SONICWIRE

VSL社より、次世代型ミックス&ホストツール『VIENNA ENSEMBLE PRO』が登場!

2009年12月21日 16:28 by T

トピックス画像

VSL社より、次世代型ミックス&ホストツール『VIENNA ENSEMBLE PRO』が登場しました! 64bit完全サポートやサードパーティ製VST/AUプラグイン(インストゥルメントプラグイン&エフェクトプラグイン)のサポート、ネットワーク分散処理など数々の便利機能を搭載した本ツールは、ソフト音源を多用した音楽制作において快適な環境を提供します。

ではこの『VIENNA ENSEMBLE PRO』(以下、VEPRO)を導入する事で、どのようなメリットがあるのかを簡単にご紹介したいと思います。

■1台のマシンでDAWとVIENNA ENSEMBLE PROをご利用頂く場合:

VIENNA ENSEMBLE PROは、プラグインとして起動してもシステム内部ではDAWと別アプリケーションとして動作します。DAWが確保(?)するCPU/RAM領域を使う事無く、別領域でプラグインを処理させる事ができますので、マシンパワーを最大限活用できるようになります。

「アクティビティモニター/タスクマネージャーのメーターは振れてないクセに、DAWはオーバーロード寸前じゃん!」とお悩みだった方は、DAW上で起動していたインストゥルメントプラグインをVEPRO上で起動/使用して頂く事で、DAWのシステムオーバーロードを回避/低減することが出来ます。

なお、VEPROはマルチコアにも最適化されていますので、マシンに搭載された全コアを均等に活用できるようになります。

また、VEPROには便利なテンプレート機能が用意されておりますので、よく使うプラグインの組み合わせ、設定、編成をテンプレートとして保存/ロードして頂ければ、作業開始時の手間が省けます。さらには、複数のテンプレートをマージ(結合)する機能も用意されておりますので、木管セクションだけ、金管セクションだけ保存といったように、テンプレートを小分けにして管理することができます。

VEPROはホボ無限にインスタンスを増やすことができます(画面をいくつも用意できます)ので、テンプレートを小分けにしておくことで、インスタンスの管理も容易になるでしょう。

■複数マシンでDAWとVIENNA ENSEMBLE PROをご利用頂く場合:

上記の「1台のマシンでDAWとVIENNA ENSEMBLE PROをご利用頂く場合:」のメリットはそのままに、ギガビットのLAN1本で、複数のマシンを使用しての音楽制作が可能になります。MIDIインターフェースとAudioインターフェースを複数用意して分散させていた方にとっては、環境の簡素化/高機能化が望めます。

なお、VEPROはトータルリコール機能を搭載しておりますので、DAWのプロジェクトファイルを開けば、分散処理状態も完全に元通りにします。

LAN通信によるレイテンシーですが、ギガビットはMIDIプロトコルよりも通信速度が速いので、全く無いと言ってしまっても良いと思います。

■VIENNA INSTRUMENTSシリーズのユーザー様がご利用頂く場合:

複数のVSL製品をお持ちの方は、初回起動時の所要時間が大幅に短縮されます。また、MacOSでも64bit完全サポートしておりますので(10.5でも64bitサポート)、マルチコアへの最適化&DAWとは完全別動作によるリソース的メリットと合わさって、これまで以上にVIENNA INSTRUMENTSのサウンドライブラリをご活用頂けるようになります。

まだまだ便利な機能は沢山ありますが、詳細につきましては後日ご案内していこうと思います!