版(デモ版)をご用意しています。
無償体験版(デモ版)に起因するいかなるトラブルに関して、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社はその責任を負いかねます。また、無償体験版の使用方法に関するお問合せについても、お答えいたしかねてしまいます。恐れ入りますが予めご了承ください。
- OS:macOS 10.13 High Sierra(64bitのみ)以上
- CPU:Intel または Apple Silicon 対応
- プラグイン形式:VST/VST3/AU/AAX
- OS:Windows 10(64bitのみ)以上
- プラグイン形式:VST/VST3/AAX
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