【製品ピックアップ】REAL GUITARシリーズで再現された実機の歴史と、使用アーティスト/ギタリストを紹介!
今回は、REAL GUITAR シリーズで再現されたギターの歴史と、そのギターを使用しているギタリスト/アーティストの紹介をしていきます。
実際にはギターを弾くことが出来なくても、ギター音源を用いることで、憧れのギタリストやアーティストと同じサウンドを出せたり、作曲の幅を広げることが出来ます。本記事をご覧になってそれぞれのギターの歴史を感じていただき、よりギターを好きになっていただければと思います!
『REAL GUITAR 5』
『REAL GUITAR 5』は、アコースティックギターを再現したギター音源です。
アコースティックギターは最も歴史のあるギターと言っても過言ではありません。ギター最初期のものは、リュートやマンドリンのような形をしており、複弦や4~5弦であったりと、今のアコースティックギターとは異なる仕様でした。現在のアコースティックギター(クラッシックギター:ナイロン弦)のような形で、6本弦の”E-A-D-G-B-E”チューニング仕様になったのは、18世紀の末とされています。そこからナイロン弦のクラッシックギターから、スチール弦の所謂アコースティックギターに改良され、現在まで様々なアーティストに愛用されてきました。
アコースティックギターで活躍するアーティストは大勢いますが、例えばグラミー賞7冠のジョン・メイヤー 氏、ロックやブルースに多大なる影響を与えたロバート・ジョンソン 氏。日本からはソロギターの第一人者押尾コータロー 氏、「歌うたいのバラッド」や、「ずっと好きだった」で有名なシンガーソングライター斉藤 和義 氏などが挙げられます。その他にもプロ、アマチュア問わず多くの方々に使われ、小中学校の音楽の授業でも扱われるメジャーな楽器の地位を築いています。
『REAL STRAT 5』
『REAL STRAT 5』は、ストラトキャスターを再現したギター音源です。ストラトキャスターは、極上なクリーン/クランチサウンドを求める人に最適です。
今でも現役で最も古い歴史を持つエレキギターは、1950年にFENDER社より発売されたスクワイア(テレキャスターのフロントピックアップが無い仕様。)とされています。その後エスクワイアを改良し、皆さんが良く知るテレキャスターが誕生。そこから更に改良を重ね、ハイフレットの弾きやすさ、身体とのフィット感等を向上させ、1954年にストラトキャスターが生まれました。主な仕様は以下の通りです。
ストラトキャスターの最も特徴的な機能としては、シンクロナイズド・トレモロです。指でビブラートを生み出すのではなく、ブリッジをアームで揺らすことで独特のビブラートを生みだします。この機能を演奏の合間に織り交ぜる手法をアーミング奏法と呼びます。もちろんREAL STRAT 5でもアーミング奏法の再現は可能です。このアーミング奏法を得意とするギタリストは、伝説ロックギタリストジミ・ヘンドリックス 氏、ジェフ・ベック 氏が挙げられます。
エレキギターと言えばストラトキャスターの形を表すといっても過言ではありません。最も有名且つ、奥深いギターは今後も多くのギタリストを魅了し続けるでしょう。
『REAL LPC 5』
『REAL LPC 5』はレスポール・カスタムを再現したギター音源です。暖かいクリーントーンはもちろんですが、迫力のある歪みを求める方に最適です。
ロックギターの代名詞であるレスポールは、1952年にGIBSON社によって制作されました。GIBSON社は1890年代からマンドリンや、アコースティックギターの制作に力を注いでおり、エレキギターに着手した背景にはFENDER社の存在がありました。その為、FENDER社のギターとは全く見た目が異なっており、当時いかに対抗心を燃やしていたのか垣間見ることができます。主な仕様は以下の通りです。
そんなレスポールの上位機種として登場したのがレスポール・カスタムです。マホガニー材を使用している事とハムバッカーを搭載している事が作用し、重厚感のある迫力満点なサウンドを出すことができます。そのサウンドから多くのロックギタリストが愛用しており、ローリングストーンズのキース・リチャーズ 氏、世界3大ギタリストの エリック・クラプトン 氏、レッド・ツェッペリンで活躍したジミー・ペイジ 氏、KISSのギタリストエース・フレーリー 氏などが使用しています。日本では、ELLEGARDENの細美 武士 氏や、GLAYのTAKURO 氏、B’zの松本 孝弘 氏、シーナ&ザ・ロケッツの鮎川誠 氏など、ボーカリスト/ギタリスト問わず幅広いアーティストに使用されています。
『REAL RICK 5』
『REAL RICK 5』は、リッケンバッカーを再現したギター音源です。他のギターでは代用が効かない、リッケンバッカーならではのサウンドをお求める方に最適です。
1931年に世界初のエレキギター「フライングパン」を開発したことでも有名なメーカーです。エレキギターの制作においては、意外にもFENDER社やGIBSON社よりも古い歴史を持っています。そこから改良を重ね、1958年に現代の300シリーズや600シリーズのデザインが確立されました。主な仕様は以下の通りです。
リッケンバッカーの特徴的な機能として挙げられるのは、フィフスコントロールではないでしょうか。これはフロントピックアップに作用(3ピックアップモデルは、フロント+ミドルポジションに作用。)するブースターの機能を搭載しており、ツマミを全開にするとブーストされずにアコースティックギターのようなサウンドが出せます。反対に、ツマミを絞ると音量が上がっていき、迫力のあるロックサウンドを出力する事ができます。
主な使用アーティストは、ロックの先駆者ビートルズのジョン・レノン 氏、ジョージ・ハリスン 氏、世界で最も有名な兄弟が在籍していたと言っても過言ではないロックバンドOASISのノエル・ギャラガー 氏、多彩な音楽性を持つイギリスのロックバンドRADIOHEADのエド・オブライエン 氏などが挙げられます。日本のミュージシャンでは、ACIDMANの大木 伸夫 氏、サンボマスターの山口 隆 氏、サカナクションの山口一郎 氏、コレクターズの古市コータロー 氏など、ボーカリストに使用者が多い印象があります。
『REAL EIGHT 5』
『REAL EIGHT 5』は、8弦ギターを再現したギター音源です。8弦ギターは、ダウンチューニングを中心にヘビーなサウンドを求める方に最適です。
8弦ギターの歴史は非常に浅く、日本では2009年にIbanezより発売されました。通常のエレキギターのチューニングは”E-A-D-G-B-E”ですが、8弦ギターはF#-B-E-A-D-G-B-Eと、低音側に2弦追加されています。低音のレンジが広くなっている事から、メタル/ハードロック/ラウドラック/ハードコアといった重厚なギターが特徴的なジャンルに良く用いられています。現在では、Ibanezをはじめ、SCHECTER/Strandberg/Jackson/Mayones/E-II/LTDといったメーカーからリリースされており、仕様なども徐々に変化してきています。
主な使用アーティストは、アメリカ出身のギタリストディーノ・カザレス 氏、アメリカのメタルバンドDeftonesのステファン・カーペンター 氏。日本では、8弦ソロギタリストのMASAToooN! 氏などに使用されています。他のギターに比べれば使用者は少ないですが、多様な音楽性が浸透してきている現在では、プロ/アマチュア問わず愛用する方が増えてきています。
今回は、MusicLAB社よりリリースされているギター音源5製品を例に挙げて、そのギターの歴史、実際に使用しているアーティスト/ギタリストの紹介をしていきました。当時の楽曲のテイストなどを取り込んで、幅広く味のある楽曲を制作してみてください!
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