圧巻の多機能で覇権間違いなし、『AVENGER 2』リリース!
他の追随を許さぬ高性能シンセ『AVENGER』が、4年もの研究開発を経て、いよいよ『AVENGER 2』にバージョンアップ!
VENGEANCE SOUND自身の音ネタとの相性もさることながら、ワークステーションに匹敵とまで称賛されたこの金字塔は、今回いかなる飛躍を遂げたのか。
さすがに全部は紹介しきれないので、際立って大きなイノベーション部分だけでもピックアップしてみます。アップデートまたは新規導入を検討される方は、検討材料にお役立てください!
なお、バージョン1 の主要機能になっていた多数の合成フォーム等はさらに磨きがかけられた上で、新機能が豊富に追加されていますので、アップデートによって失われるものは何一つありません!
最大のポイントは最適化による高速動作。CPUへの負荷も視認できるようになり、制作時の効率が格段にアップします。
目玉の一つと言える機能です。通常は専用のプラグイン・エフェクトで行う高品質かつ柔軟なタイムストレッチやピッチシフトを実現します。本機能がシンセ自体に組み込まれたことで、ボーカルチョップやグリッチ、スタッター、モーフィングがあっさりできるようになります。これを使用した音色の変化は埒外に大きく、ハイテクを求めるがゆえに肥大化しがちだったトラック数も抑えられるでしょう。
こちらも本来は専用エフェクトが担っていた、ステップシーケンサー内のディバイダ(本製品では「ラチェット」と表現)機能。パターン内の1ステップを整数分割できるだけでなくステップ長、分割数、分割内の音程やボリュームを自由に設定できるのは、現時点で世の中に『AVENGER 2』のみ。シーケンス/アルペジエイターの可能性がおよそ無限に広がります。
定番のビットクラッシャーも『AVENGER 2』にとっては可能性の宝庫。ドロップ箇所の指定やフィードバック、バンドリミット効果をオプションに付け加え、オリジナリティ豊かなLo-fiエフェクトが得られるようになりました。
パラメータ豊富なエンベロープフォロワーと内部ルーティング(MOD MATRIX)を組み合わせ、いわゆるサイドチェーン的なポンピングだけでなく、ゲートやエフェクトの操作までが単体で可能になります。それもまた一例に過ぎず、発想次第でいくらでもイノベーティブなことができるでしょう。
これまで多くのソフトのランダマイザーは、ただシンプルに (あるいはAIの力を借りて)値が割り振られるだけのものでした。しかし、本製品はランダム値の分配(DISTRIBUTION)を指定することで、出力される音程や音価、ベロシティのランダム値を想定の範囲内に調整できます。理想の内容が得られるまで何度も試したり、「さっきのほうがよかった」といった取り返しの付かない事故を防ぐ、なんともクリエイターフレンドリーな設計になっています。
ここで挙げるものとしては最後になりますが、こちらも通常は専用プラグインエフェクトが担う分野。リバーブに関しては多数のインパルスレスポンスデータに対応した驚きもありつつ、アルゴリズミックリバーブにおいては、リバーブ成分のピッチシフトフィードバックが本製品にも採用されており、淀みやすい帯域をスッキリさせるのに非常に役立ちます。
…と、際立った部分だけピックアップしても結構な分量でしたが、もっぱら音色のエディットを自ら行う方にとって嬉しいトピックが中心だったかもしれません。
プリセットはどうかといえば、もちろん心配ご無用。新規追加されたものを含む膨大な機能がフルに活用された、かつ即戦力なプリセットが使いきれないほどに充実しています。前バージョン同様、多彩なエクスパンションがリリースされるだろうと思うと、期待は高まるばかりです。
ここまでお読みになっていかがでしょうか。かつてバージョンアップに際してここまで強烈な内容、かつ、他の製品でも見たことがありません。
他のクリエイターの一歩先行くことを目指す皆さんにとって、必須のツールとなっていくこと必至です!
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