【全DTMer必見】その音源、本当に必要ですか?ソフト音源を買う前に確認するべき7つのこと
晴れて念願のソフト音源を手に入れたものの、「思っていた音源と違う」「機能が複雑で使いこなせない」「使う機会が無い」などの理由でソフト音源が塩漬けになっているDTMer、多数いらっしゃると思います。
かくいう筆者も学生の頃、アルバイトで必死に貯めたお金を塩漬け音源に変えてしまい、枕を涙で濡らした経験が何度もあります。
そこで本記事では、そのような悲劇を最小限に抑えるべくソフト音源を買う前に注意深く確認するべき7つの点を解説いたします。
ソフト音源だけでなく、プラグイン・エフェクトを購入する際にも役に立つお話ですので、ぜひご一読ください!
※本記事では以下製品を買うかどうか迷っている想定で説明いたします。
「今」本当に必要な音源か考える
新しい音楽ジャンルに挑戦するため音源を拡充したい、SNSで話題になっている、セールで大安売りしているなど、音源を買いたくなる瞬間は多数あると思います。
塩漬け音源を生まないために、すぐに楽曲制作で必要になるものを買うと自分にルールを決めるのも一つです。
楽曲制作中、あるいは次に制作する楽曲を練っている際に、「手持ちの音源やエフェクトでは目的のサウンドを作れない」となったときに初めて製品の購入を検討しても良いでしょう。
もちろん憧れであったり、それでしか出せない音があるなどの魅力がある音源も確かにあります。どれだけ音が良くても「自分が使うのか」を念頭に置いて考えてみましょう。
「音源のコンセプト」が目的に合っているか入念に確認する
音源には「コンセプト」が存在します。例えば同じドラム音源でも、『SUPERIOR DRUMMER 3』は音を作りこんで理想のサウンドを形作れる一方、DTM初心者の方にとってはパラメーターが多くて使いづらいかもしれません。
逆に『EZ DRUMMER 3』は、プリセットそのままの状態で使えるサウンドになっているのでDTM初心者が扱いやすい製品ですが、DTM上級者にとっては『SUPERIOR DRUMMER 3』と比べると音作りの幅に不満を感じるかもしれません。
他にも、アップテンポな曲には向いていないが落ち着いた雰囲気の曲で力を発揮するストリングス音源、メロディーを打ち込むには向いていないがコードをベタ打ちするだけで全体の雰囲気を形作るテクスチャー音源など、特定の楽曲/シーンに特化した音源も数多く存在します。
購入後に後悔しないように、自分がよく作るタイプの楽曲にマッチしたコンセプトの音源かどうか製品ページをよく読んで確認しましょう。
デモソングをしっかり確認する
ソフト音源の購入を検討する際、製品ページに掲載しているデモサウンドや動画でサウンドを確認すると思います。購入後に音源を鳴らすと「デモソングで聴いた音じゃない」と感じることもしばしば。オケに混ざった状態で聴くのと音源単体で鳴らすのでも聴こえ方が変わってきます。
またデモソングは外部のエフェクト・プラグインで音作りがされていたり、音源に収録されていない別製品と組み合わせて制作されている場合があるので注意しましょう。
エフェクトが施されているデモの場合も、手を加えればそういった音が作れる指針となるので参考にしましょう。
ちなみに、タイトルに「naked」と表記されているデモソングがありますが、多くの場合は加工が加えられていないサウンドが用いられています。反対に「dressed」を含むタイトルのデモソングは、加工が施されています。
製品レビューを確認する
メーカーが公開している情報だけでは自分にマッチしているか判断できない場合があります。
そのようなときは動画投稿サイトやSNS、検索エンジンで製品名を検索してみましょう。国内外のユーザーによるレビューなどが見つかることがあります。動画では、起動直後に鳴らした素のサウンドが聴けるものもあるでしょう。使う方によってまた違った目線の感想があり、とても参考になります。
セール情報を確認する
予算をオーバーしてしまう音源も稀にセールが行われて手ごろに入手できることがあります。
特に、春夏秋冬の各季節や年末年始、そして最大のセール期間「Black Friday」など、1年の中でセールが頻発するタイミングがいくつかあります。GoogleやSNSなどで「製品名 + セール」「メーカー名 + セール」で検索を掛けて過去のセール情報を調べ、およそのセール時期を把握しておくとよいでしょう。
動作環境をチェックする
せっかく音源を買ったはいいものの、使用しているOSのバージョンに対応しておらず正常に動作しないといったことにならないよう、入念に動作環境をチェックしましょう。
特にオーケストラ音源などは非常に高いPCスペックを要求する製品も多いため、RAMメモリやライブラリの容量も確認するようにしましょう。
SONICWIREのサポートに相談してみる
自分に合った音源が分からない、音源に関するもっと詳しい情報が知りたい場合はSONICWIREサイト内の「製品購入前のご質問・ご相談」ページから問い合わせてみましょう。
筆者を含め普段から楽曲制作を行うスタッフが、予算/音楽ジャンル/使用場面など丁寧にヒアリングを行い、SONICWIREで取り扱っている製品からオススメの音源をご提案いたします。
まとめ
ソフト音源は安くても1万円、ハイエンドな音源になると10万円を超える高い買い物となります。限られた予算の中で効率良く理想の制作環境を整えていくために、「my new gear」をする際は慎重に製品を吟味しましょう。
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