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SONICWIREスタッフが実際に作品で使用した製品から、おすすめをご紹介

2023年3月24日 18:20 by kta

様々なミュージシャンにとって身近な存在となったDTM。自宅環境のソフト音源・プラグインで制作したフレーズやサウンドを、そのまま作品としてリリースするケースも多くなってきています。今回は、SONICWIREスタッフが実際に自身の作品内で使用した製品から、特におすすめな製品を紹介。使用したフレーズ/サウンドを聴くことができますので、制作の時の参考にしてみてください。

VENGEANCE SOUND『AVENGER』

EDM等のジャンルで多用される『AVENGER』。こちらは拡張エキスパンションのラインナップが豊富で、生楽器のサウンドも収録されており、使用範囲は多岐に渡ります。その中でもおすすめしたいのは『Hip Hop 2』の「PN Grand Piano」というプリセット。DX系シンセの音に柔らかい質感のピアノがミックスされているようなサウンドが特徴的。高音になるにつれてエアー感(DX系シンセの成分)が強く出てくるので、オクターブを1つ上げてフレーズを作ると新たな発見があるかもしれません。

フレーズ例

  • ▲プリセット「PN Grand Piano」を使用し、音を若干タイトにするため、DELAYをオールカットに調整。

  • ▲「PN Grand Piano」単体では少し音が優しいので、同じノートを打ち込んだ別のピアノ音源と同時に鳴らしサウンドに迫力を持たせている。レイヤーする事でDX系のサウンドの成分だけ浮くのでサウンドがよりリッチになります。

オーソドックスなサウンドの中にも、しっかりと「らしさ」が出ている『AVENGER』。標準で収録されているプリセットだけでも十分なバリエーションが揃っていますが、豊富な拡張プリセットも展開されていて自由にカスタマイズできる優秀なシンセですので、1家に1台導入する事をお勧めします!

万物を創造する万能型“シンセ”音源!
税込価格 ¥37,686
  • メーカー:VENGEANCE SOUND
  • カテゴリ:ソフト音源
XFER RECORDS『SERUM』

『AVENGER』と同様、EDMなどダンスミュージックで使用される事も多い『SERUM』。ソリッドで鋭いサウンドが特徴的です。あえてインディーロックやパワーポップといった疾走感溢れるバンドサウンドの中に、以下フレーズのような80’sシンセポップの要素を入れ込むことで無機質なサウンドが際立ち、良い意味での違和感となります。

フレーズ例

  • ▲標準収録のプリセット「SY Arcader[FP]」をそのまま使用。

  • ▲アルペジエーター等を使用せずMIDIを等間隔に打ち込んでいる。また、単音ではなく、和音にすることで厚みを出している。

  • ▲サウンドに立体感を出すために、STUDIO ONE 純正のプラグイン『Dual Pan』を使用。「Input Blance」のノブに対してオートメーションを描き『SERUM』のパンを左右に振っている。

『SERUM』の用途としてあまり思い浮かばないジャンルに取り入れ、少し前提感を柔らかく1つのフックとして使用するのもおすすめです。是非試してみてください!

圧倒的音質と操作性を誇るウェーブテーブル・シンセ音源!
税込価格 ¥29,227
  • メーカー:XFER RECORDS
  • カテゴリ:ソフト音源
TOONTRACK『EZ MIX 2』

様々なインストゥルメントに使用可能な、TOONTRACK社のプラグイン・エフェクト。予めエフェクトチェーンが組まれたプリセットの中から使う楽器やジャンルに沿って選択していくプリセットベースの製品です。調整できるパラメータも厳選されており、パラメーターが多すぎて混乱する、といったことがありません。どのエフェクトも非常に優秀ですが、特におすすめなプリセットが「Ambient」。自宅環境でレコーディングしたクリーンのエレキギターに掛ける事でシンセのようなアプローチが可能です。「Reverb Time」ノブを限界まで回せば、ほぼ原音が無くなるくらいの残響音になり、8~9時程度に設定すれば通常のリバーブのように使用できます!

フレーズ例

▲音の輪郭が残るギリギリのラインまでリバーブレベルを上げている。

楽曲に混ざれば、より一層シンセ感が増し雰囲気のあるテイストに仕上がります。「わざわざギターでシンセのようなサウンドを出す必要があるのか」と思うかもしれませんが、こういったひと工夫が制作の楽しみだったりもするので、是非自分なりのサウンド/使用方法を追求してみてください!

ワンクリックでサウンドメイク!お手軽ミキシングツール!
税込価格 ¥18,700
  • メーカー:TOONTRACK
  • カテゴリ:プラグイン・エフェクト

いかがだったでしょうか。ある程度セオリーはありますが、製品の使用方法は様々です。聴感上気持ちがよければ楽曲として成立するので、これを機に皆さんも自分なりの製品使用方法を探してみてはいかがでしょうか?
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