「かなり衝撃的に感じられたのを覚えています」 / LEAPWING AUDIO 製品レビュー(コンポーザー:ナカシマヤスヒロ 氏)
CMやドラマといった映像音楽を数多く手がけ、多忙な日々を送る ナカシマヤスヒロ氏。
ユーザビリティの高い製品を世に送り出す LEAPWING AUDIO社製品を日頃から愛用いただいていた ナカシマヤスヒロ氏に、『DYNONE』『STAGEONE』の感想をお伺いしました。
DYNONEが出た時はかなり衝撃的に感じられたのを覚えています。
マルチバンドコンプレッサーは細かいことはできるけど失うものも多い印象でした。
DYNONEは旧来の製品にありがちなクロスオーバー周波数のあたりの違和感がほとんど感じられない。パラレルで使用する想定で設計されていることもユニーク。
ピークを抑え込むというよりは、原音のディティールをふわっと持ち上げるような使い方が向いていると思います。
STAGEONEは狭いスタジオでオンマイクで生録音した楽器と打ち込みを混ぜる時に威力を発揮しています。
他にも遠近感をコントロールするエフェクトプラグインはありますが、僕が試した中では一番好きな変化でした。
楽器同士のマイクの遠近感の違いをごまかすために、ざっくりとリバーブをかけていた人にとっては試す価値ありです。
モノラル素材でも左右どちらにでも自然に定位させることが出来、ただパンを振るよりも自然な空間が作りやすいと思います。
ナカシマヤスヒロ 氏
日本在住の作曲家。
ゲーム音楽や現代音楽に影響を受け、10代からコンピューターを使った作曲を始める。
大阪芸術大学映像学科在学中に映画・映像作品のための作曲法を独学。ドイツの映像制作会社との仕事をきっかけに、国内外問わず様々なCM映像やTVドラマの音楽制作の依頼を受けるように。
日本人離れした音作りの感性と、欧米人から「オリエンタル」と評される個性が共存した独特の作風に定評がある。
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