【TIPS】ソフトウェア音源の「エンジン」「ライブラリ」とは?簡単に解説!
ソフトウェア音源の製品情報などで登場する「エンジン」という単語。
最初は自動車のエンジンを想像してしまうかもしれませんが、今回は音源の「エンジン」と、これに密接に関係する「ライブラリ」について、簡単に解説していきます!
ソフトウェア音源における「エンジン」と「ライブラリ」の役割は、それぞれ以下のようになっています。
- エンジン: ライブラリを読み込むことによって、音源として使用できるようにするソフトウェア。
- ライブラリ: 音声の素材(サンプル)データや、プリセットデータ等が含まれた、ファイルの集合体。
「エンジン」は土台となるソフト
代表的なエンジンの例として、Native Instruments社「KONTAKT」や、VSL社「VIENNA INSTRUMENTS」、ドラムに特化したTOONTRACK社「SUPERIOR DRUMMER 3」などが存在します。
これらには、「エンジン」から「ライブラリ」を読み込んで使用するという共通点があります。
実際には、DAWのトラックにエンジンのプラグインをインサートし、エンジンの画面上からライブラリを読み込むような形になります。
「エンジン」搭載音源のメリット
音源の開発側にとってはアップデートやバグ修正といったメンテナンスが容易になるといったメリットがありますが、ユーザーにとってもいくつかのメリットがあります。
- エンジン内で複数のライブラリを管理できる
- ライブラリの認証方法を統一できる
- ライブラリだけを買えばよいのでお財布に優しい、等々
特に、Native Instruments社「KONTAKT」エンジンの普及によって、小さなデベロッパー、更には個人でも活発なライブラリ開発が行われるようになりました。
魅力的な「ライブラリ」たち
ライブラリの代表的なシリーズとして、TOONTRACK社『EZ DRUMMER 2』の拡張音源シリーズ「EZX」が挙げられます。
レゲエ や UK POP といったジャンルを狙い打ちしたライブラリから、Al Shmitt氏による『EZX – BIG BAND』、John Feldmann氏による『POP PUNK』といったビッグネームとのコラボライブラリまで、実に幅広い製品がラインナップされています。
また、KONTAKTエンジン向けライブラリは先の通り大小様々なデベロッパーが存在し、例えば作曲家によって創設された SPITFIRE AUDIO をはじめとして、HEAVYOCITY、OUTPUT、日本国内では PREMIER SOUND FACTORY、KAWAII FUTURE SAMPLES などがあります。
KONTAKT対応ライブラリの中には、 ピアノやギター、オーケストラといったスタンダードな楽器のライブラリは勿論、デスボイス音源やおなら音源など、多種多様なライブラリ製品が存在します。
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KONTAKT対応ライブラリは、Native Instruments社のシリアルナンバーが発行される無償の「KONTAKT PLAYER」で動作可能なものと、有償の「KONTAKT」フルバージョンでのみ読み込み可能なものがあります。
SONICWIREでは、KONTAKT PLAYER で動作可能なライブラリを「ソフト音源」、KONTAKT フルバージョンが必要なライブラリを「サンプルパック」として販売しています。
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