アナログテープで「時間が半分の世界」E-INSTRUMENTS『SLOWER』
E-INSTRUMENTS『SLOWER』
ロゴをリニューアルし、粛々と新境地の開拓を推し進めるE-INSTRUMENTSの新作は『SLOWER』。
アナログの象徴ともいえ、録音にさまざまなテイストを付加するテープメディアに着目。単純に言えばピアノ、ギターなど汎用性の高い楽器をアナログ領域でハーフスピード再生。潜むポテンシャルは無限大です。
デジタルでは得がたい滑らかさ、飽和、グリット感、調整可能な揺らぎが、あなたの音楽に新たな息吹と「動き」を加えてくれるでしょう。
4種のテープマシン、65種類の音源、230種のプリセット
Studio(Studer A812 + Revox PR99)、Portable(Uher 4400 Repoert IC/Monitor)、Cassette(Tascam Portastudio 424 MkIII)、Dictaphone(Sony M650v)と、見覚えのある/ないテープマシンが本製品の収録に使用され、各々のメディアおよびヘッドを経たサウンド特性がサンプルに如実に現れています。
グランドピアノ、アップライトピアノ、エレキ/アコースティック・ギター、ストリングス、シンセサイザーなどの定番楽器を題材として選択し、各メディアで丹念に録音。楽曲全体を温かなテープサウンドで染めるも良し、あるいは、浮ついて聞こえる楽曲に隠し味的に加えて接地点を作るも良し。発想次第で用途は広がります。
デジタル加工では、特に本ライブラリで採用されたハーフスピード再生のような処理を行った場合、ジャギー(アーティファクト)による粗さや汚れが目立ってしまいがち。
そのジャギーな質感を求めたローファイも楽しいものですが、本ライブラリではアナログテープだからこそもたらされる(一言で言えば)ヌルッとしたローファイ感にフォーカスを当てているのです。0.5倍速で再生されたサウンドは本来よりも1オクターブ低い音程になり、必然的に高域成分もより低い帯域にシフトします。自然な柔らかさ、滑らかさ、こもったような特有の質感が、新たな世界観を描き出します。
追加機能で、もっと自分好みに作り込み
テープがもたらす質感だけでは済まされません。
EGやLFO、エフェクト、その他のギミック、作り込まれたプリセット・マクロが利用でき、スタッターFXや歪み、深いリバーブなど、KONTAKTエンジンの仕組みを借りて心ゆくまでカスタマイズが可能。
ここまでに定着したLo-Fiからさらに一歩踏み込んだ、Beyond “Lo-Fi”とでも称すべき充実した内容のライブラリーです。
NKS対応、Kontakt Playerのバージョン7.10以降と、幅広いユーザー環境で安定動作するのも魅力です。
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label e-instruments, ローファイ