SONICWIRE

【歴代受賞者が集結!】「ソニコン ミートアップ」イベントレポート

2026年4月22日 17:00 by knt

「音」に関する製品をダウンロード販売する世界最大規模のストア「SONICWIRE」が、クリエイター応援施策の一環として主催する楽曲コンテスト「ソニコン SONICWIRE CONTEST 2026 ー 歌モノ編 ー」が開催中です。

応募締切:2026年5月17日(日)23時59分まで

「ソニコン SONICWIRE CONTEST」とは

「SONICWIRE CONTEST(通称ソニコン)」は、SONICWIREが音楽クリエイターの創作活動を応援する目的で主催する楽曲コンテストです。2022年から毎年開催しており、2025年開催のソニコンでは過去最多となる1,135作品が集まり、次世代クリエイターの登竜門として大きな注目を集めました。

歴代の受賞者からは、作家事務所に所属しプロとして活動されている方が複数名いらっしゃるほか、最優秀賞作品のMVを制作・公開するなどして楽曲の発信を強化いたしました。また2026年3月には、YouTubeにて生配信を実施し、コンテストの審査員陣・歴代受賞者に、選考を勝ち抜くための攻略法をお話いただきました。

今回は、クリエイターの創作支援を目的として2026年2月に開催された交流イベント、「ソニコン ミートアップ」の様子をお届けします。歴代受賞者が招待され、審査員陣と交流した貴重なひとときを振り返ります。

審査員陣の挨拶からスタート!

イベントは、ソニコン審査員を務める渡辺 翔 氏、yamazo 氏、ハマダコウキ 氏、谷 正太 氏、そしてソニコン主催者の登壇からスタート。音楽学校MITC ACADEMY 渋谷校の教室をお借りして実施しました。

「ガッチリした雰囲気ではなく、ラフに交流しましょう!」という呼びかけのもと、和やかなムードで幕を開けました。

参加受賞者の自己紹介&受賞楽曲プレイバック

過去のソニコンで素晴らしい成績を収めた受賞者の皆様の自己紹介タイム!

当時の受賞楽曲をBGMとして、現在の活動状況などを語っていただきました。

プロとして第一線で活躍されている方から、趣味として音楽を深く愛する方、そして次世代を担う若手クリエイターまで、ソニコンの幅広さを象徴するような素晴らしいお話の連続でした!

「ソニコン ミートアップ」参加受賞者
  • hinode° 氏(2025 ー 歌モノ編 ー 最優秀賞)
  • 餅粉 (現在「あまり」) 氏(2025 ー 歌モノ編 ー 優秀賞)
  • お花畑ことぶき 氏、Lylli.J 氏(2025 ー 歌モノ編 ー 優秀賞)
  • Manatriad山下真和 氏、Amane 氏)(2025 ー 歌モノ編 ー 優秀賞)
  • Tomoki Inoshita 氏(2025 ー 歌モノ編 ー 渡辺 翔 賞)
  • 小鳥遊カイリ 氏(2025 ー 歌モノ編 ー 谷 正太 賞)
  • ろじ 氏(2024 ー 歌モノ編 ー 最優秀賞)
  • THE★わたる 氏(2024 ー 歌モノ編 ー 渡辺 翔 賞)
  • (m);uu 氏(SPRING yamazo 賞)
  • smooth 氏、鈴夏 氏(SPRING 谷 正太 賞)
  • Elc 氏(SPRING SONICWIRE 賞)

審査員への質問タイム

自己紹介の後は、受賞者の皆様から審査員陣への質問タイムが設けられました。今回はQ&Aの一部をご紹介します。

Q1. プロの作家さんは、月にどれくらいコンペに楽曲を提出していますか?

yamazo 氏:ずっとあんまりやっていない、基本的には。最初の駆け出しの時はやってたけど、今の事務所に入ってからは社内コンペをたまにやるくらいで、あんまりやってないです。そんな歌モノも出してないし。

渡辺 翔 氏:時代感がちょっと変わっちゃうのですけど、やっていた時は多くて月8曲とかやっていました。ただなんとなくで、一番採用率が高かったのは、僕の場合は月4曲ぐらいの作曲ペースが一番クオリティの担保ができたかなと。書けたなで言ったら8曲くらいでしたけど。

ハマダコウキ 氏:コンペという縛りなく週1ぐらいのペースで曲を作っているという感じ。なので同じぐらいですね。月4曲ぐらいのペースかな。急ぎの時は10曲ぐらいやらなきゃいけない時もあるんですけど、基本4曲ぐらいが嬉しいですね(笑)。

渡辺 翔 氏:人によります。「年間100曲ぐらい余裕です」みたいな人もいるんで。僕は多分、普通からちょい多めぐらい。ラインが月4曲ぐらいだと思います。月3曲とか2曲になってくると、意外と少なめなんだねってぐらいのイメージかもしれないですね。

ハマダコウキ 氏:書く人は2日とかで多分ワンコーラス完パケで作ると思うので。

渡辺 翔 氏:締め切りの4時間前から作り始めるみたいな人もやっぱりいるんで。

yamazo 氏:やっぱ制作に結構時間かける?俺、はじめるのって本当直前。締め切り2日前に「じゃあこれを出すかな」みたいな感じで、バーってやっちゃうタイプなんだけど。

渡辺 翔 氏:僕が今の仕事に関して最低1週間をかけるっていうのは、何かあった時用のバッファを持っておきたいってだけなんですけど、それはあるじゃないですか。「作れるけど、なんか70点でした」みたいにならないように、僕は1週間は取るっていうだけなんで。

ハマダコウキ 氏:それでいくと僕も1週間ぐらいなんですけど、そこまでに候補を多分5曲ぐらいは作る。メロディ書いてセルフコンペ、みたいなパターンなんです。

yamazo 氏:人の話って参考になりますね。

渡辺 翔 氏:やりやすいやり方にたどり着くのが、良いと思います。

Q2. コンペにおける「リファレンス曲(参考曲)」へのアプローチや向き合い方は?

渡辺 翔 氏:コンペでまた変わってきますもんね。

ハマダコウキ 氏:リファレンスのどの要素を求められてるのかにもよるし、わかんないですよね。

渡辺 翔 氏:だから僕は、先に答え合わせ(クライアントの過去の採用傾向を確認)をしてから挑むんです。同じ方から来る案件だと、過去にどの曲が出てるかっていうのを、なんとなく察するじゃないですか。「このリリースはこの曲だな」みたいな。聴いて照らし合わせて、「この人はまんまが欲しい、変なサプライズいらない人のコンペだ」ってなった時はそのままやるし。「意外と関係ないんだなって人」のは、自分がやりたいようにやるとか。そうやってコンペによって変えてましたね。

氏:翔さん、自分の曲が参考曲で来たらどうします?

渡辺 翔 氏:それは基本無視する。最近、僕っぽい曲があんまり来なくなるっていう現象が。

ハマダコウキ 氏:相手によるし、あまり気にしないようにしてます。インスピレーション以上のものは出せないなって感覚があるので。チューニングはしますけど、って感じですね。

渡辺 翔 氏:シングルのコンペですって言ってるのに、無視してわざと外してカップリングを狙う人もいるぐらいだから。いろんなパターンで。

yamazo 氏:すごい売れてる人の共通点って、たくさん研究してて分析してるイメージがある、翔くんみたいに。

渡辺 翔 氏:アレンジが下手な分、他で勝負しないと僕の場合はいけなかったんで。武器が何個かあればいいんですけど。例えば、すごく歌がうまいのであれば、何個かある武器の中で突破できるけど。色々なものを掛け合わせながら、皆を抜いてくしかなかったんで、そういうやり方になったって感じですね。

yamazo 氏:自分がどう病まないかみたいなところも……。リファレンスにすごい寄せて作った曲が、落ちた時って病むじゃん。だからもしかしたら、ちょっと自分の好きな曲に寄せて作って、「それが採用されなければ別で出せばいいや」みたいな、メンタリティの方がいいかもしれない

渡辺 翔 氏:後々になって、自分が気に入ってる曲は結果的に世に出ることは多い、僕の場合は関係なかった気はするけど。仮にダメでも、別のコンペで出せるじゃないですか。ただ、自分の中で100点に近い曲がそのまま採用されるかは、あまり関係なかったですね。

Q3. 楽曲を作り始める時、どのようにスタートしますか?

渡辺 翔 氏:みんな、多分作り方が違いますね。プロ関係なしに、曲のタイプとかジャンルにもよるし。

yamazo 氏:ロックっぽい曲がよかったら側(ガワ)から作った方がよかったりね。

渡辺 翔 氏:ピアノでいくら弾いても上手くいかない時あるからね、本当に。

yamazo 氏:バラードだったらシンガーソングライターみたいに気持ちで、メロディと伴奏とみたいな感じでいくし。その曲が何を必要とされてるものかをまず考えて、自分がどうインスピレーションを得られるか。ドラムのパターンから得られるんだったらそれからでもいいし、みたいな。割とそんな感じかもしれない。

渡辺 翔 氏:僕は完全に文字からですね。箇条書きで全部やりたいことを書き出してって、それが3、40個になったりするんで。そうなってくると、大体骨組みはその文章の中でもできてるんで、あとはその取捨選択というか。そうやって、僕は割とパズルみたいに構築するタイプの作家ですね。

ハマダコウキ 氏:文章ってのは音楽的な要素なんですか、歌詞的な部分なんですか?

渡辺 翔 氏:全部ひっくるめたもの。例えば「この曲のこのサビ前のこのキメのこのブレイクの作り方がかっこいい」、「こういうのやりたいな」とか。「じゃあサビ頭はタイトル言いたいな」とか。もしくはジャンルで言うと、「ファンク系にしよう、ファンクだったらここのこういう要素を入れたい」とか、「Bメロではハーフにしておきたい」とか、そういうのを全部書き出すって感じですね。結果最終的に僕はそれに落ち着きました。

シンガーソングライター的な、良い意味での一筆書きみたいなのにはなりづらいんで。そういう時はやり方をちょっとだけ変えたりはしますけど、文字の量減らしたりとかして。昨今の音楽業界の流行り的には、そのやり方が僕は合うなっていう感じですね。流行ってる曲の方向性的に。

ハマダコウキ 氏:僕は大体コンペとか作る時は、リファレンスみたいな「こういう曲作りたいな」って群ができるので、そのプレイリストを作るんですよ。「こういう曲調で、この曲のこの要素を入れたいな」などのアイデアをミックスしていく感じでそれを聞いて、曲をしばらく作らない。

ボーッとしてる時間があって、お風呂入ってる時とかになんとなく曲のフックになる部分、メロディなのかアプローチなのかが思いつくので、それができるまで待つという感じです僕の場合は。待ってたら出てくるので大体。で、わーっと作るという感じ。それがサビのメロディだったり、Aメロだったりってのは時と場合によって違う感じです。

ハマダコウキ 氏の「ソニコン発・シンデレラストーリー」

イベントの終盤には、元々は応募する側としてソニコンSPRINGに参加し「渡辺 翔 賞」を受賞した経験を持つ、ハマダコウキ 氏の飛躍の軌跡について、当時の裏話を交えた対話が行われました。

ソニコン主催:ハマダさんはソニコンへの応募後、大きな飛躍を遂げられましたよね。どのようなストーリーを経て現在の活躍に至ったのでしょうか?

ハマダコウキ 氏:元々僕はボカロPをやっていたのですが、音楽を仕事にはできず大学を卒業して普通に就職しました。就職を機に上京してからバンドを組むんですが、僕は作曲が好きでずっと趣味で曲を作り続けていました。

そんな中、友達の「アニソン作家が向いてるんじゃないか」という勧めで作家を目指してみることになって。本当にやれるのか?という腕試しのためにソニコンに応募しました。

結果的に特別賞をいただいて、その後運良く『プリキュア』の主題歌が決まったという流れでした。その縁で渡辺 翔さんとお食事する機会をいただいたり、今ではこうして審査員をやらせていただけるなんて、当時からは全く想像できない状況だなと思います。

当時を振り返ると、ソニコンに応募したこと、さらにそこから審査員の方々からフィードバックをいただいたことで、作曲家になるための覚悟みたいなものがより固まっていったように思います。

石井あみ、吉武千颯『ヒロガリズム』(作曲・編曲:ハマダコウキ)

かつての応募者がプロとして活躍し、今度は審査員として戻ってくる。そんな「クリエイターの輪」が繋がっていく様子は、参加した皆さんの創作意欲を力強く後押しするようなエピソードでした。「また楽曲制作を頑張ろう」と思える、素晴らしい時間となりました。


SONICWIREが主催する楽曲コンテスト「ソニコン SONICWIRE CONTEST 2026 ー 歌モノ編 ー」の応募締切は2026年5月17日(日)23時59分まで!皆さん奮ってご応募ください!

▲ 2月開催のソニコンミートアップのダイジェスト映像