[DFHS特集]オリジナルのドラムキットを作成する1(全9回)
「Toontrack dfh SUPERIOR でオリジナルのドラムキットを作成する」
数Gから数十Gにも及ぶ大容量のライブラリーを使用するソフトウェア・インストゥルメンツが普通になってきた昨今、Toontrack社の「dfh SUPERIOR」は、標準で35GBにも及ぶライブラリーを備える大容量ドラム音源の代表格です。
ドラムキットをマルチ・マイキングで収録した際に生じるリーケージ(音の被り)のサンプルをも収録し、またそれらを個別にボリューム・コントロールすることすら可能にすることで、これまでのドラム音源とは全く別次元で、打ち込みによる生ドラムのシミュレーションの構築を可能にいたしました。
しかし、ドラムをマルチ・マイキングで収録する際の様々な要素を自由にカスタマイズできるというその高度な機能により、ドラムセットに対する知識をある程度持たないと使いづらいという感があるかもしれません。後に登場してきた「EZ drummer」は、そういった背景に考慮して開発されているように思います。
とは言うものの、「dfh SUPERIOR」の機能を把握して自分のオリジナル・ドラムキットを組めるようになってくると、これほどに強力なドラム音源は他にありません。あたかもスタジオで実際にレコーディングされたかのようなドラム・トラックを作るのも、決して不可能なことではなくなってまいります。
今回は、「dfh SUPERIOR」でオリジナル・ドラムキットの組んでいく過程の一例をご紹介してまいります。
あくまでオリジナルキット作成時の参考としてお読みください。
(この特集記事では「dfh SUPERIOR」の最新版であるバージョン1.5.6を使用していることが前提となります。)
folder ソフト音源
label