先行して小出しに公開された動画で「あれ、こんな音出せたっけ？」なんて思われていた方も多いでしょう。こんな音、出るんです。見た目は従来品とそんなに変わらないのに！

パーツ（ストリップ）ごとに備わったフィルターやEQ、センドエフェクトバス、それにマスターバスは、一般的な名を冠しつつも多くの独特なパラメータを従えたエフェクトが備わっており、十人並みのドラムシンセからは一線を画した圧倒的に個性的な音作りが可能となっています。

豊富なプリセット、個々のストリップのプリセットをロードすることでもその無限の可能性に驚くことでしょう。いつもならサンプルを膨大に買い漁らないといけませんが、本製品ならパラメータをいじればそれで手に入ってしまうのです。

今回のバージョンでさらなるテコ入れが行われたのが、MIDI Learnとホストオートメーション。これらの設定は全面的にユーザーに委ねられ、仮に設定が複雑化してしまっても、OPTIONSの一覧表示機能でパッと把握できます（ニクい機能だ…）。

この可視性、自由度を携えてフロアに臨めば、たとえこれ一台でも、たとえカタブツなオーディエンスでも、意のままに操ってしまえるでしょう。

シーケンサー部にも、現代的なパターン作成に欠かせないフラムやロールが簡単に行なえるよう手が入っており、作成したフレーズはドラッグしてDAWに貼り付け可能。

開発に要した時間に対して、たっぷりお釣りつきのアップデートが行われたと言って過言ではありません。