SONICWIREスタッフが選ぶ「2022年、心に残ったDTM製品」6選!
2022年も間もなく終わり。
今年も様々なデベロッパーから新製品が発表され、SONICWIREでも複数のデベロッパーの取扱いを開始いたしました。
そんな数ある製品の中から、普段製品のリリースを行っているSONICWIREスタッフが一番心に残った製品を6種類ピックアップ!スタッフと一緒に、今年の大型製品をおさらいしていきましょう。
1. BOOM Library製品
スタッフ“fum”
今年は何といっても、2022年7月に取扱いを開始した効果音メーカー、BOOM Libraryが印象的でした!
最新の録音技術により緻密に収録されたサウンドと、モダンにデザインされたサウンド・エフェクトは、どれも高品位かつ使い易い仕上がりとなっています。
中でもBOOM Library最大の特徴でもある、DESIGNED版(直ぐに使用出来るタイプ)、CONSTRUCTION KIT版(自由度の高い作り込みが可能なタイプ)といった1タイトルにつき2通りの製品がリリースされる形態は、プロジェクト毎に柔軟な対応を求められる、映像クリエイター、エディター、ディレクター陣が泣いて喜ぶ(?)有難い仕様!
ファンタジーな世界観や、激しい魔法アクションを再現する効果音『MAGIC – ARCANE FORCES』では、SFXの集大成とも言える渾身のサウンドがたっぷりと収録されています!
現代の音響演出に最適化された効果音ライブラリを、是非お試しいただければと思います!
- メーカー:BOOM Library
- カテゴリ:効果音
2. VSL『SYNCHRON FAZIOLI F308』
スタッフ“rym”
今年私が一番心に残ったプラグインは、まだ発売されて日が浅いVIENNA SYMPHONIC LIBRARYのグランドピアノ音源、『SYNCHRON FAZIOLI F308』です!
同社のピアノシリーズである「SYNCHRON PIANOS」9作目となる本製品は、従来の同シリーズの中でも群を抜いた音質のリアルさ/弾き心地を誇ります。
世界有数のヴァイオリン「ストラディバリウス」と同じ木材で組み立てられたグランドピアノ「Fazioli F308」をキャプチャーしており、その奥行きは308cmと世界最高峰。それ故にずっしり安定した低音、上質な木材の音が感じられる中音、華やかな高音と、どの音域を取っても魅力たっぷりな音色が収録されています。
また本製品は、スコアリングステージの広大なアンビエンスを映し出すマイキング・ポジション(クラシック向き)が主ですが、ポップス寄りなミックスにも使えるクローズなマイキング・ポジションも搭載していますので、広いジャンルで活躍する汎用性の高いピアノ音源です。
製品ページでは非常に高品質なデモ音源を公開していますので、ぜひご一聴ください。
- メーカー:VIENNA SYMPHONIC LIBRARY
- カテゴリ:ソフト音源
3. MusicLAB『REAL GUITAR 6』
スタッフ“kta”
スタッフktaは『REAL GUITAR 6』を紹介します。
『REAL GUITAR』は、ついに主にサウンド面が強化されたバージョン6へ進化を遂げました。前バージョンまでの『REAL GUITAR』では、本体だけでは十分な音作りができず、オーバードライブや、ディレイ、コーラスなどのエフェクトをかける場合は、外部のプラグインを用意する必要がありました。しかし、本バージョンからは本製品で音作りを完結できるアンプシミュレーターが搭載され、サウンドメイクの幅が圧倒的に広がりました。このアンプシミュレーターには、コンセプトに合わせたファクトリー・プリセットを搭載しており、ギター音源初心者や、細かいコントロールを調整するのが苦手・煩わしい方にも優しい仕様となっています。
さらに、ソフト音源でギタートラックを作成するとどうしても機械的になってしまいがちですが、前バージョンに比べストラミング・エンジンの精度が向上しており、コードバッキングなどはより人間らしく、より自然な演奏が可能になっています。
最後に、「REAL GUITAR 6シリーズ」は、『REAL GUITAR 6』の他にも、『REAL STRAT 6』、『REAL LPC 6』、『REAL RICK 6』、『REAL EIGHT 6』の4種類がラインナップされています。内蔵のアンプシミュレーターなど基本的な仕様は同じですが、それぞれ再現元のギターサウンドが忠実に再現されており、パワフルなサウンドから繊細で切れ味の良いサウンドなど、あらゆるキャラクターを網羅しています。気になった方は、各モデルのサウンドをチェックして、気に入った「REAL GUITAR 6シリーズ」をお買い求めください!
4. BOGREN DIGITAL『AMPKNOB – RevC』
スタッフ“iro”
私の2022年を代表するニュースと言えば、念願のギター向け製品デベロッパーBOGREN DIGITAL社の取扱いスタート!
その名前にビビッとくるメタル好きも多いプロデューサーJens Bogren や、メタルマスターTue Madsen らが手掛ける製品は、実際に彼らが数々の名盤を生み出したアンプやキャビネット、マイク、レコーディングチェインを使って制作されているので、彼らのスタジオでレコーディングしたサウンドを自宅で再現できます。
そんなBOGREN DIGITAL社製品の中でもオススメしたいのは、Jens Bogren所有のギターアンプ「Mesa/Boogie Pre-500 Dual Rectifier Revision C」をベースにしたギターアンプシミュレーター『AMPKNOB – RevC』!
使い方は簡単、PCにギターをつないで『AMPKNOB – RevC』を立ち上げ、気持ちいいところまでGAINノブを回すだけ。ハイゲインサウンドをサクッと仕上げて存分にザクザクズンズンできます。予めEQ等の処理が施されたサウンドになっているのでミックスもスムーズ。難しいことはよくわからんけどカッコよければ良しを体現するエフェクトです。
2023年は、もっとギター向け製品を拡充できればと思っていますので、おすすめのメーカーや気になるメーカーなどありましたら、情報お待ちしています!
5. TOONTRACK『EZ DRUMMER 3』
スタッフ“toy”
今年心に残った製品といえば、TOONTRACK社の大人気ドラム音源『EZ DRUMMER 3』です。前作の「EZ DRUMMER 2」が発売されたのが2014年なので、およそ8年ぶりの大型アップデートになります。
今作バージョン3からは、『EZ BASS』と『SUPERIOR DRUMMER 3』にも搭載されている、MIDIやオーディオに合わせたグルーヴを作成する機能「Band Mate」が追加。
音質の良さはさることながら、ジャンルごとに最適なフレーズも数多く追加収録されているので、ササっとドラムトラックを制作したい時に重宝するでしょう!
また、拡張音源の「EZX」シリーズを追加することで、新しいジャンルの曲を作りたい時など、バリエーションに富んだフレーズ/音色を増やせます。
「EZ DRUMMER」/「EZ DRUMMER 2」を持っている方は、その機能量と制作フローのスムーズさに驚くこと間違いなしです!(アップグレードをご用意しています!)
6. SONIBLE『SMART:COMP』
スタッフ“yuk”
私が選ぶ今年のプロダクトは『SMART:COMP 2』です!
リリースの際の製品チェック時に、その場で購入を決めた一品です。
本製品は”純粋なコンプとしての完成度の高さ”が特徴で、音質、操作性、視認性どれをとってもピカイチ。私の所有するコンプ一式を陳腐化させてしまいました。
特に2,000バンドにも及ぶマルチバンド・コンプレッションとサイドチェイン・フィルターの組み合わせは強力で、「狙った帯域だけを叩く」ことが可能です。ダイナミックEQよりも自然に叩けるので、かなり重宝しています。
コンプレッション・カーブも2段、3段と追加できるので、アタックを強調しつつ、サステイン成分を抑えるといったダイナミクスのフルコントロールが可能。
今まで手の届かなかった精密なコントロールができるようになったので、ミックス作業中の”選択肢”を大幅に増やしてくれました。
初心者には勿論ですが、完全にダイナミクスをコントロールしたいフリークにかなりおススメです!
以上、各スタッフが「今年一番心に残った製品」を6つご紹介しました。気になった製品はありましたか?
主にソフト音源を中心とした紹介が多くなってしまいましたが、今年は「EZ DRUMMER」シリーズや「REAL GUITAR」シリーズ、IMPACT SOUNDWORKS社の「東京スコアリング」シリーズなど、注目を集める多くのデベロッパー/シリーズの最新作が発表されたことも影響しているのではないでしょうか。
プラグイン・エフェクトについては動きが少なかったものの、SONIBLE社からはメータリングに特化した「TRUE」シリーズ、またiZotope社からも「Ozone」「Neutron」の新作が発表されるなど、技術の躍進が確実に感じられる1年であったと思います。
SONICWIREでは、2023年も新製品/新デベロッパーなどを拡充し、ユーザーの皆様の快適なDTM環境の構築をお手伝いします。
皆様、来年も良いDTMライフを!
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